ハウスメーカーで建てた家の外壁塗装はどこに頼む?
ハウスメーカーで建てた家の外壁塗装をする場合には、どこへ頼むのが最適なのでしょう。外壁塗装を頼めるところとしては「家を建てたハウスメーカー」「地元の工務店」など複数あります。どれが正解というのはないですし、どこに頼む場合にもそれぞれメリットとデメリットがあります。納得のいく外壁塗装をするためには、自身のニーズにあった依頼先を見つけることが大切です。外壁塗装ができる会社について解説します。
<一緒に見たい記事>ハウスメーカー独自の外壁や工法の特徴を知っておこう
外壁塗装を依頼できるのはどんなところ?
国土交通省が発表している「平成30年度 住宅市場動向調査報告書」の「施工者に関する情報収集方法」によると、リフォームを頼んだ会社の割合は以下のとおりでした。
- 第1位 別の工務店や住宅メーカー 6%
- 第2位 現在の住宅を施工した工務店やメーカー 4%
- 第3位 水道や電気などの専門工事業者 4%
- 第4位 その他 5%
- 第5位 浴槽等の販売店やメーカー 9%
※参考:平成30年度住宅市場動向調査報告書|国土交通省(PDF)
第1位と2位に「工務店」と「ハウスメーカー(住宅メーカー)」が並びました。第3位の専門工事業者は、外壁塗装においては「外壁塗装業者」が該当するでしょう。
つまり外壁塗装に関しては、主に「工務店」と「ハウスメーカー(住宅メーカー)」、もしくは「外壁塗装業者」の3つの選択肢があるのです。
なお第1位が「別の工務店や住宅メーカー」、つまり現在の住宅を施工した工務店とメーカー以外の工務店や住宅メーカーになっていることからも分かるように、ほかのハウスメーカーの建てた家をほかのハウスメーカーや工務店がメンテナンスすることは可能です。
この統計ではリフォーム資金についても触れているため、あわせて紹介します。
- リフォーム資金の平均は241万円
- そのうち自己資金の平均は204万円
※参考:平成30年度住宅市場動向調査報告書|国土交通省(PDF)
自己資金比率が8割以上であることが見て取れます。リフォームローンやフリーローンなどはあまり利用せず、自己資金でリフォームを行う人が多いということです。ここから外壁塗装を含むリフォームでは、費用を知り、資金を準備することも重要なポイントであることが分かります。
ハウスメーカーと工務店、外壁塗装業者の違い
続いてハウスメーカーと工務店、外壁塗装業者の違いを見ていきます。
ハウスメーカーとは
一般的には全国に支社や支店を持つ大規模な会社のことです。住宅展示場にモデルハウスがあるほか、自社工場を持っています。またCMや新聞広告なども行っているため知名度が高く、ハウスメーカーの名前は一種のブランドでもあります。もちろん、ブランドに見合うだけの品質や技術力も有していて、規模も大きく経営が安定している安心感もあるでしょう。
工務店とは
基本的には地域密着型で経営する建設・工事会社です。規模は社長以下数名からの小規模な会社もあれば、近隣の県にまたがって複数の支店を構えるような工務店もあります。また事業内容もさまざまで、新築物件を得意とする工務店もあれば、リフォームや修繕を得意とする工務店もあり、特徴や強みがそれぞれに異なります。
事業形態も複数あり、独立して事業を行う会社もあれば、フランチャイズ形式の工務店もあります。独立型ならば事業者の意欲や地域の需要などを鑑み、自由に事業展開可能です。フランチャイズの場合ですと本部の提供するルールや規定があり、部材や技術提供が受けられるメリットがあります。
ビルダー(工務店)とは
比較的大規模な工務店は「ビルダー」といって工務店と区別して呼ばれます。ただ規模に線引きがあるわけではありません。一般的には一定規模の工務店で、ハウスメーカーほどは規模が大きくない工務店を総称してビルダーと呼びます。なかにはハウスメーカーのように自社工場を持っていたり、その地域ではハウスメーカー並みの知名度を持っていたりするビルダーもありますが、定義があいまいなため、ここではビルダーも工務店に含めて考えていきます。
外壁塗装業者とは
塗装に特化しているのが外壁塗装専門業者です。事業対象が限られているためとはいえ、さまざまな規模の業者が存在します。なかには、シロアリ駆除やリフォームなど多方面の事業を行っている業者もあり、やはり業者ごとに特徴や良しあしを見極めていくことが重要です。
外壁塗装の施工会社を選ぶときのポイント
それぞれの選択肢について強みと注意点を紹介します。
ハウスメーカーの強みと注意点
- 家を建てたハウスメーカーに外壁塗装を依頼する場合
家を建てたハウスメーカーに外壁塗装を依頼するメリットは、家の部材や構造、工法を熟知していることでしょう。また家を建てた際の保証に、外壁の点検も含まれている点もメリットです。
無料点検を行うことで、スムーズに懸念材料や補修箇所の洗い出しが可能です。無料点検から関連会社や下請け会社へ外壁塗装を依頼する過程もできているため、一連の流れをスムーズに行えるでしょう。
家を建てたあとの点検の結果や補修履歴が蓄積されているのも大きいです。建物の劣化具合や耐久性を総合的に見たうえで、どんな外壁塗装やメンテナンスを行うべきなのかのアドバイスが得られるはずです。そのため、リフォームを一緒に考えている場合は、家のことを分かっているハウスメーカーにお願いした方が安心感は高いかもしれません。
ただし、ハウスメーカーの外壁塗装はハウスメーカーの関連会社や下請け会社が行います。ハウスメーカーが直接外壁塗装をするわけではないので注意しましょう。
- 家を建てたハウスメーカー以外にお願いする場合
家を建てたハウスメーカー以外でも、気になっているハウスメーカーがあるなら外壁塗装を依頼することが可能です。「家を建てたハウスメーカーの見積もりが高かったので迷っている」「家を建てたハウスメーカーの指定塗料が好みではない」「評判のいい別のハウスメーカーに興味がある」など理由はいろいろあるでしょう。
- ハウスメーカー全体の注意点
ハウスメーカーの場合は工務店と比較して価格が割高な傾向があります。またリフォームを同時に行う場合では自分の行いたいリフォームが実現できるかを事前によく調べておくといいでしょう。というのもハウスメーカーでは設計や部材に制限があり、リフォームが自由にできるとは限らないからです。規格や標準プランから外れてしまうと、金額が急に大きくなることもあるので注意が必要です。
工務店の強みと注意点
工務店の強みは存在が身近なところでしょう。外壁塗装を行う会社のスタッフや職人と直接、外壁塗装の塗料や色などについて話し合うことができます。
また存在が身近であるため、比較的小規模な修繕も気軽に依頼しやすいです。例えば外壁塗装には外壁の塗りだけでなく、「ひび割れの補修」や「コーキング補修」といった補修もあります。それらは外壁塗装より前に症状が出ることが多いです。そのため外壁塗装はまだ必要ない時期でも、「コーキングだけ補修したい」「小さいひび割れが気になる」といったちょっとした補修は工務店の方が頼みやすいでしょう。
- 工務店の注意点
工務店は規模や技術力がさまざまです。個々に技術力や品質を判断しなければなりませんので、契約前に実績や地域での評判をよく確認しておきます。塗装だけでなく、その後のアフターサービスの重要ですので、どのような保証が付帯しているのかについても内容を確認しておきましょう。
外壁塗装業者の強みと注意点
業者に塗装専門の職人が在籍していたり、段取りが手なれていたり、外壁塗装に関する豊富な知識量があったりする場合は期待できます。ただし、専門業者だからといって必ずしも技術力が高いとは限りませんし、場合によっては下請けに施工を回す可能性もあります。下請けでも技術がしっかりしていれば問題ありませんが、せっかく専門業者に塗装を依頼するならば「自社塗装」で請け負っているかどうかチェックしておくといいでしょう。工務店と同じく実績や施工管理、技術力なども見極めて工事を依頼します。
施工会社のそれぞれの特徴を理解しておこう
ハウスメーカーと工務店、外壁塗装業者はそれぞれに強みと注意点が違います。また各社の線引きは明確ではなく、「ハウスメーカー寄りの工務店」や「工務店のような特徴を持つハウスメーカー」も存在します。そのため「信頼感や品質の安定性」を重視するのか、それとも「今後も気軽に施工を頼めるような身近な会社」を重視するのかなど、自身にとってのメリットを明確にして比較検討していくといいでしょう。複数の選択肢があるためひとつを選ぶのは難しいかもしれませんが、外壁塗装を成功させるためにもしっかりと理解しておきましょう。
※外壁や屋根など家のメンテナンスの全体像を知りたい方はこちらもあわせてご一読ください。
“長く住める家のためにメンテナンスの必要性やコツを知ろう”
弊社は、外壁塗装に関する情報を正直に公開しています。中には外壁塗装業界の不都合な真実もありますが、お客様に有料な業者を選んでもらうために包み隠さずお伝えしているのです。
エスケーハウス株式会社は、おかげさまで南九州地区で売上No.1の実績があります。これも、正直にお客様のご満足と向き合い続けてきた結果だと考えております。
外壁塗装業者の選定に役立つ情報は他にもご用意しております。ぜひご覧ください。
外壁塗装の相場や時期、業者の選び方などの不安や疑問を解消!
参考: