2021.6.7

知らなきゃ後悔? ガルバリウム鋼板を塗装する時期と費用相場を確認

 

「ガルバリウム鋼板に塗装する場合の費用相場はいくら?」

「塗装が必要になる時期とはいつなのか」

 

こういった疑問を抱いている人は多いでしょう。

 

ガルバリウム鋼板とは、アルミニウムや亜鉛、シリコンなどの合金のことです。

耐久性に優れているうえデザイン性もよく、近年では住宅の建築に多く使われています。

この記事では、ガルバリウム鋼板を塗装する時期と費用相場について解説していきます。

 

ガルバリウム鋼板を塗装する目的

 

ガルバリウム鋼板を塗装する目的は主に2つあります。

 

ガルバリウム鋼板や建築材を保護するため

ガルバリウム鋼板を塗装する目的は、ガルバリウム鋼板や建築材を保護するためです。

 

建物に使うガルバリウム鋼板や建築材は、雨風などに日々さらされています。

時間が経っていくことでガルバリウム鋼板に使っている塗装がはがれ、

鋼板や建築材の劣化が徐々に進んでいくでしょう。

 

ガルバリウム鋼板や建築材を保護するためには、

定期的にガルバリウム鋼板を塗装する必要があります。

 

外観を美しくするため

ガルバリウム鋼板を塗装する目的の2つ目は、外観を美しくするためです。

ガルバリウム鋼板を塗装することでさびにくくなり、美しい外観を長く維持しやすくなるでしょう。

 

ガルバリウム鋼板を塗装する時期の目安

ガルバリウム鋼板を塗装する時期がわからない人のために、

以下では外壁と屋根でそれぞれ塗装するべきタイミングを解説していきます。

 

外壁で10年、屋根で8年が目安

ガルバリウム鋼板を塗装する時期の目安としては、外壁で10年、屋根で8年となります。

ガルバリウム鋼板は、耐久性が高くさびにくい性質を持っていますが、

時間の経過とともに表面の塗装がはがれてきます。

 

外壁を適切な状態で維持するには、10年を目安に塗り替えをする必要があるでしょう。

また、屋根は外壁と比べて紫外線や雨風にさらされやすいため、

ガルバリウム鋼板の劣化が激しくなります。

 

外壁よりも早い時期に塗装の塗りなおしが必要になり、

時期としてはおおよそ前回のリフォームや新築から8年目です。

 

塗装が必要な劣化症状

塗装が必要な劣化症状にはどのようなものがあるのでしょうか。

具体的な内容については以下で説明していきます。

 

チョーキング

「チョーキング」とは、外壁や屋根にさわった時に手に白い粉が付着する現象のことです。

外壁や屋根の劣化が進行した際に発生します。

 

チョーキングは外壁や屋根の劣化の現象の中でも初期に出てくる現象です。

チョーキング発生した時点で適切な対処をしておくことによって、

ガルバリウム鋼板の大きな損傷を事前に防ぎ、建物のメンテナンス費用を抑えることができます。

 

塗装のひび割れ

「塗装のひび割れ」とは、塗膜や外壁・屋根材にひび割れが入っている状態のことです。

軽度の状態から、建物の躯体に影響を与える重度の劣化まであります。

 

ひび割れの症状は「チェッキング」と呼ばれる塗装の表面にできるごく小さなひび割れと、

「クラック」と呼ばれる幅0.3mm以上で深さ4mm以上の重度のものに大別されます。

 

「クラック」を放置すると、建物の構造や強度にダメージを与える可能性があります。

ひび割れが発生した場合は、すぐに業者に点検をしてもらいましょう。

 

塗装のハガレ

「塗装のハガレ」とは、塗膜の付着力が無くなることにより、

塗装がはがれ落ちてしまう現象です。

 

塗装がはがれる原因としては、外部的な圧力により塗装の表面に傷ができ、

水分が侵入して内部で蒸発を繰り返すことが挙げられます。

他にも、塗装の付着力が喪失したり、

下地処理が不完全なまま塗装をしてしまったりするとはがれやすくなります。

 

塗装のはがれを放置すると、ガルバリウム鋼板や建築材に大きなダメージを与えてしまいます。

建物に悪影響を与えてしまう可能性が高いため、事前の対処が重要になります。

 

さび

さびは金属が腐食する現象です。

金属と水分が接触し、空気中から酸素を吸収することによって化学反応が起きて腐食が進行します。

 

さびは、塗装の剥はがれなどが原因で内部に水分が侵入することにより発生しやすくなるでしょう。

 

ガルバリウム鋼板の塗装に適した塗料

トタン屋根塗装7

ガルバリウム鋼板の塗装に適した塗料のグレードは、3つあります。

 

まずは、外壁塗料として一般的なシリコン系塗料です。

伸縮性には劣りますが、他の塗料に比べると安価で耐用年数も長く、使い勝手がいいとされています。

2つ目は、少しだけ高価でもより耐久性に優れた塗料がいいという人におすすめのフッ素系塗料です。

3つ目は熱の吸収を軽減してくれる遮熱系塗料です。屋根材として使うガルバリウム鋼板の塗装に使えます。

 

それぞれの塗料には水で溶かして使う水性塗料、溶剤で溶かしてから使う油性塗料があります。

従来は油性塗料のほうが高耐久で、金属に塗装しやすいとされていました。

しかし現在では、水性塗料も引けを取らない耐久性を持ち、価格もそこまで変わりないものが増えています。

 

また、水性塗料と油性塗料にも1液、2液という種類があります。

 

水性の1液は水と主剤(塗料の種となる液体)、2液は水、主剤、硬化剤(塗料の硬化を促す化学物質)です。

油性の場合は1液が溶剤と主剤、2液が溶剤と主剤、そして硬化剤からなります。

 

水性は価格が安く、素人でも扱いやすいと言われていますが、耐久性は油性に劣ります。

油性は価格も高く取り扱いが難しいですが、できるだけ塗装を長持ちさせたいという場合におすすめです。

ただし、実際の塗装に使う塗料のグレードや種類は、依頼した業者によって変わります。

 

業者の中にはどんな塗料を使うのか教えてくれない場合もあるため、塗料についての知識を知っておくとトラブルを防ぐのに役立ちます。

 

ガルバリウム鋼板の塗装の工程

塗装

実際に、ガルバリウム鋼板の外壁や屋根を塗装は、どのような流れでおこなわれるのでしょうか?

ここでは、ガルバリウム鋼板塗装の大まかな工程をご紹介します。

 

1. 足場の設置や養生

塗装する箇所や範囲にもよりますが、まずは足場を設置し、養生シートを張ります。

養生は、近所の住宅への塗料の飛び散りや材料を落とした時の事故を防ぐ役割があります。

 

また、DIYの場合でも、高い場所を塗装する時には足場が必要です。

自分で設置することはできないので、業者に依頼するようにしましょう。

 

足場や養生シートの設置を無料だと思っている人もいますが、別途費用がかかるということを覚えておきましょう。

 

2. ケレンと目荒らし

ケレンとは、屋根や外壁表面についた汚れやさび、ゴミなどを、ディスクサンダーやスクレーパー、ワイヤーブラシなどで取り除く作業です。

塗料を吸着しやすくするため、また仕上がりをよくするために欠かせません。

 

ケレンをせず、いきなり塗装から始めるという無謀な業者も存在するので注意が必要です。

見積もりを作ってもらう際は、必ずケレンや高圧洗浄などの下地処理が含まれているか確認しましょう。

 

また、ガルバリウム鋼板のような金属は、表面がツルツルとしているので塗料のノリが悪いとされています。

よって、事前に目荒らしという、表面をザラザラにする工程が欠かせません。

ケレンと目荒らしをしっかりとすることが、塗料の保ちを左右します。

 

3. 下塗り

屋根も外壁も、下塗り、中塗り、上塗りの、合計3回塗るのが基本です。

その中でも、ガルバリウム鋼板を塗装する際には下塗りが大事になります。

 

下塗りには、下塗り専用の塗料「プライマー」を使用します。

先ほどの目荒らしと同じく、塗料の保ちに影響する工程ですので、しっかりとおこなってくれる業者を見つけましょう。

 

DIYでする場合にも、プライマーを塗ってから塗料を塗るようにしてください。

 

4. 中塗りと上塗り

中塗りと上塗りは、仕上げの塗料を重ね塗りする工程です。

下塗りとは違い、塗った直後の仕上がりに影響が出ます。

きれいな仕上がりにするコツは、下塗りをしっかりと乾燥させてから塗装することです。

塗装の仕上がりは、住宅やそこに住む人のイメージを左右するので、できる限りきれいに仕上げましょう。

 

5. 足場の解体

塗装が終わったら、足場や養生を解体して終了です。

 

ガルバリウム鋼板の塗装を長持ちさせる方法

【宮崎県宮崎市】清武町で外壁とガルバリウム屋根、シーリング補修などをした工事屋根下塗り

ガルバリウム鋼板に塗装した塗料を長持ちさせるには、3つの方法があります。

 

ひとつは、ケレン作業を欠かさず、しっかりとおこなうことです。

先ほども説明しましたが、ケレンは屋根や外壁の表面についた汚れやゴミなどを取り除く作業です。

それらがついたまま下塗りや塗装をおこなうと、見栄えが悪く、結果保ちが悪い塗装になってしまいます。

 

2つ目は、目荒らしをすることです。

ガルバリウム鋼板のような金属製の屋根材や外壁材は、表面に塗料が密着しにくいとされています。そのため、目荒らしで表面をざらつかせ、吸着力を高める必要があるのです。

ケレンと同じく、塗膜の保ちにかかわる作業なので、手抜きは禁物です。

 

3つ目は、下塗り材を塗ることです。

こちらも目荒らしと同じ塗料の吸着力を高め効果と、塗膜を長持ちさせる効果が見込めます。

優良業者では起こりませんが、まれに工程を抜かして塗装する業者がいます。

それを防ぐために、まずは見積書に下地処理や下塗り材が入っているか確認してください。

見積書や契約書を見て、下地処理が入っていない、下塗り材について書かれていない場合は、そのことについて質問してみるといいでしょう。

 

ガルバリウム鋼板を塗装する工事費用の目安

見積書

工事費用の具体的な価格は各自の建物の性質や状態によるので一概には言い切れませんが、おおよそ70万円~100万円ほどが目安となるでしょう。

 

具体的な価格が知りたい人は、一度リフォーム会社に問い合わせ見積もりを出してもらうことが必要になります。

 

50坪以内の住宅で200万円を超えるような見積もりを出してくる業者は詐欺の可能性が高いため注意してください。

 

塗装以外でガルバリウム鋼板をメンテナンスする方法

 

塗装以外でガルバリウム鋼板をメンテナンスするには4つの方法があります。

 

カバー工法

「カバー工法」とは、従来の外壁材や屋根材を取りのぞかないで上から

新しい素材重ねる工事方法です。

「カバー工法」ができるケースとしては、従来の外壁や屋根の内部に深刻な劣化がなく、

塗装で処理するには劣化が進みすぎているような場合があります。

費用相場は、外壁の場合1平方メートル6,000〜10,000円前後、屋根だと1平方メートル5,000〜10,000円ほどかかります。

 

張り替え(葺き替え)

「張り替え(葺き替え)」とは、

従来の外壁や屋根を完全に取りのぞき、新しい素材に置きかえる工事方法です。

外壁の場合は張り替え、屋根の場合は葺き替えと呼びます。

 

外壁や屋根内部の劣化が重大な状態にまで進行していて継続的な利用が不可能な場合に、

張り替え(葺き替え)が必要となります。

費用相場は、屋根だと1平方メートル約5,000〜10,000円、外壁の場合は4,300〜7,000円ほどになります。

 

部分補修

メンテナンスしたい箇所の範囲が狭い場合は、部分的な補修でも対応可能です。

代表的な部分補修には、継ぎ目や窓周りのシーリングの補修、ガルバリウム鋼板の交換などがあります。

 

シーリングの補修方法には、打ち増しと打ち替えの2種類があります。

打ち増しは、古いコーキング材を取り除かず、その上から新しいコーキング材を充てんする方法です。

打ち替えは、古いコーキング材を取り除いてから、新しいコーキング材を充てんする方法です。

 

古いコーキング材を取り除く必要がない分、打ち増しのほうが費用的には安く済みます。

しかし、機能性のことを考えると、打ち替えをすすめられる場合が多いでしょう。

 

費用は、打ち増しの場合1メートルで約900円、打ち替えの場合は1メートル約1200円となっています。

ガルバリウム鋼板が傷ついたり、凹んだりした場合は、その部分だけの張り替えも可能です。

 

費用は、張り替える範囲やガリバリウム鋼板の大きさによって変わります。

ガルバリウム鋼板の平米単価は、大体2,500〜10,000円です。

費用は破損状況やメーカー、業者によって変わります。

 

水洗い

定期的に水洗いや中性洗剤を使って洗浄するのも、メンテナンスのひとつです。

 

日頃から外壁や屋根をきれいにしたり、目視でチェックしたりしておくと、塗装やカバー工法、張り替え(葺き替え)など、大掛かりなメンテナンスまでの期間を伸ばすことができます。

ホースやバケツの水を汚れた箇所に当てながら、やわらかい布、スポンジで擦って汚れを洗い流します。

 

外壁材や屋根についた汚れや落ち葉は、さびや腐食の原因になります。

できるだけ付着している期間を短くすると塗膜や外壁材、屋根材を長持ちさせることが可能です。

 

屋根の上へ登るのは危ないので、高所の汚れが気になる場合は高所用の清掃用具を用いるようにしましょう。

 

ガルバリウム鋼板を塗装する場合の3つの注意点

 

ガルバリウム鋼板を塗装する場合の注意点として3つがあります。

 

  1. DIYはデメリットが多い
  2. 相見積もりで業者を比較する
  3. 自社施工の会社に依頼して費用を安くする

 

事前に把握しておけば失敗する危険性を下げられるでしょう。

 

DIYはデメリットが多い

ガルバリウム鋼板の塗装をDIYでおこなう場合、多くのデメリットがあります。

1つ目は、専門家ではないため実務経験や知識がなく、

重大な失敗をしてしまいやすいことです。

 

2つ目は、失敗した際に自分でリカバリーができないため業者に依頼しなくてはならず、

結果的に費用が高額となることでしょう。

3つ目は、業者なら2週間で終わる工事が、DIYだと3ヶ月以上かかることです。

 

DIYの唯一のメリットである「価格が安くなる」という点も、失敗すれば消えてなくなります。

DIYで工事をする場合は慎重に検討しましょう。

 

相見積もりで業者を比較する

ガルバリウム鋼板を塗装する際は、相見積もりで業者を比較してから依頼しましょう。

 

相見積もりでの業者の選定基準は3つあります。

 

  1. 工事内容についての説明が詳細で分かりやすいか
  2. 見積もり料金が相場と比べて高すぎないか
  3. 納期の設定が適切であるか

 

上記をチェックしながら最適な業者を見つけましょう。

 

自社施工の会社に依頼して費用を安くする

自社施工とは、下請けの業者を間に挟むことなく自社ですべての施工を行うことです。

下請け業者を使わないことから中間マージンが発生しないので、

自社施工をしない業者と比べると安価で依頼できます。

 

リフォーム業者に依頼する際は、自社施工をしているかどうか確認することが重要です。

 

ガルバリウム鋼板の塗装は8〜10年が目安

 

ガルバリウム鋼板の塗り替えは8〜10年が目安です。

放置すれば、塗膜のはがれやさびが発生するため早めにメンテナンスをおこないましょう。

宮崎県や鹿児島県でガルバリウム鋼板を塗装するのならエスケーハウス株式会社がおすすめです。

 

担当者や職人が親切に対応しているだけではなく、地域NO.1売上の実績があるため、

安心して依頼できるでしょう。

 

屋根塗装の時期を知るには以下の記事もおすすめです。

初心者でもわかる屋根塗装工事の時期の見分け方!劣化サインを見逃すな

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