2020.7.3

外壁塗装の工程は?塗装以外も重要

【宮崎県宮崎市】神宮にあるモニエル瓦とALC外壁の住宅で外壁・屋根・付帯部塗装をした工事壁上

外壁塗装の施工というと「塗る」イメージが強いかもしれませんが、塗装以外の工程も多いのです。実は塗装以外の工程は塗装の質を左右します。正しい工程で外壁塗装を行うことで塗装の完成度を高めることができるからです。そのため工程の流れと内容についても理解することが大事。工期中に生活をするうえでの注意点が、工程によって異なる点も知っておきましょう。

外壁塗装における工程の全体像

最初に工程の大まかな流れと内容を紹介します。

工程の全体像は大きく3段階

【鹿児島県霧島市】郡田にある住宅でモルタル外壁とセメント瓦屋根を塗装した工事壁中

 

外壁塗装の工程は大きく3段階に分けられます。そのうち塗装に当たるのは第2段階で、その前後はそれぞれ準備と仕上げの作業です。外壁塗装の工程は塗装にかける時間よりも下準備にかける時間が大きいのが特徴。下準備を確実、丁寧に行うことで塗装作業がスムーズになります。

第1段階 外壁塗装の下準備の工程

足場の設置、高圧洗浄、養生、そして下処理などを行います。かかる日数は4~5日程度です。

第2段階 外壁塗装の工程

塗装の下塗り、中間塗り、上塗りを行います。天候や乾燥にかかる時間によって変わりますが、目安は3~4日です。

第3段階 外壁塗装の仕上げの工程

作業をチェックし必要に応じて手直しをします。作業がすべて完了したら足場解体と清掃を行います。かかる日数は2日程度です。

天候による作業の中断や職人の休日などを含め、10~14日の日数がかかると考えておくといいでしょう。なお、施工が終了したあとには施工内容の説明を受けます。そのときは、今後のメンテナンス方法や注意点、万が一不具合が生じた場合の対応などを確認しておきましょう。

工程ごとの費用内訳

費用

 

外壁塗装の費用の内訳はおおよそ次のとおりです。

  • 足場20%
  • 塗料20%
  • 人件費30%
  • その他(撤去費用・利益など)30%

見積書によって費用は事前に把握できます。見積もりには全工程、各工程の単価が記載されているので、追加料金は原則として発生しません。

例えば塗料なら「塗装面積×一平方メートル当たりの単価=塗装費用」で記載されます。塗料では「シリコン」「ラジカル」といったグレードではなく、具体的な商品名が記載されているかどうか確認します。塗料の薄めすぎや工程省略を防止するために、あらかじめ塗装面積に対する製品の使用缶数も聞いておくといいでしょう。

足場についても面積から費用を算出するのが普通です。仮に「足場一式」といった表記であれば、詳細を確認すべきです。

なお、施主都合で工程を追加したり、塗料のグレードを上げたりすると追加料金が発生します。工程は適切かどうか、ニーズに合った施工内容かどうかを見積もり段階でよく確認することが大切です。

第1段階 外壁塗装の下準備の工程

下準備の工程について内容と注意点を詳しく見ていきましょう。

足場の設置

足場

高所でも安定して作業できるよう鋼鉄製の足場を設置します。運搬用のトラックで鉄パイプや鉄板でできた部材を持ち込み、その場で組み立てていきます。近隣にトラックの駐車場がない場合は、直接家の前にトラックを停めることになるかもしれません。その場合は近隣の人に事前に伝えておいた方がいいでしょう。また、足場を設置する際には金属をたたく金属音がしますので、そちらも伝えておきたいです。

高圧洗浄

足場を組んだら高圧洗浄機で外壁の汚れを落とします。高い水圧の水を噴射し汚れを流す工程ですので、汚れを含んだ汚水が出ます。通常は足場の周りに飛散防止ネットを貼って飛散を防止しますが、予期せぬ突風によって汚水が近隣に飛散する恐れがあります。

養生

養生とは塗料を塗りたくない部分にビニールを使用して保護をする作業です。例えば窓や玄関、雨どいなどです。塗料が飛びそうな場所に車がある場合は車も養生、もしくはカバーをします。隣家の車に塗料が飛ぶ恐れがある場合は隣家の車も養生します。

なお、窓が養生で覆われている間は窓の開閉はできません。エアコンも、室外機が養生されていると利用できなくなることが多いです。養生で覆われた状態の室外機を稼働させてしまうと、室外機が故障したり、養生が破けてしまったりする可能性があるからです。エアコンが使えるよう専用のカバーを利用したり、養生に気を配ってくれたりする外壁塗装業者もありますが、その場合も完全に自由に使えるわけではありません。夏季や冬季は生活に支障が生じますので、室外機が養生で覆われる期間を確認しておくといいでしょう。

下処理

塗装の前に外壁をならす作業です。ひび割れ、建材のはがれ、穴などを補修します。サビがあれば削りますし、高圧洗浄でも落としきれなかったカビや藻がないか確認します。塗装面をきれいにすることで塗料がより密着しますので、下処理を丁寧に行うことで外壁塗装の完成度が向上します。なお、サイディング目地のコーキングの補修もここで行うのが一般的です。

第2段階 外壁塗装の工程

第2段階である塗装の工程も詳しく見ていきましょう。

塗装で大切な重ね塗りと乾燥

塗料によって違いはありますが、一般的に外壁塗装は「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3回塗りをします。

下塗り

 

下塗り用の塗料を使用します。下塗り塗料は下地と上塗り塗料を接着させる工程です。下塗りを省いてしまうと、上塗り塗料がはがれやすくなってしまいます。

また塗料が染み込みやすい外壁材の場合は、塗料の染み込みを防止する効果もあります。染み込みが激しい外壁材にいきなり上塗り塗料を塗ってしまうと、染み込んだ分の塗料は無駄になってしまうので不経済です。

中塗り

仕上げ用の塗料で1回目の「塗り」を行います。上塗り材の補強や平滑な下地を作る工程です。塗りの回数を増やすことで、塗膜に厚みが生じるため、塗料の機能を長持ちさせる効果も得られます。

上塗り

仕上げ用の塗料で2回目の「塗り」を行います。塗装における仕上げの工程でもあり、「中塗りで思ったより色が派手だったので色みを抑えたい」といった特別な理由がない限りは、中塗り時と同じ塗料で上塗りします。中塗りと同じ塗料を重ねることで、塗りムラも防止できます。

塗装の工程で気を付けたいのが塗りと塗りの「間」の時間です。というのも重ね塗りでは塗料を乾燥させてから行うことが重要だからです。乾燥させてから塗装を重ねることで塗膜と呼ばれる薄い塗料の層を重ねることができます。厚みを持つことで防水性や防汚性といった塗料の機能が、より強く発揮されるのです。乾燥時間は塗料や気温によって異なりますが、おおむね数時間です。例えば中塗りの作業がお昼ごろに終わったとしたら、上塗りの作業は翌日以降になるでしょう。乾燥の重要性を知らないと、「なんで午後は作業しないのだろう?」と思ってしまうかもしれません。作業には待つ工程もあることを知っておきましょう。

塗装中の注意点

塗装の工程中は、塗料の飛散、塗料の臭いなどに留意します。また、洗濯物を外に干すのが難しいことも考えないといけません。洗濯物は塗装のときのみならず、高圧洗浄や下処理の工程中でも外では干せません。高圧洗浄期間中は汚れを含んだ水が付着したり、下処理中はゴミやカスが付着したりする恐れがあるからです。外壁塗装の作業中は部屋干しが基本と考えましょう。

なお、住宅密集地では近隣の家のベランダの位置を確認し、問題がないか外壁塗装業者に確認します。もしも近隣の外干しにも影響が出るようなら、大きな不便を強いることになってしまいますので、謝意を伝えるべきです。外干しが問題ない場合でも距離が近い場合は事前にあいさつをしておくことでトラブルを防止しましょう。

第3段階 外壁塗装の仕上げの工程

第3段階は外壁塗装の総仕上げです。作業をチェックし、問題があれば手直しや重ね塗りを行います。すべての作業が終われば足場を解体し清掃を行います。なお、足場解体や片付けの工程中も洗濯物を外に干すのは避けた方が良いでしょう。解体や片付け作業の妨げになる恐れがあるからです。

作業が終わったあとの外壁はとてもデリケートです。足場の解体作業のときに鉄パイプや鉄板が外壁に当たらないよう、丁寧に作業してもらうことが大事。さらに、解体も組むときと同じく金属音が避けられませんので近隣への配慮が必要です。

外壁塗装の工程を理解してトラブルを回避&より良い外壁塗装にしよう

下処理は外壁塗装の仕上がりに大きく影響します。また、工程ごとの注意点を知ることで生活のうえで生じてしまう不便さを回避し、近所の人とのトラブルを予防することができるでしょう。工程を知ることで施工の良し悪しも判断しやすくなりますので、工程をしっかりと理解して外壁塗装を成功させましょう。

 

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