2020.10.20

30坪の外壁塗装の費用相場は?塗料の種類や工程別の価格を徹底解説

費用

自宅の外壁塗装を考えた際に、多くの方が不安に思うのが「どのくらいの費用が必要になるのか」「具体的にどのような工事を行うのか」という点ではないでしょうか。

外壁塗装工事の費用相場と工事内容を知ったうえで、安心して適正価格での外壁塗装を依頼したいですよね。

この記事では、30坪の住宅における外壁塗装の費用相場について、使用する塗料の種類や工程別の費用内訳などの説明も含めて、詳しく解説していきます。

30坪の住宅における外壁塗装の費用相場は?

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30坪の住宅の場合、外壁塗装の費用相場は60~130万円程度です。

屋根の塗装も一緒に行う場合は、およそ20~30万程度が上乗せされます。

着目していただきたいのが、同じ30坪という大きさの住宅に限っても費用相場に結構な幅があるという点です。

広さが同じでも建物の形状によって外壁の面積が違うということも一つの要因としてあげられますが、それ以外にも外壁塗装の費用に大きく影響する項目があります。

塗料の種類や施工方法に応じたそれぞれの費用相場を知ることで、工事内容に見合った適正価格で外壁塗装を依頼することができます。

使用する塗料によって大きな価格差がある

外壁の塗装に使用する塗料の種類によって、外壁塗装の費用に大きな差が発生します。

代表的な3種類の塗料別で分けた場合、30坪の住宅における外壁塗装の費用相場は以下の通りです。

  • ウレタン塗料を使用した場合:約60~90万円
  • シリコン塗料を使用した場合:約70~110万円
  • フッ素塗料を使用した場合:約80~130万円

基本的には長持ちする塗料ほど値段が高くなる傾向があるため、どの程度の耐用年数が必要かという点を考えて塗料を選ぶ必要があります。

それぞれの塗料の特徴について詳しく見ていきましょう。

ウレタン塗料

10年ほど前までは主流の塗料として外壁塗装に用いられていました。

柔らかい素材であるために下地との密着性は高いのですが、傷がつきやすいというデメリットがあります。

ウレタン塗料の単価は1平方メートルあたり約1,800~2,000円で、耐久年数は8~10年ほどです。

シリコン塗料

耐久性とコストのバランスが良く、現在もっともポピュラーだとされている人気の外壁塗料です。

ただし「単層弾性シリコン」という耐久年数が短く安価な塗料を、普通のシリコン塗料として高単価ですすめてくる悪徳業者に注意する必要があります。

シリコン塗料の単価は1平方メートルあたり2,500~3,500円で、耐久年数は10~15年ほどです。

フッ素塗料

汚れをはじきやすく紫外線での劣化が少ないというメリットがありますが、他の塗料と比べると高コストです。

耐久年数も長いため、長く住み続ける家のメンテナンスの手間を省きたいという方にはおすすめです。

フッ素塗料の単価は1平方メートルあたり3,500~4,500円で、耐久年数は15~20年ほどです。

外壁の種類や状態によっても費用に差が出る場合がある

住宅の外壁の種類や状態によって、必要な下地調整・補修工事の内容や費用が異なる場合があります。

外壁塗装は単に住宅の外観をきれいにするだけのために行う工事ではなく、住宅を守る外壁の機能を維持するためにも必要な工事です。

専門業者に相談しつつ、ご自宅の外壁の種類や状況に合わせた正しい施工をすることが大切です。

特に、外壁に大きな欠けやひび割れがある場合など、外壁の劣化が激しい場合は下地補修の費用が増えやすいので注意してください。

外壁に外見的な変化が見られる場合は、早めの段階での見積もり依頼がおすすめです。

劣化が進んでしまう前に早めに外壁塗装を行うことで、メンテナンス費用が節約できる場合もあります。

30坪の住宅における外壁塗装の費用内訳

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外壁塗装工事では、塗装作業以外にも塗装のための様々な工程が必要です。

各工程の内容と目的、それぞれの費用相場を知ることで、業者の見積もりの項目および金額が適正であるかの判断が可能になります。

工程別に分けてその概要と、30坪の住宅の費用相場を解説していきます。

仮設足場設置

外壁塗装工事を行う際に、家の外周に設置する鉄パイプの枠組みによる足場を仮設足場と呼びます。

仮設足場の設置は安全かつ正確に外壁塗装を行うためには必要不可欠でしょう。

30坪の住宅における仮設足場設置の費用相場は、11~14万円程度です。

高圧洗浄

高圧洗浄とは、高圧の水を吹き付け外壁の汚れを洗い流す作業で、外壁に塗料が密着しやすくするために行う工程です。

外壁にはゴミやホコリ、場合によってはコケやカビなども付着しているため、それらを落としておかないと塗料のはがれの原因となります。

30坪の住宅における高圧洗浄の費用相場は、2~4万円程度です。

養生

養生には、大きく分けて「足場用の養生」と「作業用の養生」の2種類があります。

足場用の養生は、近隣への塗料の飛散を防ぐために仮設足場の周りに張るメッシュ状のシートのことです。

作業用の養生は、窓ガラスや玄関ドアなど汚れてはいけない場所を保護するために貼るテープやビニールのことで、塗装の仕上がりの線をきれいに出すことにも役立ちます。

30坪の住宅における養生の費用相場は、2~3万円程度とも言われますが、仮設足場の設置や下地調整の費用と一緒にされていることも多いです。

下地調整

外壁のひび割れや欠け、塗料のはがれによるへこみを補修する作業のことを下地調整といいます。

補修をすることで、外壁の内部に雨水などが入り込むことを防ぎ建物の強度を保つことにもつながるため、外壁塗装の前に必須となる大切な工程です。

30坪の住宅における下地調整の費用相場は、3万円程度の場合が多いですが、外壁の劣化状況によってはより高額になるケースもあります。

塗装(下塗り)

塗装作業には、仕上げ用の塗料を外壁にしみこませず表面に定着させるために、仕上げ塗料とは別の塗料で行う下塗りという塗装があります。

下塗りを行わずに塗装をすると、仕上げ塗料が家の素材を痛めたり気泡や色むらができたりといった施工不良が起こるため、外壁に正常な塗膜を形成するために欠かせない工程です。

30坪の住宅における下塗りの費用相場は、8~11万円程度です。

塗装(中塗り・上塗り)

下塗りの後は、仕上げ用の塗料を使用して中塗り・上塗りという塗装作業を行います。

中塗りによって下塗りの色味を隠し、上塗りによって中塗りの塗りムラをカバーして、下塗りと合わせた3層でムラなく厚みのある塗膜を形成するのです。

30坪の住宅における中塗りと上塗りの費用相場は塗料によって価格差があり、ウレタン塗料の場合は22~24万円程度、シリコン塗料の場合は30~42万円程度、フッ素塗料の場合は42~54万円程度です。

塗装(付帯部の塗装)

外壁や屋根以外にも、軒天や破風板と呼ばれる屋根の裏側や側面部分、屋根から流れる雨水を集めて地面へと流す雨どいなど、付帯部と呼ばれる部分の塗装も必要です。

軒天や破風板などは建物の劣化を防ぐため、雨どいは汚れが目立たないようにするため、それぞれ別の目的で塗装します。

30坪の住宅における付帯部の塗装の費用相場は、シリコン塗装で8~9万円程度、フッ素塗装で12~13万円程度です。

シーリング

外壁のつなぎ目や外壁と窓の間など、目地や隙間に施工するゴムのようなやわらかい素材をシーリングといい、外壁塗装と同様にメンテナンス工事が必要です。

シーリングの補修には、既存のシーリングの表面に薄くシーリングを施工する増し打ちと、既存のシーリングを撤去してから新たにシーリングを施工する打ち換えの、2種類の方法があります。

増し打ちは費用が抑えられますが、表面の防水性は回復しても耐久性はあまり高くないため劣化が早いです。

打ち換えの場合は防水性だけでなく耐久性も回復し、家のきしみに対する衝撃吸収力の向上も望めますが、比較的費用がかかります。

30坪の住宅におけるシーリング工事の費用相場は、増し打ちの場合で4~7万円程度、打ち換えの場合で6~9万円程度です。

諸経費

具体的な工程としての項目ではありませんが、通信費や交通費、人件費など施工以外の部分で必要になる経費はまとめて諸経費と表現されます。

工事費用の5~10%が相場の目安になりますので、こちらもその他の費用と合わせて確認が必要です。

自宅の外壁塗装を依頼する際の注意点

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外壁塗装の費用は相場によりある程度の予測が可能ですが、実際には業者の見積もりを確認しなければ正確な金額は分かりません。

適正価格で外壁塗装を行うために、業者の見積もりを確認する際や施工を依頼する際に注意するべきポイントをご紹介いたします。

安すぎる見積もりを提示する業者に注意する

外壁塗装業者から提示された見積もり金額が、相場よりも極端に安すぎる場合は注意が必要です。

本来必要な工程の費用が抜けていたり勝手に耐久性の低い安価な塗料を使用していたりする可能性があるため、後から問題が発生するケースが非常に多いです。

しっかり見積もりの内訳まで確認し、不明な点に関しては遠慮せずに問い合わせすることをおすすめします。

そのうえで、不自然に安価な施工業者は避け、見積もりの内容や対応が信頼できる優良な業者を選びましょう。

自社施工をしている専門業者を選ぶ

可能であれば、自社施工で外壁塗装行っている業者に依頼することをおすすめします。

下請け業者を使うハウスメーカーやリフォーム会社に依頼した場合よりも、仲介料が発生しないために費用が安く抑えられる場合が多いです。

安心感を求めて大手の業者に依頼をしても、結局実際に工事をするのは下請けの塗装業者ということがほとんどなので、塗装専門の業者に直接依頼した方が余計な費用が発生せずお得です。

自社施工業者であれば実際に施工する職人の施工実績を確認できるため、施工精度についても安心して任せることができます。

まとめ:30坪の外壁塗装の費用は60〜130万円を目安にしよう

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外壁塗装工事の費用相場と工事内容について解説いたしました。

塗料などによる費用の違いや、外壁塗装工事の工程、業者選びに関する注意点など、ご自宅の外壁塗装の際に参考にしていただけると幸いです。

30坪の住宅における外壁塗装の費用相場、60~130万円を目安に、適正価格で満足のいく外壁塗装を行いましょう。

 

40坪の住宅を外壁塗装する場合の費用を知りたいなら「40坪の自宅を外壁塗装した場合の費用相場を工程別で教えます!」をチェックしてみてください。

 

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