2020.5.25

外壁塗装の依頼前に知っておきたい4つのこと〜塗料・工法・外壁材・補修〜

 

 

外壁塗装の工法や使用する塗料、外壁材などの種類は多彩です。そのため、なにを基準に、どうやって最適なものを選べばいいかわからない方は少なくないと思います。

種類によって、価格や耐久性などが変わってきますので、自身の家に合ったものを見つける必要があります。そこで、初めての方も安心して外壁塗装ができるように、外壁塗装をする際に知っておきたいことを、塗料・工法・外壁材・補修の4つに分けてご紹介します。

 

1 外壁塗装の種類(塗料編)

塗料

 

塗料の種類は、アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素樹脂系塗料などがあります。
各塗料にはグレードがあり、グレードが高い塗料ほど価格が高く、
耐用年数が長くなると考えていいでしょう。
また、特定の性能に特化した高性能塗料もあります。それぞれ、グレードごとの特徴と
費用相場を紹介します。

グレード1:アクリル樹脂系塗料

アクリル樹脂系塗料(以下、アクリル)は価格が安い塗料ですが、発色が良く色も豊富です。
また、重ね塗りしやすかったり、下塗りが不要であったりと、扱いやすいところもメリットでしょう。
ただし、紫外線に弱く耐用年数は短めです。また、塗膜が硬くひび割れが生じやすいです。
費用と耐用年数の目安
• 耐用年数 5~7年
• 費用相場 1,500~1,800円/平方メートル
外壁塗装の費用を抑えることができるため、以前は外壁塗装で使われる塗料の主流でした。
そのあと高性能の塗料が続々と登場したため現在は外壁塗装でアクリルを使用することは
少なくなっています。
現在も流通していますが、耐用年数が短いためDIYで使われることが多いようです。

 

グレード2:ウレタン樹脂系塗料

ウレタン樹脂系塗料(以下、ウレタン)はウレタン樹脂が主成分で、防水性と耐水性に優れていて
光沢のある塗料です。弾性、密着性にも優れているため、小さなひび割れを埋めるのに適しています。
なお弾性とは「塗料の伸びる特性のこと」であり、弾性がある塗料はひび割れしにくいです。
費用と耐用年数の目安
• 耐用年数 8~10年
• 費用相場 1,800~2,200円/平方メートル
グレードが上位のシリコンが普及するまで外壁塗装の主流でした。
今でも価格の割に性能が良いという理由で選択するケースが多く、シリコンの次に人気の塗料です。
予算を重視する人におすすめです。

グレード3:シリコン樹脂系塗料

シリコン樹脂系塗料(以下、シリコン)はアクリル樹脂、ポリエステル樹脂、
アルキド樹脂などを主成分とした塗料です。ウレタンと比較して耐久性や弾性に優れている
上質な塗料かつ汚れにくいため、品質と価格のバランスが良いと言えます。
費用と耐用年数の目安
• 耐用年数 10~15年
• 費用相場 2,500~3,200円/平方メートル
現在の外壁塗装では主流の塗料となるため、最初に検討する、
もしくはすすめられることが多い塗料です。
耐用年数の長さからいえばコストパフォーマンスの良い塗料です。
見積もりをとったうえで品質と価格の妥当性を判断しましょう。

グレード4:フッ素樹脂系塗料

フッ素樹脂系塗料は非常に耐久性が高く、耐用年数も長いです。
フッ素樹脂系とは組成内にフッ素原子を含む重合体のことで、種類にもよりますが耐候性、
耐熱性、耐水性などさまざまな性能を備えることが可能です。
なお耐候性とは紫外線や雨水のダメージを受けにくい特性のことで、
耐候性の高いフッ素樹脂系塗料は紫外線による色褪せや劣化が少ないという特徴があります。
価格は高いですが、それだけの性能を持ち合わせています。なお、
光沢がある塗料となるためツヤなしの塗りを希望する人は注意してください。
費用と耐用年数の目安
• 耐用年数 15~20年
• 費用相場 4,000~4,500円/平方メートル
フッ素樹脂系は耐用年数が高いため、将来における住宅のメンテナンスコストを抑えることができます。外壁塗装1回の費用相場はウレタンと比較すると高めですが、
長く住み続けるのであればトータルコストを下げることができるでしょう。

 

その他の高性能塗料

その他にも独自の性能を持つ塗料があります。
ここでは4種類紹介しますが高性能だけに高価な塗料です。
1. セラミック塗料
セラミック塗料は、ベース塗料にセラミックを混合したものです。表面に凹凸を付けることができるものがあり、そういったタイプの塗料は石材のような重厚感を出すことが可能です。耐久性はベース塗料の年数により決定します。例えばベースがシリコンなら耐用年数は10~15年、ベースがフッ素樹脂であれば15~20年です。なお、セラミックは無機素材であるため、無機塗料に分類されることもあります。
2. 無機塗料
アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素などの樹脂をベースにした塗料を「有機系」といいますが、
それとは別に無機素材を混入した塗料を「無機系」と呼びます。
無機とは鉱物やレンガ、ガラスなどのことで、これらは紫外線や雨水に強い性能を持つため
劣化しにくいという特徴があります。
例えば無機塗料の多くは最長の耐用年数が20年と長く、「汚れに強い」「不燃性がある」といった
性能を持つものもあります。
ただし、無機塗料は有機系塗料をベースに無機素材を加えたもので、
混合割合や素材によって特徴や価格が異なります。高価なものだけに性能をよく理解しておきましょう。
3. 遮熱塗料
遮熱塗料は太陽の熱を遮断、反射することで、建物の温度上昇を抑える機能を持った塗料です。
夏季に室温の上昇を抑えられれば、冷房費の節約にもつながります。
外壁だけに遮熱塗料を使用するだけでは効果が薄く、
屋根にも合わせて使用することでより本来の力が発揮できる塗料です。
4. 光触媒塗料
光触媒塗料は親水性に優れた塗料です。汚れを寄せ付けにくく、
仮に汚れが付着しても雨で洗い流すことができるとされているのが光触媒塗料です。
雨水で汚れを落とすことができるため「セルフクリーニング効果」と呼ばれています。
防藻・防カビ効果を持つものも多いです。
どれも価格は高いものですが、性能がニーズに合って入れば検討に値するでしょう。
またこれらの外壁塗装では、補助金が申請できる場合もあります。塗料選択の際は補助金の有無も
判断材料に加えてみてください。
弊社が推奨しているのは、セラミック塗料です。塗料の特性上、汚れにくいだけでなく
防藻・防カビ性能や内部結露の防止効果もあるためです。
※セラミック塗料の詳細は「エスケーハウスの外壁・屋根塗装の施工の流れ」をあわせてご覧ください。
<一緒に見たい記事>外壁塗装で使われる塗料の種類や選び方について

2 外壁塗装の種類(外壁材編)

大きくわけて5種類ある外壁材の特徴を紹介します。外壁塗装の際は外壁材の弱点をカバーする塗料を選ぶとより満足できる仕上がりになるでしょう。

外壁材1:モルタル
モルタルはセメントに砂を混ぜたものに水を加えて練り込んだ建築材料です。
現場で左官工が壁に塗って仕上げます。1980年ごろまでは主流の外壁材でしたが、
現在の新築物件で使われることは少ないです。
しかし外壁塗装を検討している家は築年数がある程度経過していますので、
モルタルを使用していることも多いでしょう。
特徴
• 衝撃に強い
• 防火性に優れている
• 塗りの自由度が高く仕上げの装飾工法が多彩
• 継ぎ目がないため劣化しにくい
注意点
• ひび割れ(クラック)が生じやすい
• 汚れやすい
• 職人(左官工)の技術が必要
モルタルにする場合は、ひび割れた場所から水が入り込まないよう防水性の高い外壁塗装を
組み合わせることで、建物への影響を抑えることができます。
また表面に凹凸があり汚れやすいので、美しさを保つ点からも定期的なメンテナンスが求められます。

外壁材2:窯業系サイディング
現在の主流である窯業系(ようぎょうけい)サイディングは板状の外壁材です。
主材料であるセメント質に繊維質や無機物などの原料を加え板状に形成します。
そのうえで表面に塗装を施すため、さまざまな色柄、模様のものがあります。
製造は工場でなされ完成品を現場へ持ち込んで施工します。
特徴
• デザインが多彩
• モルタルと比較して軽量
• 耐火性、耐震性に優れている
• 塗装や模様を施したものが工場から出荷されるのでデザインや品質が安定
• 施工が容易で工期も短くて済む
注意点
• ボードのつなぎ目(コーキング)が劣化しやすい
• 主材料のセメントは防水機能がなく吸水性も高い
• 主材料のセメントは熱をため込みやすい
防水機能がないため、外壁そのものや塗装の劣化が比較的進みやすいといえます。
防水性能や遮熱性に優れた塗料を組み合わせることで、外壁の性能を向上させることができます。

外壁材3:金属系サイディング
窯業系サイディングと同じく板状の外壁材ですが、こちらの板材はアルミニウムやガルバリウム鋼板、ステンレス鋼板などの金属を使っています。
金属板を成形、加工して柄付けし断熱材を裏打ちします。
特徴
• 軽量で建物への負担が少ない
• 表面の模様や色のバリエーションが多彩
• 防水性、耐久性、断熱性に優れている
• 塗装や模様を施したものが工場から出荷されるのでデザイン品質が安定
• 施工が容易で工期も短くて済む
注意点
• 塩害、酸性雨に弱くさびや腐食の心配がある
• 衝撃によってへこむことがある
• 鋭いものが当たると傷つきやすい
軽いのに防水性、耐久性、断熱性が優れているのは心強いですが価格は高めです。
さびの発生が懸念されるため、防サビ効果のある外壁塗装を選ぶといいでしょう。
サイディングには他にも「樹脂系サイディング」や「木質系サイディング」などの種類があります。

外壁材4:タイル
粘土や陶土などを薄板状にして焼き固めた外壁材料です。タイルは外壁に貼って施工しますが、
主な施工方法は以下の2種類です。
• 乾式工法 下地板に接着剤でタイルを貼り付けていきます。水を使わないため乾式工法と
呼ばれています
• 湿式工法 モルタルで下地を作りその上からタイルを貼る工法です
特徴
• 耐久性が非常に優れている
• 汚れにくく劣化がほとんどない
• 退色や色あせがほとんどない
• 高級感がある仕上がりになる
• 吸水性が低い
注意点
• タイル自体の劣化はほとんどないが継ぎ目は劣化する
レンガづくりのタイルは劣化しにくいという特徴があります。吸水性が低いので汚れにくく、
雨の影響を受けにくいのです。
また素材が科学的に安定しているため、酸性雨や紫外線などによって劣化しにくいです。
当初の施工費用は高くなりますが、基本的には目地のメンテナンスのみで済むため、
長く住む場合のトータルコストは低く抑えられるでしょう。

外壁材5:ALCパネル
ALCパネルとは、生石灰やケイ石などの原料を粉砕したものに水と気泡剤を加えて多孔質化させ
硬化させたものです。端的にいうと気泡を含ませることで軽量化したコンクリートパネルです。
「軽量気泡コンクリート」とも呼ばれ、重さは通常のコンクリートの4分の1程度です。
水に浮くほど軽いコンクリートですが強度は十分にあります。さまざまな面で性能が高いため、
ビルや集合住宅でも多く使用されています。
特徴
• コンクリートなのに軽い
• 耐久性、耐火性、耐震性などに優れている
• 断熱性、遮音性も高い
注意点
• ALCパネルに防水性はない
• つなぎ目(コーキング)が劣化しやすい
注意したいのは防水性が低いところです。そのため防水性能がある塗装を施さないと、
内部に水が染み込み、建物に重大な影響が出てしまう可能性があります。
コーキングの劣化にも気を付けなければならないので、早めのメンテナンスも必要でしょう。

場合によっては外壁材を替えるリフォームも有効
外壁の劣化が激しいときは、外壁材を貼り替えるリフォームを検討したほうがいい場合もあります。
例えばサイディングボードの張り替え、もしくは木造の外壁からサイディングボード、ALCパネルなど
への張り替えです。
外壁が新しくなるため、高い耐久性を得ることができます。
また貼り替えは、内部の防水紙をメンテナンスすることができるので、防水性能が大幅に向上します。
ただし、モルタルの外壁の張り替えは解体作業を含むため、手軽にはできません。
まずは施工会社に相談しましょう。
さらに、外壁塗装と比較すると施工費用が高くなります。
最終的に施工費用が高いかどうかは、求めている効果が得られるかによって判断が変わるでしょう。
例えば長く住む家ならば、今後のメンテナンスコストが削減できるため、費用をかけても張り替えする価値はあります。しかし近い将来に建て替えの可能性があるのならば、外壁塗装のほうが
コストパフォーマンスは良いといえるでしょう。
張り替えを希望する場合は、よりシビアに「予算」と「どれくらい家を持たせたいのか」を考えます。

 

 

 

外壁塗装の種類(工法編)

 

塗料の種類は、アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素樹脂系塗料などがあります。
各塗料にはグレードがあり、グレードが高い塗料ほど価格が高く、
耐用年数が長くなると考えていいでしょう。

また、特定の性能に特化した高性能塗料もあります。それぞれ、グレードごとの特徴と
費用相場を紹介します。

 

1:ローラーはポピュラーな工法

ローラーはもっとも一般的な工法です。ローラーには複数の種類があり、
建物の形状や施工の状況に応じて職人が使い分けます。

また、ローラーに使用する毛にはさまざまな種類があり、羊毛や化学繊維製の毛、
スポンジに塗料を含ませて塗っていきます。特徴と注意点は以下の通りです。

特徴

  • 飛散が少ないので塗料を無駄なく使える
  • 比較的塗りやすい
  • 厚く塗りやすい

注意点

  • 狭い部分の塗装は難しい
  • 吹き付けと比較すると塗装に時間がかかる
  • 比較的塗りやすいとはいえ、一定の技術がないと厚さが均一にならない
  • サイズや毛の種類が多いので適切に選ぶのが難しい

比較的扱いやすいローラー工法ですが、やはり職人には一定の技術が必要です。また、仕上がりが単調になりがちですので、デザイン性を重視したい場合は仕上がりについてよく確認するといいでしょう。なお、吹き付けと比較すると塗料に時間がかかるとされていますが、刷毛よりは早いです。

 

2:刷毛は細かい場所が塗りやすい

化学繊維や動物の毛をまとめて柄をつけた刷毛(はけ)は昔からある道具です
。繊細な道具で持ち方や手の返し方で仕上がりが変わるといいます。
特徴と注意点は以下の通りです。

特徴

  • 飛散が少ないので塗料を無駄なく使える
  • 窓枠や複雑な形状の箇所など細かい場所が塗りやすい
  • 塗り忘れの補修に適している

注意点

  • 技術が足りないと塗装ムラが生じやすい
  • 広い場所を塗るには時間がかかる
  • 刷毛の種類によっては、塗膜面に毛が混入しやすい
  • 塗料の成分と毛の特性による相性も考慮する必要がある

刷毛は道具の手入れも重要で、使用前、使用後のメンテナンスも丁寧に行います。
デメリットだけを見ると刷毛は「非効率な工法」と感じるかもしれませんが、
実際にはローラーと刷毛を使い分けている外壁塗装業者が多いです。

広い面はローラーで塗り、狭い面や複雑な形状の部分は刷毛で塗るといったように、
それぞれのメリットを生かしつつ、デメリットを解消できるからです。

 

3:吹き付けは塗装の作業時間が早い

吹き付け用の機械(スプレーガン)から塗料を噴出して塗装を行っていく工法です。
特徴と注意点は以下の通りです。

特徴

  • 吹き付け方によってさまざまな模様をつけられる
  • 塗装にかかる作業時間が短い

注意点

  • 均一に塗装するためには、職人の技術が必要
  • 飛散しやすいため塗料の使用量が増える
  • 騒音や塗料の飛散に関して、周辺住宅への気遣いが必要
  • 天候の影響を受けやすい

模様は塗料に砂壁状の骨材を混ぜた仕上げ材を吹き付ける「リシン仕上げ」や、セメント、
塗料、骨材などを混ぜた仕上げ材を専用ガンで吹き付ける「スタッコ仕上げ」などがあります。
リシン仕上げは混ぜる石や砂により表面のデザインに変化をつけることができます。

スタッコ仕上げは凹凸を出すことができ、重厚感のある外壁が可能です。
「塗装にかかる時間が短い」ことのメリットは工程を短くできるため、
費用の圧縮が期待できるところです。ただし、飛散があるため養生は丁寧にしなければなりませんし、
天候の影響を受けるため、想定外に工期が伸びる可能性もあります。

 

4:マスチックローラーなら外壁の耐久性が上がる

ローラー工法には「マスチック素材ローラー工法(以下、マスチックローラー)」
という工法があります。前述のローラーや吹き付けについては、
どちらの工法を選んでも耐久性が大きく違うことはありません。

しかしマスチックローラーでは耐久性が向上します。現在は都市再生機構の団地に使われており、
今後の普及が期待できる新たな工法です。特徴と注意点は以下の通りです。

特徴

  • 耐久性が優れており外壁の補強に適している
  • 模様をつけることができる(ただし凹凸模様のみ)
  • 飛散が少ない

注意点

  • 時間と手間がかかる
  • 塗料が「粘性のあるもの」に限られる
  • 塗装費用が割高傾向

※マスチックローラーの詳細は「マスチックローラー仕上げの特徴と注意点、費用相場を解説」をあわせてご覧ください。

 

塗料が限定されるのは注意点ではありますが、粘性があるため飛散が少なくなりますので、
周辺住宅への影響が少ない工法でもあります。また、塗装費用が割高傾向になる理由は2つです。
1つは時間と手間がかかること、もう1つはマスチックローラーのスポンジは塗料がたっぷり染み込むため、塗料代のコストがかかることです。

注目の工法ではありますが、特徴と注意点をよく見極めましょう。どの種類の工法を選んだ場合でも、
塗料の用法や特徴に合わせた丁寧な作業は欠かせません。
マスチックローラーのような新しい工法を希望する場合は、外壁塗装業者がその工法の技術と
経験値を持っているか確認したうえで依頼するといいでしょう。

 

<一緒に見たい記事>外壁塗装の工法の種類と張り替えとの違いについて

 

2 外壁塗装の種類(塗料編)

 

塗料の種類は、アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素樹脂系塗料などがあります。
各塗料にはグレードがあり、グレードが高い塗料ほど価格が高く、
耐用年数が長くなると考えていいでしょう。

また、特定の性能に特化した高性能塗料もあります。それぞれ、グレードごとの特徴と
費用相場を紹介します。

 

グレード1:アクリル樹脂系塗料

アクリル樹脂系塗料(以下、アクリル)は価格が安い塗料ですが、発色が良く色も豊富です。
また、重ね塗りしやすかったり、下塗りが不要であったりと、扱いやすいところもメリットでしょう。
ただし、紫外線に弱く耐用年数は短めです。また、塗膜が硬くひび割れが生じやすいです。

費用と耐用年数の目安

  • 耐用年数 5~7年
  • 費用相場 1,500~1,800円/平方メートル

外壁塗装の費用を抑えることができるため、以前は外壁塗装で使われる塗料の主流でした。
そのあと高性能の塗料が続々と登場したため現在は外壁塗装でアクリルを使用することは
少なくなりました。

流通はしていますが、耐用年数が短いためDIYで使われることが多いようです。

 

グレード2:ウレタン樹脂系塗料

ウレタン樹脂系塗料(以下、ウレタン)はウレタン樹脂が主成分で、防水性と耐水性に優れていて
光沢のある塗料です。弾性、密着性にも優れているため、小さなひび割れを埋めるのに適しています。
なお弾性とは「塗料の伸びる特性のこと」であり、弾性がある塗料はひび割れしにくいです。

費用と耐用年数の目安

  • 耐用年数 8~10年
  • 費用相場 1,800~2,200円/平方メートル

グレードが上位のシリコンが普及するまで外壁塗装の主流でした。
今でも価格の割に性能が良いという理由で選択するケースが多く、シリコンの次に人気の塗料です。
予算を重視する人におすすめです。

 

グレード3:シリコン樹脂系塗料

シリコン樹脂系塗料(以下、シリコン)はアクリル樹脂、ポリエステル樹脂、
アルキド樹脂などを主成分とした塗料です。ウレタンと比較して耐久性や弾性に優れている
上質な塗料かつ汚れにくいため、品質と価格のバランスが良いと言えます。

費用と耐用年数の目安

  • 耐用年数 10~15年
  • 費用相場 2,500~3,200円/平方メートル

現在の外壁塗装では主流の塗料となるため、最初に検討する、
もしくはすすめられることが多い塗料です。

耐用年数の長さからいえばコストパフォーマンスの良い塗料です。
見積もりをとったうえで品質と価格の妥当性を判断しましょう。

 

グレード4:フッ素樹脂系塗料

フッ素樹脂系塗料は非常に耐久性が高く、耐用年数も長いです。
フッ素樹脂系とは組成内にフッ素原子を含む重合体のことで、種類にもよりますが耐候性、
耐熱性、耐水性などさまざまな性能を備えることが可能です。

なお耐候性とは紫外線や雨水のダメージを受けにくい特性のことで、
耐候性の高いフッ素樹脂系塗料は紫外線による色褪せや劣化が少ないという特徴があります。

価格は高いですが、それだけの性能を持ち合わせています。なお、
光沢がある塗料となるためツヤなしの塗りを希望する人は注意してください。

費用と耐用年数の目安

  • 耐用年数 15~20年
  • 費用相場 4,000~4,500円/平方メートル

フッ素樹脂系は耐用年数が高いため、将来における住宅のメンテナンスコストを抑えることができます。外壁塗装1回の費用相場はウレタンと比較すると高めですが、
長く住み続けるのであればトータルコストを下げることができるでしょう。

 

その他の高性能塗料

 

その他にも独自の性能を持つ塗料があります。
ここでは4種類紹介しますが高性能だけに高価な塗料です。

  1. セラミック塗料

セラミック塗料は、ベース塗料にセラミックを混合したものです。表面に凹凸を付けることができるものがあり、そういったタイプの塗料は石材のような重厚感を出すことが可能です。耐久性はベース塗料の年数により決定します。例えばベースがシリコンなら耐用年数は10~15年、ベースがフッ素樹脂であれば15~20年です。なお、セラミックは無機素材であるため、無機塗料に分類されることもあります。

  1. 無機塗料

アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素などの樹脂をベースにした塗料を「有機系」といいますが、
それとは別に無機素材を混入した塗料を「無機系」と呼びます。
無機とは鉱物やレンガ、ガラスなどのことで、これらは紫外線や雨水に強い性能を持つため
劣化しにくいという特徴があります。

例えば無機塗料の多くは最長の耐用年数が20年と長く、「汚れに強い」「不燃性がある」といった
性能を持つものもあります。

ただし、無機塗料は有機系塗料をベースに無機素材を加えたもので、
混合割合や素材によって特徴や価格が異なります。高価なものだけに性能をよく理解しておきましょう。

  1. 遮熱塗料

遮熱塗料は太陽の熱を遮断、反射することで、建物の温度上昇を抑える機能を持った塗料です。
夏季に室温の上昇を抑えられれば、冷房費の節約にもつながります。
外壁だけに遮熱塗料を使用するだけでは効果が薄く、
屋根にも合わせて使用することでより本来の力が発揮できる塗料です。

  1. 光触媒塗料

光触媒塗料は親水性に優れた塗料です。汚れを寄せ付けにくく、
仮に汚れが付着しても雨で洗い流すことができるとされているのが光触媒塗料です。
雨水で汚れを落とすことができるため「セルフクリーニング効果」と呼ばれています。
防藻・防カビ効果を持つものも多いです。

どれも価格は高いものですが、性能がニーズに合って入れば検討に値するでしょう。
またこれらの外壁塗装では、補助金が申請できる場合もあります。塗料選択の際は補助金の有無も
判断材料に加えてみてください。

弊社が推奨しているのは、セラミック塗料です。塗料の特性上、汚れにくいだけでなく
防藻・防カビ性能や内部結露の防止効果もあるためです。

※セラミック塗料の詳細は「エスケーハウスの外壁・屋根塗装の施工の流れ」をあわせてご覧ください。

<一緒に見たい記事>外壁塗装で使われる塗料の種類や選び方について

 

2 外壁塗装の種類(外壁材編)

外壁

大きくわけて5種類ある外壁材の特徴を紹介します。外壁塗装の際は外壁材の弱点をカバーする塗料を選ぶとより満足できる仕上がりになるでしょう。

 

外壁材1:モルタル

モルタルはセメントに砂を混ぜたものに水を加えて練り込んだ建築材料です。
現場で左官工が壁に塗って仕上げます。1980年ごろまでは主流の外壁材でしたが、
現在の新築物件で使われることは少ないです。

しかし外壁塗装を検討している家は築年数がある程度経過していますので、
モルタルを使用していることも多いでしょう。

特徴

  • 衝撃に強い
  • 防火性に優れている
  • 塗りの自由度が高く仕上げの装飾工法が多彩
  • 継ぎ目がないため劣化しにくい

注意点

  • ひび割れ(クラック)が生じやすい
  • 汚れやすい
  • 職人(左官工)の技術が必要

モルタルにする場合は、ひび割れた場所から水が入り込まないよう防水性の高い外壁塗装を
組み合わせることで、建物への影響を抑えることができます。
また表面に凹凸があり汚れやすいので、美しさを保つ点からも定期的なメンテナンスが求められます。

 

外壁材2:窯業系サイディング

現在の主流である窯業系(ようぎょうけい)サイディングは板状の外壁材です。
主材料であるセメント質に繊維質や無機物などの原料を加え板状に形成します。

そのうえで表面に塗装を施すため、さまざまな色柄、模様のものがあります。
製造は工場でなされ完成品を現場へ持ち込んで施工します。

特徴

  • デザインが多彩
  • モルタルと比較して軽量
  • 耐火性、耐震性に優れている
  • 塗装や模様を施したものが工場から出荷されるのでデザインや品質が安定
  • 施工が容易で工期も短くて済む

注意点

  • ボードのつなぎ目(コーキング)が劣化しやすい
  • 主材料のセメントは防水機能がなく吸水性も高い
  • 主材料のセメントは熱をため込みやすい

防水機能がないため、外壁そのものや塗装の劣化が比較的進みやすいといえます。
防水性能や遮熱性に優れた塗料を組み合わせることで、外壁の性能を向上させることができます。

 

外壁材3:金属系サイディング

窯業系サイディングと同じく板状の外壁材ですが、こちらの板材はアルミニウムやガルバリウム鋼板、ステンレス鋼板などの金属を使っています。
金属板を成形、加工して柄付けし断熱材を裏打ちします。

特徴

  • 軽量で建物への負担が少ない
  • 表面の模様や色のバリエーションが多彩
  • 防水性、耐久性、断熱性に優れている
  • 塗装や模様を施したものが工場から出荷されるのでデザイン品質が安定
  • 施工が容易で工期も短くて済む

注意点

  • 塩害、酸性雨に弱くさびや腐食の心配がある
  • 衝撃によってへこむことがある
  • 鋭いものが当たると傷つきやすい

軽いのに防水性、耐久性、断熱性が優れているのは心強いですが価格は高めです。
さびの発生が懸念されるため、防サビ効果のある外壁塗装を選ぶといいでしょう。

サイディングには他にも「樹脂系サイディング」や「木質系サイディング」などの種類があります。

 

外壁材4:タイル

粘土や陶土などを薄板状にして焼き固めた外壁材料です。タイルは外壁に貼って施工しますが、
主な施工方法は以下の2種類です。

  • 乾式工法 下地板に接着剤でタイルを貼り付けていきます。水を使わないため乾式工法と
    呼ばれています
  • 湿式工法 モルタルで下地を作りその上からタイルを貼る工法です

特徴

  • 耐久性が非常に優れている
  • 汚れにくく劣化がほとんどない
  • 退色や色あせがほとんどない
  • 高級感がある仕上がりになる
  • 吸水性が低い

注意点

  • タイル自体の劣化はほとんどないが継ぎ目は劣化する

レンガづくりのタイルは劣化しにくいという特徴があります。吸水性が低いので汚れにくく、
雨の影響を受けにくいのです。
また素材が科学的に安定しているため、酸性雨や紫外線などによって劣化しにくいです。

当初の施工費用は高くなりますが、基本的には目地のメンテナンスのみで済むため、
長く住む場合のトータルコストは低く抑えられるでしょう。

 

外壁材5:ALCパネル

ALCパネルとは、生石灰やケイ石などの原料を粉砕したものに水と気泡剤を加えて多孔質化させ
硬化させたものです。端的にいうと気泡を含ませることで軽量化したコンクリートパネルです。

「軽量気泡コンクリート」とも呼ばれ、重さは通常のコンクリートの4分の1程度です。
水に浮くほど軽いコンクリートですが強度は十分にあります。さまざまな面で性能が高いため、
ビルや集合住宅でも多く使用されています。

特徴

  • コンクリートなのに軽い
  • 耐久性、耐火性、耐震性などに優れている
  • 断熱性、遮音性も高い

注意点

  • ALCパネルに防水性はない
  • つなぎ目(コーキング)が劣化しやすい

注意したいのは防水性が低いところです。そのため防水性能がある塗装を施さないと、
内部に水が染み込み、建物に重大な影響が出てしまう可能性があります。
コーキングの劣化にも気を付けなければならないので、早めのメンテナンスも必要でしょう。

 

場合によっては外壁材を替えるリフォームも有効

外壁の劣化が激しいときは、外壁材を貼り替えるリフォームを検討したほうがいい場合もあります。
例えばサイディングボードの張り替え、もしくは木造の外壁からサイディングボード、ALCパネルなど
への張り替えです。

外壁が新しくなるため、高い耐久性を得ることができます。
また貼り替えは、内部の防水紙をメンテナンスすることができるので、防水性能が大幅に向上します。
ただし、モルタルの外壁の張り替えは解体作業を含むため、手軽にはできません。
まずは施工会社に相談しましょう。

さらに、外壁塗装と比較すると施工費用が高くなります。
最終的に施工費用が高いかどうかは、求めている効果が得られるかによって判断が変わるでしょう。

例えば長く住む家ならば、今後のメンテナンスコストが削減できるため、費用をかけても張り替えする価値はあります。しかし近い将来に建て替えの可能性があるのならば、外壁塗装のほうが
コストパフォーマンスは良いといえるでしょう。

張り替えを希望する場合は、よりシビアに「予算」と「どれくらい家を持たせたいのか」を考えます。

 

3 外壁塗装の種類(工法編)

塗装

 

代表的な工法であるローラー、刷毛、吹き付けの3つに、近年注目されている
マスチックローラー工法を加えて特徴を紹介します。

 

1:ローラーはポピュラーな工法

ローラーはもっとも一般的な工法です。ローラーには複数の種類があり、
建物の形状や施工の状況に応じて職人が使い分けます。

また、ローラーに使用する毛にはさまざまな種類があり、羊毛や化学繊維製の毛、
スポンジに塗料を含ませて塗っていきます。特徴と注意点は以下の通りです。

特徴

  • 飛散が少ないので塗料を無駄なく使える
  • 比較的塗りやすい
  • 厚く塗りやすい

注意点

  • 狭い部分の塗装は難しい
  • 吹き付けと比較すると塗装に時間がかかる
  • 比較的塗りやすいとはいえ、一定の技術がないと厚さが均一にならない
  • サイズや毛の種類が多いので適切に選ぶのが難しい

比較的扱いやすいローラー工法ですが、やはり職人には一定の技術が必要です。また、仕上がりが単調になりがちですので、デザイン性を重視したい場合は仕上がりについてよく確認するといいでしょう。なお、吹き付けと比較すると塗料に時間がかかるとされていますが、刷毛よりは早いです。

 

2:刷毛は細かい場所が塗りやすい

化学繊維や動物の毛をまとめて柄をつけた刷毛(はけ)は昔からある道具です
。繊細な道具で持ち方や手の返し方で仕上がりが変わるといいます。
特徴と注意点は以下の通りです。

特徴

  • 飛散が少ないので塗料を無駄なく使える
  • 窓枠や複雑な形状の箇所など細かい場所が塗りやすい
  • 塗り忘れの補修に適している

注意点

  • 技術が足りないと塗装ムラが生じやすい
  • 広い場所を塗るには時間がかかる
  • 刷毛の種類によっては、塗膜面に毛が混入しやすい
  • 塗料の成分と毛の特性による相性も考慮する必要がある

刷毛は道具の手入れも重要で、使用前、使用後のメンテナンスも丁寧に行います。
デメリットだけを見ると刷毛は「非効率な工法」と感じるかもしれませんが、
実際にはローラーと刷毛を使い分けている外壁塗装業者が多いです。

広い面はローラーで塗り、狭い面や複雑な形状の部分は刷毛で塗るといったように、
それぞれのメリットを生かしつつ、デメリットを解消できるからです。

 

3:吹き付けは塗装の作業時間が早い

吹き付け用の機械(スプレーガン)から塗料を噴出して塗装を行っていく工法です。
特徴と注意点は以下の通りです。

特徴

  • 吹き付け方によってさまざまな模様をつけられる
  • 塗装にかかる作業時間が短い

注意点

  • 均一に塗装するためには、職人の技術が必要
  • 飛散しやすいため塗料の使用量が増える
  • 騒音や塗料の飛散に関して、周辺住宅への気遣いが必要
  • 天候の影響を受けやすい

模様は塗料に砂壁状の骨材を混ぜた仕上げ材を吹き付ける「リシン仕上げ」や、セメント、
塗料、骨材などを混ぜた仕上げ材を専用ガンで吹き付ける「スタッコ仕上げ」などがあります。
リシン仕上げは混ぜる石や砂により表面のデザインに変化をつけることができます。

スタッコ仕上げは凹凸を出すことができ、重厚感のある外壁が可能です。
「塗装にかかる時間が短い」ことのメリットは工程を短くできるため、
費用の圧縮が期待できるところです。ただし、飛散があるため養生は丁寧にしなければなりませんし、
天候の影響を受けるため、想定外に工期が伸びる可能性もあります。

 

4:マスチックローラーなら外壁の耐久性が上がる

ローラー工法には「マスチック素材ローラー工法(以下、マスチックローラー)」
という工法があります。前述のローラーや吹き付けについては、
どちらの工法を選んでも耐久性が大きく違うことはありません。

しかしマスチックローラーでは耐久性が向上します。現在は都市再生機構の団地に使われており、
今後の普及が期待できる新たな工法です。特徴と注意点は以下の通りです。

特徴

  • 耐久性が優れており外壁の補強に適している
  • 模様をつけることができる(ただし凹凸模様のみ)
  • 飛散が少ない

注意点

  • 時間と手間がかかる
  • 塗料が「粘性のあるもの」に限られる
  • 塗装費用が割高傾向

※マスチックローラーの詳細は「マスチックローラー仕上げの特徴と注意点、費用相場を解説」をあわせてご覧ください。

 

塗料が限定されるのは注意点ではありますが、粘性があるため飛散が少なくなりますので、
周辺住宅への影響が少ない工法でもあります。また、塗装費用が割高傾向になる理由は2つです。
1つは時間と手間がかかること、もう1つはマスチックローラーのスポンジは塗料がたっぷり染み込むため、塗料代のコストがかかることです。

注目の工法ではありますが、特徴と注意点をよく見極めましょう。どの種類の工法を選んだ場合でも、
塗料の用法や特徴に合わせた丁寧な作業は欠かせません。
マスチックローラーのような新しい工法を希望する場合は、外壁塗装業者がその工法の技術と
経験値を持っているか確認したうえで依頼するといいでしょう。

 

<一緒に見たい記事>外壁塗装の工法の種類と張り替えとの違いについて

 

4 外壁塗装の種類(補修編)

 

コーキング

 

外壁塗装ではまず高圧洗浄をし、その後に下地調整を行います。塗料や工法も大切ですが、
下地調整も非常に重要です。補修部分には次のような種類があります。

※コーキング剤について詳しくは「外壁に使えるコーキング剤の種類や費用、おすすめを紹介! 」をご覧ください。

  • クラック(ひび割れ)

細かいクラックならば、躯体に影響を及ぼすことはないので下処理をして塗装を行います。
そうでなければ、クラック部分をカットしたうえでセメント、パテ、塗料、コーキング材などで
溝を埋めて補修します。

  • コーキング部分の劣化

コーキング補修では、劣化したコーキングをはがし、新たにコーキングを施す「打ち換え」を行います。コーキング材を上塗り(打ち増し)して処理を完了することもありますが、既存のコーキングが劣化
している場合、打ち増しでは不十分ですので、「打ち換え」が望ましいです。

  • さび

さびはきれいに削ります。万が一、削り残しがあると、そこから再び劣化してしまい、場合によっては
建物の内部まで腐蝕が進行する懸念があるからです。外壁塗装の下処理ではさびを予防する
「さび止め剤」も塗布します。

このように補修を行うことで、外壁塗装の効果をより高めることができます。
良い外壁塗装は丁寧な下地調整があってこそだといえるでしょう。

 

外壁塗装時に、希望の仕上がりから塗料や外壁材について考える

 

塗装

 

 

外壁塗装で考慮すべき要素は多いため、何を優先すべきか迷ってしまう人もいるでしょう。
そんなときは外壁塗装に求める「機能性」をまず考え、それに適した施工を考えて決定すると、
理想の外壁塗装を行いやすいです。4つの事例で考え方を紹介します。

 

事例1:外観のイメージチェンジをしたいなら

外観を重視するなら、「色の選択」「塗料の発色性」「外壁のデザイン性」などが大切です。ツヤの有無や周辺環境との調和なども意識して納得いく外観を手に入れましょう。イメージチェンジをする場合は、ワントーンカラーをツートンカラーに変更したり、屋根の塗り替えを同時にしたりしてもいいかもしれません。色見本やカラーシミュレーションはもちろん行いますが、外壁塗装業者に施工事例を見せてもらい、実物を確認できるとより安心です。

せっかく希望通りのイメージになったとしても、きれいな状態が長続きしなくては意味がありません。そのため、塗料の種類や外壁材との相性、最適な工法まで外壁塗装業者と打ち合わせをすることが重要です。気になることはすべて質問し、丁寧に対応してもらえる業者に依頼するといいでしょう。

 

事例2:外的要因から建物を守りたいなら

紫外線や雨水といった外的要因から家を守りたいならば塗料の耐久性を重視します。例えばフッ素樹脂系塗料は、価格は高いですが優れた耐久性を持ちます。より長く家を守るためには、耐久性に加えて「耐候性」「耐水性」といった性能にも留意する必要があります。

外的要因から守る機能を重視する場合は、その効果の持続性にも気をつけましょう。基本的には性能が高いほど塗料の価格も増します。ですが、高性能な塗料はメンテナンスを少なくすることができるため、トータルコストは抑えることができる可能性があります。施工費用が気になる場合には、家に住む期間も考慮したうえで「いくらまでかけるのか」を考えると、予算と性能のバランスがとれるはずです。

 

事例3:地域の特性に適した家にしたいなら

外壁には地域特有の不安もあります。

例えば「海の近くなので塩害が怖い」「湿気が多くカビが発生しやすい」
「家同士が密集しているので火災時は不安」などです。具体的には次のような対策が考えられます。

  • 塩害対策 価格が高くともセルフクリーニング効果のある光触媒塗料
  • 湿気対策 防藻・防カビ効果のある高性能塗料
  • 火災対策 防火性の高い無機・セラミック塗料

悩みに対応した塗料を選ぶことで不安を軽減できます。ただし、個々の性能をよく確認することを
忘れずにしてください。例えば火災対策として「無機・セラミック塗料」を挙げましたが、
すべての無機・セラミック塗料に防火性があるわけではありません。そういった細かい点まで把握した
外壁塗装業者であれば、施工後のことまで相談にのってくれます。また、地域密着の業者であれば、似たような施工事例を持っているケースも少なくないため、聞いてみるといいでしょう。

宮崎で屋根・外壁塗装をするならエスケーハウス
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事例4:環境に優しい外壁にしたいなら

環境に優しい外壁にしたいなら、遮熱、断熱性能を備えたものがおすすめです。
遮熱、断熱性能の優れた家は住みやすい家でもありますし、光熱費の節約も見込めます。

予算に余裕があれば、遮熱、断熱性能を有するサイディングやALCパネルなどの外壁材への張り替えを
検討してもいいでしょう。

遮熱、断熱性能をもつ塗料や外壁材は価格が高くなりますが、「省エネリフォーム」として補助金が
受けられる可能性もありますので、検討の段階で自治体の補助金情報を確認しておくといいでしょう。

<一緒に見たい記事>外壁塗装の機能~外壁塗装の必要な理由

 

外壁塗装で考慮すべき項目と種類は複数ある

外壁塗装の良し悪しを決める要素は塗料や外壁材、工法だけでなく、補修や機能性も加わります。
考慮すべき要素の種類が豊富ですので、広い知識を持った業者に依頼したいところです。横断的な知識と総合的な情報があれば、より満足のいく外壁塗装の種類が選択できることでしょう。気になることはすべて質問するつもりで、外壁塗装業者と付き合うことをおすすめします。

 

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