2020.10.28

サイディング外壁は素材によって価格や耐久性が異なるってホント?

サイディング

 

サイディング外壁はデザインが豊富で、品質も安定している人気の外壁です。ただしサイディング外壁には複数の種類があり、種類ごとに価格や耐久性、メンテナンスが変わってきます。これから家を建てる人、もしくはメンテナンスでサイディングの張り替えを検討している人のために、サイディングを種類ごとに紹介します。

サイディングとは

サイディングは細長い形状の外壁ボードです。工場で生産したものを現場に持ち込み、組み立てていきます。工場で効率的に生産されるため、安定した品質と手ごろな価格が両立するものが多いです。

外壁材の種類には「モルタル」「レンガ」、コンクリートの一種である「ALC」などがありますが、現在主流の外壁材がサイディングです。人気の外壁材だけあって、デザインやカラーバリエーションが豊富で、「タイル調」「レンガ調」「ストーン柄」などさまざまな模様があります。

サイディングというと、一般的には「窯業(ようぎょう)系サイディング」、もしくは「金属系サイディング」を指します。しかしサイディングは全部で4種類あり、素材によって特徴が異なりますので次の章で紹介します。

※他の外壁材については「最適の外壁材を選ぼう!外壁材の種類と特徴について」で詳しく紹介しております。

サイディングの種類と特徴

サイディングの種類、特徴、価格、メンテナンスなどについて紹介します。

1 窯業系サイディング

セメント質と繊維質などの原料を板状に成形したもので、強くてしなやかな外壁材です。近年の新築住宅では多くを占めます。柄や色などのバリエーションが豊富なだけでなく、デザインの質感も向上しており、例えば「高級感のあるレンガ風」「本物の石のようなストーン柄」など、奥深い風合いのサイディングが登場しています。

価格帯はデザインや質などにより差がありますが、目安は約3,500円~/1平方メートルです。基本的にはお手ごろな価格帯ですが、商品によって差があることを知っておきましょう。

窯業系サイディングのメンテナンス周期は7~8年程度とされます。メンテナンス時期を決定する際は継ぎ目に使用するコーキング材の経年劣化にも注意が必要です。コーキング材はサイディングボードより劣化しやすいため、サイディングがきれいな状態でもコーキングが劣化しているかもしれません。ひび割れができたり、隙間が開いたりしていないか、普段から確認しておきましょう。

2 金属系サイディング

金属系サイディングは金属板を成形・加工して柄付けし、断熱材を補強材として成形した外壁材です。金属板には「ガルバリウム鋼板」「アルミニウム合金」「ステンレス鋼板」など複数のものがありますが、最も一般的な素材はガルバリウム鋼板です。

金属系サイディングは「軽さ」が大きな特徴です。躯体への負担が軽くてすむため、外壁を重ね張り(カバー工法)する場合にも多用されます。カバー工法とは、外壁の劣化が激しい場合に既存の外壁の上に新たな外壁を重ねるリフォーム方法です。カバー工法については後述します。

価格帯の目安は約4,000円~/1平方メートルです。窯業系サイディングと比較するとやや割高になりますが、耐久性が高くメンテナンス頻度が少ないため、メンテナンス費用も含めると一概に「高い」とは言い切れません。「メンテナンスの間隔が長い方がいい」と思う人は、金属系サイディングも検討してみるといいでしょう。

既述のとおりメンテナンス頻度が少なく、金属ですので水の染み込みに強く、メンテナンス周期は10~15年程度とされています。ただし金属である以上、潮風による塩害やさびには注意が必要です。さびの発生があったら早めに外壁塗装を行います。

3 樹脂系サイディング

樹脂系サイディングはプラスチックの仲間である塩化ビニル樹脂を材料としたサイディングボードです。国内ではあまり流通していませんが、海外では一般的な外壁材です。

耐久性が高く凍害に強いのが特徴です。凍害とは寒い時期に外壁が水を含むことで起こる劣化症状です。寒冷地で外壁に水が入り込むと低温時に凍結し、気温が上昇すると溶けます(外壁材の膨張と縮小)。これを繰り返すことで塗料の表面に障害を引き起こし、剥がれやひび割れが発生します。そのため寒い地域では樹脂系サイディングに注目する人も多いようです。

樹脂に顔料が混ぜ込まれて入っているため色あせしにくいです。また軽量でメンテナンス周期が長いという特徴も持ちます。劣化しやすい「コーキング」が不要なサイディングもあり、そういった種類を選ぶとさらにメンテナンスの必要性が低くなるでしょう。

ただし、取り扱っている業者が少ないですし、流通量が少ないためデザインも豊富とは言えません。また、耐久性の高さに比例して価格帯も高めです。価格帯の目安は約7,000円~/1平方メートルです。

4 木質系サイディング

木質系サイディングはその名のとおり「木材」を使用した外壁です。木材独自の温かみを感じられるのが最大の特徴と言えます。窯業系サイディングにも木目調のものがありますが、本物の木材は年月の経過による風合いの変化を楽しむことができます。

また木質系サイディングは熱を吸収しにくく、断熱性が高いです。日当たりが良く、夏場に部屋が高温になってしまうような住宅でも、熱を伝えにくいため快適に過ごしやすいです。

しかし木材は水に弱いため、こまめなメンテナンスが必要です。定期的な塗装を行わないとカビ、腐敗、水染みなどのリスクが生じます。

また窯業系サイディングと比較して価格帯が高めで、取り扱う業者が少ない点にも注意が必要です。価格帯の目安は約6,000円~/1平方メートルです。

 

サイディングのメンテナンス

ここでは、メンテナンスについて見ていきます。種類ごとにメンテナンスの時期や注意点が異なるため、最も一般的な窯業系サイディングで説明します。外壁メンテナンスの兆候は次のとおりです。

  • チョーキング

外壁の表面に白いチョークの粉のようなものが浮き出るのがチョーキングです。塗料の塗膜が劣化している状態です。

  • 塗膜の劣化(浮きや剥がれ)

外壁塗装の外壁を守る性能が劣化しています。

  • ひび割れ

外壁や継ぎ目部分のひび割れです。継ぎ目のコーキング材は外壁や塗料よりも劣化しやすいので特に注意します。

  • 外壁の汚れ

外壁の汚れは建築から年数がたてば、ある程度は仕方ないかもしれません。しかし目立ってきた場合は、外壁を守る塗料の性能が落ちている可能性があります。

メンテナンス時期を見極めるにはサイディングの劣化ではなく、「塗料」もしくは「コーキング」の劣化に注目するといいでしょう。サイディングを保護する「塗料」もしくは「コーキング」を劣化させないことがサイディング外壁を守ることにつながるからです。

サイディングは重ね張りや張り替えも可能

サイディングは適切にメンテナンスをすれば、長く住むことが可能です。万が一メンテナンス時期が遅れてしまい、劣化が激しい場合は、「カバー工法」や「張り替え」を行うことで長く住むことができます。どちらも外壁を新しくする工法ですが、施工内容は大きく違います。

  • カバー工法 費用目安150万円~

これまでの外壁を撤去せずに、新しい外壁を上から貼り付ける工法です。既存の外壁を取り除く費用や、廃棄のための費用を削減できるため外壁の張り替えよりも費用が抑えられます。外壁が二重になるので、断熱性や遮音性などが高まりますが、家全体の重量が増えるため耐震性に注意が必要です。

  • 張り替え 費用目安 180万円~

これまでの外壁を撤去して、新しい外壁に張り替える工法です。内部の防水紙や胴縁などもメンテナンスすることができます。カバー工法よりも新しくする外壁材の選択肢が多いので、外観を一新させることもできるでしょう。

カバー工法も張り替えも、劣化が激しいときに利用できるメンテナンスもしくはリフォームです。ただし外壁塗装と比較して費用が高額ですし、工事期間も長くなります。また、外壁や家の状態によっては扱えないケースもありますので万能ではありません。

適切な時期に外壁塗装を行うのがコスト的にも、手間の部分からもおすすめです。塗装のメンテナンス兆候に気を付けてサイディングを保護していきたいところです。

≪一緒に見たい記事≫【徹底比較】外壁リフォーム「塗装」と「張り替え」どちらがいい?

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サイディングは将来のメンテナンスも考慮して決定しよう

サイディングは初期費用が手ごろなものが多いですが、定期的なメンテナンスが必要です。また、サイディングの種類によって外壁塗装の時期が変わってくるため、特徴をよく確認しておくことが大事。今後のメンテナンス計画も含めてサイディングを決定していきましょう。

≪一緒に見たい記事≫サイディング塗装をする時期や注意点、費用、工事事例を公開!

≪一緒に見たい記事≫『初心者向け』サイディング塗装の費用を一目で知りたい人はチェック

 

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