2021.2.25

外壁塗装における足場の重要性や相場も知っておこう

外壁塗装

 

外壁塗装では、足場を組むのが一般的です。足場の費用は外壁塗装の工事費用のうち1~2割程度を占め、決して安くはない金額です。そのため塗装と直接関係がなさそうな足場代について、節約したいと考えている人もいるでしょう。しかし、足場は作業全体の効率や職人の安全性を左右するものです。足場の重要性と相場の詳細を見ていきましょう。

外壁塗装の足場の重要性

足場は塗装期間中のみ必要で、塗装が終われば速やかに撤去するものです。そのため「使用期間の割に費用が高い」と感じるかもしれません。しかし、足場は外壁塗装において非常に重要な役割を果たします。足場代を節約すべきではない3つの理由を紹介します。

1安全性の向上

外壁塗装では高所の作業がありますので、足場は作業する者の安全性を担保します。安全性を重視するのはまっとうな業者なら当然です。もしも足場代を節約して、不安定な足場で職人に作業をさせる業者がいたとしたらどうでしょう。転落のリスクもありますし、そのような業者には外壁塗装を頼みたくないのではないでしょうか。

2作業効率や技術の安定

外壁塗装は技術と集中力を要するデリケートな作業です。足元が不安定な状態で塗装作業は望めないでしょう。安定した足場があるからこそ丁寧、かつ効率的な作業ができるのです。美しい仕上がりを望むなら、しっかりした足場を設置する必要があります。

3トラブル防止効果

足場があれば、その上に飛散防止ネットを設置できます。もしも塗料が飛散するような場合でも飛散をシャットアウトできるため、近隣トラブルの防止に役立ちます。

なお、足場代を節約する例として「足場を部分的に設置して本来必要な外壁をカバーしない」「安定性の悪い簡易的な足場にする」などの方法があります。しかし足場はただ設置すればいいわけではなく、厚生労働省により安全基準や墜落防止対策が定められています。なお、厚生労働省によると、足場からの転落事故は平成25年では958件と1000件近い数に上ります。(※)落下事故のほとんどが、必要な墜落防止策がとられていない事例でした。

円滑に外壁塗装を行うためにも、安全な足場の設置が必須です。足場費用の節約は、良質な外壁塗装にはなじまないものと考えてください。

※参考:足場からの墜落防止対策を強化します。~平成27年7月1日から施行~|厚生労働省

外壁塗装における足場の相場や種類について

足場の相場と種類を紹介します。

外壁塗装における足場の相場

足場の組み立て、解体、運搬にかかる費用相場は次のとおりです。

  • 単価 900~1,100円/平方メートル程度
  • 費用 14万~18万円程度(※40坪の場合)

40坪の場合、外壁塗装の費用相場が80~150万円程度、屋根塗装もする場合はさらに20~30万円となりますので、足場代で外壁塗装の全体の1~2割を占めることが分かります。なお、見積書では足場の面積が外壁よりも広くとられていて驚くかもしれませんが、足場は家をぐるっと囲むため外壁面積よりもやや大きくなります。

※参考:40坪の自宅を外壁塗装した場合の費用相場を工程別で教えます!

その他、下記のようなケースでは費用が高くなりやすいです。

  • 住宅密集地で足場を組むのに特に技術が必要
  • 3階建てである
  • 高台にあって鉄パイプの運搬に手間がかかる
  • 外壁周りにカーポートやベランダルーフがあり、撤去しないと足場が組めない

当てはまる家に住んでいる人は、見積もり時に追加費用がないか確認しておくといいでしょう。

なお、ここで紹介した費用には塗装期間中の足場の維持、メンテナンス費用も含まれています。塗装期間中に「足場が緩んでいるようだ」「飛散防止ネットが設置してあるが、強風のため飛びそうなので畳んでほしい」などの場合は遠慮なく申し出ましょう。

足場の費用は安い方がいいのか?

まれに足場の設置費用について、「大幅に値引きができる」「無料で足場を組める」などと提案する業者もいるようですが、相場を大きく下回る場合は注意が必要です。

本来足場は組むのに1日、解体に半日程度かかりますし、鉄パイプを扱うのですから重労働です。また、多くは専門の業者に外注するため、企業努力では節約しにくい費用です。

なお、自社で足場を組む外壁塗装業者もいますが、その場合も厚生労働省の労働安全衛生規則を熟知している必要があります。労働安全衛生規則とは例えば安全帯(いわゆる命綱)の取り付けや、足場を設置する職人に対しての所定の「特別教育」の義務化などが該当します。安全基準は変わることがあるため、どのような安全策をとるのが確認してみるといいでしょう。

このような背景があり、足場の費用は大きく削減できるものではありません。仮に足場代を無料したり大幅値引きしたりする業者の場合、一見お得に見えて、最終的にはほかの費用に分散して上乗せされている可能性があるので注意します。

外壁塗装における足場の種類

一般的な足場の種類は「くさび式(ビケ)足場」です。鉄パイプをハンマーでたたいてしっかり結合し、パイプの上には網状の板を乗せていきます。板の上で作業するため、姿勢が安定しますし、塗料や道具を脇に置けるため作業に集中できます。

ほかにも「単管足場」と呼ばれる足場がありますが、こちらは鉄パイプを2本並べただけの足場です。滑りやすいので転落リスクがありますし、塗料や道具を置いておけないのも難点です。道具を持ちながらの作業になるため作業効率が落ちるでしょうし、仕上がりにも影響するかもしれません。「くさび式足場」と比較すると費用は安いですが、選択されることは少ないでしょう。なお、単管足場に「ブラケット」と呼ばれる金物を使用して板を取り付けた「単管ブラケット足場」もありますが、こちらもくさび式足場と比較すると揺れやすい足場です。

ただし、単管足場は狭い場所にも設置できるメリットがあります。敷地面積の関係で単管足場しか組めないケースもありますので、敷地に不安がある場合は足場の種類を確認しておきます。

もしかしたら「節約のために自分で足場を組んで外壁塗装をDIYしよう」と考える人もいるかもしれませんが、既述のとおり安全性に関わるのでおすすめできません。また、万が一鉄パイプを外壁や庭の自家用車などに当ててしまうと損害が大きいです。DIYを行うときでも、足場は専門業者に依頼しましょう。

足場にまつわるよくあるトラブルと対策

足場にまつわるトラブルは、大きく「近隣トラブル」と「自宅まわりのトラブル」に分けられます。それぞれのトラブル内容と対策を見ていきます。

足場のトラブルで多い「近隣トラブル」

足場は鉄パイプを使用するため、金属音が生じます。近隣の住人がうるさいと感じることもあるでしょう。また、運搬にはトラックを使用します。庭が広く、トラックが入って作業する場合はいいのですが、多くは家の前や近くの駐車場に停めることになるでしょう。道を通行する人や近隣の家の車の出し入れなどを邪魔しないように注意が必要です。

このような理由によりトラブルが生じることがあります。一番の対策は、事前のあいさつによって近隣の人との関係を良好にしておくことでしょう。事前に周辺の家に対して外壁塗装の工事をする旨を伝えて関係性を整えておきます。その際には次のような点を伝えます。

  • 騒音が発生する可能性がある
  • 業者の車が出入りする
  • おおよその工事期間と天候によって長引く可能性がある

その他、「ベランダが隣接しているため、洗濯物の近くを職人が通る」「隣の家の玄関前に一時的に車を停車せざるを得ない」などの状況に合わせて、相手が不満に思いがちな点を先回りして説明しておきましょう。

また、家同士が密集しており、足場を設置するスペースが十分に取れない地域で隣家の敷地を借りる場合には、より丁寧にあいさつをしたいです。業者に同行してもらい、敷地を借りるのが必要であることを説明してもらうといいでしょう。

足場の設置もしくは解体作業中に外壁や車などを傷つけてしまったらどうなる?

自宅周りのトラブルで多いのは、設置もしくは解体作業中に鉄パイプで外壁や庭の設置物などを傷つけてしまうことです。既述のとおり、足場は足場の専門業者に外注することが多いため、「外壁塗装業者」と「足場設置業者」の間で責任の所在が曖昧になりがちですので、特に注意が必要です。対策として、責任の所在については説明を受ける場合に書面での説明を求めるといいでしょう。

さらに、外壁塗装業者と足場業者ともに「リフォームかし保険」に加入しているのか確認します。かし保険とはリフォームを行う事業者が加入する保険で、リフォームによるに瑕疵(欠陥)が見つかった場合の補修費用や調査費用を賄うことができるものです。業者に直接尋ねてもいいですが、一般社団法人「住宅瑕疵担保責任保険協会」のホームページにて登録事業者であるかを確認することも可能です。

その他、損害が生じたときに責任を追及しやすいよう工事の前に外壁や庭の設置物の写真を撮っておくこともおすすめです。

足場があってこそ質のいい外壁塗装が行える

見積もりを見て、足場の費用が高いと感じる人もいるでしょう。しかし、足場は外壁塗装の基本になりますので、必要以上に削ることはできません。相場よりも極端に高い場合は理由を聞いたうえで調整した方がいいでしょう。また、いくら費用が抑えられても、リフォームかし保険に加入していないような業者は避けたいです。きちんとした作業と適正料金、双方のバランスが良い業者を選びましょう。

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