2020.12.18

外壁塗装の相場や時期、業者の選び方などの不安や疑問を解消!

外壁塗装工事

 

家を建てて十数年も経過すると外壁の色あせやコケ、汚れ、あるいは塗装の一部の剥がれなどが気になってくることがあるでしょう。今後のために外壁塗装をしたいけれども、本当に外壁塗装が必要なのかわからない人も多いのではないでしょうか。もしくは、必要性は感じているのに「外壁塗装をするとしたら、相場はいくらなのか」「塗料や工事内容はどんなものなのか」……など疑問が多くて外壁塗装に踏み切れない人もいるかもしれません。外壁塗装の費用は安くはないため、不安に思うのもうなずけます。外壁塗装の疑問や不安、工事を頼むときのポイントについて広く紹介します。

そもそも外壁塗装の必要性とは

定期的に外壁塗装をすることについて疑問を感じる人もいるかもしれません。外壁塗装はどうして定期的に行う必要があるのでしょうか?

外壁塗装が必要な理由

外壁塗装をすると外観が美しくなります。色あせていたりコケや藻が発生していたりする外壁は、塗装の前後で家の印象がまったく違ってきます。そのため外壁塗装の意義について外観を良くするためのもの、と考える人も多いかもしれません。たしかに美観の向上は外壁塗装が必要な理由のひとつですが、実はそれだけではありません。

それは、外壁塗装には外壁を守るという大事な役目もあるからです。外壁は家を雨風から守る存在ですが、外壁材は経年劣化が生じます。外壁材を塗装でコーティングすることで、外壁の耐久性を維持できるのです。仮に外壁材が劣化して雨水の浸入を許してしまうと、雨漏りや躯体構造の腐敗が懸念されます。そのため、外壁塗装は非常に重要なメンテナンスなのです。

それでも、「雨漏りを発見したら速やかに対応すればすむ」との考え方もあるでしょう。しかし雨漏りが発生し、外壁内部や躯体に影響が出てから家を修復しようとすると、大きな費用が必要です。そのため、一見まだ問題がないように思えても、定期的に外壁塗装を行うことが重要なのです。

外壁塗装の依頼は必要ない?DIYでもできる?

外壁塗装はDIYでも可能なのでしょうか? 結論から言うと、基本的にはDIYはおすすめしません。美しく塗装するには適切な下処理と塗装技術が必要だからです。しかし仕上がりが専門家に劣っても、自分で塗装することに喜びを見いだす人もいるでしょう。

「劣化が少なく下処理の難易度が低い」「家がシンプルな形状で塗りやすい」などの場合はDIYを検討してみてもいいかもしれません。ただし、高い位置の塗装は危険も伴いますので、安全を確保したうえで行う必要があります。

さらに、劣化が大きい場合は専門家に任せましょう。外壁材内部や躯体構造がダメージを受けている場合は、本格的な修繕工事やリフォームが必要になるからです。ダメージ度合いの確認も含めて専門家にお願いした方が無難です。

≪一緒に読みたい記事≫外壁塗装はDIY可能?手順や注意点をご紹介

外壁塗装の不安や悩みを解決しよう

外壁塗装が必要だとわかってはいても、外壁塗装の決断に踏み切れないケースもあります。費用面の不安がある場合や、信頼できる外壁塗装業者に塗装を依頼できるか不安な場合などです。信頼できる業者を探すのは簡単ではありませんし、一部には手抜き工事をする「悪徳業者」も存在するため、慎重になるのも当然です。

大切な家の塗装を任せることができる、信頼できる業者を見つけるために、外壁と外壁塗装に関する基本的な知識を身につけておくことをおすすめします。外壁塗装についての理解を深めることで、より満足のいく工事を行えるようにもなるでしょう。よくある不安ごとに、対処法や基本知識を説明します。

(1)外壁塗装の相場はいくら?適正価格ってあるの?

外壁塗装の相場は一概に「〇坪ならいくら」と言い切ることは難しいです。というのも、外壁塗装の費用は家の形状や劣化状態、塗装面積、塗料のグレードなどによって異なるためです。とはいっても相場が気になる方も多いでしょう。ある程度の目安は出すことは可能なので、あくまでも参考として外壁塗装の相場をご覧ください。

外壁塗装の費用相場(30坪や40坪の場合)

一般的な家の坪数は35~40坪程度です。ただ、同じ坪数でも家の形状が複雑だと手間がかかりますし、劣化が激しい場合は補修作業も多くなり、その分費用が高くなることもあります。あくまで目安と考えてください。外壁塗装における、坪数ごとの費用相場は次のとおりです。

  • 建坪30坪 90~100万円程度
  • 建坪40坪 110~120万円程度

※40坪の費用相場の考え方は「40坪の自宅を外壁塗装した場合の費用相場を工程別で教えます!」で詳しく解説しています。

さらに、塗料にはグレードがあるため、選択した塗料によっても価格は変わってきます。塗料のグレードについては後述しますので、ここでは費用の内訳の目安を紹介します。

外壁塗装の費用の内訳

  • 足場設置費用20%
  • 塗料の費用20%
  • 人件費30%
  • その他(雑費・利益など)30%

提携業者や下請け業者に塗装を頼む会社の場合は、上記のうち「利益」の割合が高くなる可能性があります。基本的に、関わるすべての会社がそれぞれの利益を受け取るためです。

提携業者や下請け業者に塗装を依頼するのは比較的規模の大きな会社です。大きな会社だけに、「保証制度が充実している」「倒産や廃業の可能性が少ない」などのメリットもあります。価格面では直接塗装をする業者の方が安いことが多い傾向にはありますが、良しあしは総合的に判断します。

外壁塗装の見積もりを確認するポイント

相場が目安である以上、実際の価格が相場よりも「高い」、もしくは逆に「安い」ケースがあります。そういった場合は見積もりを活用して「適正価格」なのかどうかを判断していきたいところです。

見積もりは原則として、一平方メートル当たりの単価×面積で算出します。なお、ここでいう面積は塗装対象である壁面のことです。住宅の床面積のことではありません。なかには「一式〇〇万円」のような大雑把な表記の見積書もあるかもしれませんが、単価と面積で算出した金額の方が精度は高く、追加料金の心配が少ないです。

見積もりの項目ごとに内容と相場を確認しましょう。

  • 足場設置

一平方メートル当たり700~1,000円程度

壁面の周りに設置するため壁面よりもやや面積が大きくなります。

  • 高圧洗浄

一平方メートル当たり150~250円程度

  • 養生

平方メートル当たり350~450円程度

  • 塗装

一平方メートル当たり2,000~5,000円程度

塗装は塗料のグレードによって変わります。また塗装は通常「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3回です。塗装回数、使用する塗料名、使用する缶数まで記載があるか確認します。

なお、塗装の前には下処理を行います。下処理は外壁の材質や状態によって施工内容が異なるため、見積もりの記載を見ながら塗装業者に確認していくといいでしょう。

その他、軒天(のきてん)や雨樋(あまどい)、換気フードなどの「付帯部」と呼ばれる部分の記載があるかもチェックします。

一般に、外壁が劣化している場合は付帯部分も劣化が生じていると考えていいでしょう。つまり外壁塗装を行う場合は、付帯部も塗装やメンテナンスをするのが望ましいのです。それにもかかわらず見積もりに付帯部が記載されていないと、工事中に追加で塗装やメンテナンスが必要になると考えられます。

外壁だけ塗装して付帯部分は塗装をしない、との選択肢もありますが、付帯部分だけ劣化が進んでしまいますし、見栄えも損なうのでおすすめしません。

  • 諸経費

諸経費は、上記以外の費用と考えてください。主に人件費、保険料、税金や、現場までの交通費などですが、詳細は記載されないことが多いです。諸経費は業者によって異なるので、詳細を確認するのがいいでしょう。

また、1社だけだとどうしても適正価格が見えにくいので、相見積もりをとることをおすすめします。

見積書の読み方についてわからないと思ったときは、外壁塗装の工程から確認するといいでしょう。どんな工事をするかがわかると、見積書の項目と照らし合わせることで理解しやすくなります。また工程を質問することで、業者の対応力が見えるので、優良業者を選びやすくなる効果も期待できます。

工程についてもあとに述べていますので、あわせて参考にしてください。

※エスケーハウスが考える「外壁・屋根塗装工事の価格の考え方」についてもあわせてご覧ください。

≪一緒に読みたい記事≫外壁塗装に相場はある?見積もりの確認ポイントや補助金(助成金)についても解説します

(2)外壁塗装の塗り替えタイミングにサインはある?季節も考えるべき?

外壁塗装の塗料には耐用年数がありますが、それ以外にも塗装すべきかどうかを判断するポイントがあります。また、塗装に向いた季節についても説明します。

外壁塗装の塗り替え時期は耐用年数で考える

外壁塗装を行う目安は一般的に「前回の外壁塗装から10年以降」とされます。しかし既述のとおり、塗料にはグレードに応じた耐用年数がありますので、塗料の耐用年数を目安に外壁塗装の時期を考えていくといいでしょう。ただし、塗料の耐用年数は外壁材との相性、地域特性、施工水準などさまざまな要因によって決定します。そのため普段から外壁の状況を確認し、劣化具合を把握しておくことが重要です。

まず、外壁で最初に劣化する部分は外観です。具体的には塗料の退色や変色、もしくは汚れなどのことです。外観性が落ちるのは劣化のサインではありますが、この段階ではまだ機能性は保たれています。通常は外観性が落ちたあとに、機能性が落ちていきます。この機能性が落ちてくる時期が、塗り替えが必要になる「耐用年数」と考えましょう。

≪一緒に読みたい記事≫外壁塗装の耐用年数は何年?定期的なメンテナンスで長持ちさせよう

外壁の劣化症状を知ろう

外観性、機能性と段階的に劣化が進みますが、機能性が落ちると外壁にその兆候が現れます。主な劣化症状は次のとおりです。

  • チョーキング

外壁を触ったときに指先や手のひらに白い粉が付着する状態です。

  • 塗膜の浮きや剥がれ

塗膜が浮いたり剥がれたりする状態で、そこから水が内部に浸入する可能性があります。

  • ひび割れ(クラック)

塗料が劣化して水が浸入することで、外壁にひび割れが起こることがあります。細かいひび割れならさほど問題はありませんが、大きいひび割れの場合は構造にまで問題が生じていることがあるため注意が必要です。

  • サイディングボードの反り

窯業系サイディングボードは経年劣化によって反ってしまうことがあります。

  • コーキングの劣化

窯業系サイディング、金属系サイディングにおいて、ボードの継ぎ目に使用されるコーティング材の劣化です。コーキング材が痩せたりひび割れたりします。

  • カビや藻の発生

カビや藻は見た目も損ねますが、塗膜の防水機能を低下させる存在でもあります。

また、窯業系サイディングは寒い地域における凍害リスクがあります。金属系サイディングは海風の吹く地域では塩害のリスクがあるなど、外壁材によっても劣化要因が変わってくるので注意します。

※ぜひ「10の自己判断チェック」で塗り替え時期のポイントをご確認ください。

外壁塗装をするベストな季節

外壁塗装では湿気と気温が重要です。基本的に塗装は乾燥した外壁に塗装し、乾燥させたあとに重ね塗りを行うからです。具体的には、気温5℃以上、湿度85%未満なら塗装可能と考えていいでしょう。

夏場は湿度が高く、台風の季節でもあるため注意が必要です。また、熱中症や脱水症状などの危険性が高まるため、職人の労働環境にも留意しなければなりません。

冬は、早朝や夕方など気温が下がる時間は塗装が難しいでしょうし、地域によっては朝の冷え込みで外壁に発生した結露が昼近くまで残るかもしれません。さらに、降雨時も塗装が難しいため梅雨時期も外壁塗装には向きません。

総合的に考えると、気候が温暖な春と秋がベストシーズンと言えます。ただしベストシーズン以外に外壁塗装ができないとも限りません。地域性が大きいですし、外壁の状態によっては急いで塗装をした方がいいケースもあります。ベストシーズンとは、スムーズに塗装が行いやすい時期のことです。それ以外の季節でも、塗装可能なのかどうかを一度塗装業者に相談してみましょう。

≪一緒に読みたい記事≫外壁塗装に最適な季節と施工可能な時期

外壁塗装のタイミングを間違えるとどうなる?

塗装が劣化したにもかかわらず、それに気がつかず塗装が遅れるとどうなるのでしょう。外壁を守る機能が失われるため、外壁が大きく劣化することも十分考えられます。外壁材の耐久性が乏しい場合や、内部まで傷みが進行した場合には、外壁塗装では外壁の安全性が担保されない恐れがあります。その場合には、より大がかりな「カバー工法」や「張り替え」が必要です。それぞれ次のような工事です。

  • カバー工法

現状の外壁の上に新しい外壁材を重ねて貼っていく工事です。張り替えと比較すると費用が抑えられますが、外壁内部が傷んでいる場合には選択できません。また、家の重量が増えるため、耐震性が弱くなる可能性が生じます。耐震性を維持するためには、軽い外壁材を選択する必要があります。

  • 張り替え

現状の外壁を一度撤去し、新たな外壁材で外壁を設置する工事です。外壁内部に問題がある場合も対処可能ですが、カバー工法よりも費用は高額になり工期も長いです。
≪一緒に読みたい記事≫外壁塗装が必要な時期は?目安と兆候を事前に知っておこう

(3)外壁塗装業者をどう選べばいいかわからない!優良業者の選び方は?

外壁塗装におけるトラブルと、優良業者を見極めるポイントを解説します。

外壁塗装のよくあるトラブル

外壁塗装のよくあるトラブルには次のようなものがあります。

  • 価格が妥当ではない
  • 完成度が低く見た目が悪い
  • 劣化が早く数年で外壁の状態が悪くなった

このようなトラブルのうち、特に悪質なのがいわゆる「悪徳業者」です。悪徳業者の多くは意図的に手抜き工事を行い、工事に見合ってない価格を要求します。差額が悪徳業者の利益になってしまいます。

手抜き工事は一見してわからず、数年後に症状(劣化)が生じてから初めて発覚することがあるので注意が必要です。「塗料を薄める」「本来2回塗るところを1回しか塗らない」などの手抜き工事は見破るのが難しいため、最初から悪徳業者を選ばないようにしましょう。

一方、悪徳業者でなくとも意思の疎通が十分でなかったために料金面や塗装内容でトラブルになる可能性はあります。何となく仕上がりに不満が残ってしまうこともあるでしょう。悪徳業者を選ばないのももちろん、より満足のいく「優良業者」を選ぶポイントを見ていきます。

外壁塗装の優良業者の選び方【体制編】

外壁塗装を依頼をする前に優良業者かどうか判断する方法のひとつに、営業担当者の知識を確認する方法があります。営業担当者に塗料の種類や工程について質問してみます。

営業担当者は、職人ほどに知識は豊富ではないかもしれませんが、一定の知識がないとそもそも務まりません。もしもあまりに営業担当者に外壁塗装の知識がない場合は、施主の要望が職人に伝わりませんので会社の体制として問題があるでしょう。

まったく知識のない営業担当者の場合は、受注した工事を下請け業者に丸投げする可能性もあります。下請け自体は珍しいことではないため問題ありませんが、連携体制が取れるのか不安が残ります。また下請けに依頼する会社の場合は、万が一トラブルが発生したときの責任の所在も明確にしておくと安心です。

なお、ハウスメーカーやホームセンター、家電量販店などに外壁塗装を依頼した場合、提携業者や下請け業者が外壁塗装をするケースが多いです。

外壁塗装の優良業者の選び方【特徴編】

優良業者は次のような特徴を持ちます。

  • 工程の説明が丁寧で質問を嫌がらない
  • 見積もりの内容が詳細
  • アフターフォローがしっかりしている

見積もりの内容が詳しいと、金額に納得しやすくなりますし、追加工事の発生を抑制できます。また優良業者は、今後に備えたアフターフォローまで言及があるはずです。

その他の客観的な判断基準として、業者が「建設業の許可」を取得しているのか確認するといいでしょう。建設業の許可は国土交通大臣または都道府県知事が与えます。

施工金額が500万円未満の工事を行う場合は許可が不要であるため、許可がなくとも違法ではありません。しかし、許可の取得には「500万円以上の自己資金を有している」「一定の資格または経験を有している専任技術者がいること」などの要件があるため、許可資格のある業者は事業規模や専門性において一定の信頼を有していると判断できます。

抱えている職人や社員が次のような資格を有しているかも判断材料のひとつです。

  • 1級、2級建築士
  • 1級、2級建築施工管理技士
  • 1級、2級塗装技能士

ただし、資格があれば必ず優良業者というわけではありません。また逆に、資格がなくても優秀な仕事をする職人や業者もいるでしょう。ただ、資格ではペーパーテストや実技試験が行われるため、参考材料として有効です。

※エスケーハウスが考える業者選びのポイントは「塗装業者の7つの選び方。」でも詳しくご紹介しています。

≪一緒に読みたい記事≫外壁塗装業者の選び方。悪徳業者を見破るために知っておきたいポイント

(4)外壁塗装の支払い方法や支払いのタイミングは?

外壁塗装は費用が大きいため、支払い方法やタイミングも重要です。

外壁塗装の費用や支払のタイミング

外壁塗装の支払いのタイミングは業者ごとに異なりますが、一般的には工事のあとに支払う「全額後払い」、もしくは代金の一部を前金として支払い、残額を工事後に精算する「一部前払い」が多いです。

少数ですが、「前金」「中間金」「残金支払い」と3回に分けて支払うケースもあるようです。ただし支払いが2回以上ですと支払いの手間が多くなりますし、工事費用がわかりにくくなるため、あまりおすすめできません。

なお支払い方法には、工事前に全額支払いす済ます「全額前払い」もあります。しかし、外壁塗装においてこの支払い方法は一般的ではありません。全額前払いを求めるのは資金繰りが苦しい業者と考えられるため、避けた方が無難です。

外壁塗装の支払いにカード払いやローンが利用できることも

支払いが厳しい場合に頼れるのがクレジットカード払いやローンです。

クレジットカードで支払いを「ボーナス払い」や「分割払い」にすれば、一回の支払い金額を小さくすることが可能です。ただしクレジットカードの場合、カードの種類や業者によって分割払いができないケースがあります。また、業者によってはクレジットカード自体の取り扱いがないかもしれません。

クレジットカードを利用できる場合も、自身のクレジットカードの限度額制限によって支払いでできない可能性もあります。クレジットカード払いを利用したい場合は、業者側の要件と、自身のクレジットカードの要件をよく確認しておきます。

ローンには金融機関からの借り入れが一般的で「無担保ローン」や「リフォームローン」などがあります。これらのローンは通常、最長返済期間が10年程度ですので、毎月の返済額を小さく抑えることができるでしょう。ただし、借入前に審査がありますので、必ず利用できるとは限りません。

クレジットカード払いやローンは便利ではありますが、返済の見通しを立てて利用しなければなりません。返済時に金利が上乗せされることも忘れないようにしましょう。特にローンは長期的に返済していくため、将来の支出増や収入減なども考量したうえで返済できるかどうか判断していくことが大事です。

≪一緒に読みたい記事≫外壁塗装をしたいけれど支払いが厳しい場合はローンをうまく活用しよう

(5)外壁塗装の工事の流れや期間は?

外壁塗装の工事期間はおおよそ2週間程度が一般的です。塗装工事の流れは次のとおりです。

  1. 足場設置 高所も安全に塗装するため
  2. 高圧洗浄 塗装の前に外壁の汚れを落とす
  3. 養生 塗装しない部分についてビニールを使用して保護
  4. 下処理 塗装の前に外壁をならし部分補修を行う
  5. 塗装 通常は下地材を下塗りし塗料を2回塗装
  6. 仕上げ 最終チェックや手直し
  7. 撤去 足場やその他の道具などの片付け

おおむね上記の流れです。工程の流れを知っておくと、工事全体のうちどの程度まで作業が進んでいるのか把握しやすいです。

≪一緒に読みたい記事≫外壁塗装の工程は?塗装以外も重要

(6)外壁塗装に適した色の選び方は?塗料の種類はどんなものがあるの?

外壁塗装では「色」や「塗料」の選び方に関する不安もあるでしょう。

外壁塗装に適した色を探すポイント

外壁塗装の色選びで失敗しないためには、次のポイントに留意します。

ポイント1 面積効果

色の特性に「面積効果」というものがあります。これは面積が大きいほど色が明るく鮮やかに見える特質のことです。「明るく鮮やかになるなら、暗い色を選んでおけば失敗しない」と考えがちですが、そうとは限りません。暗めの色も、暗さがより強調されて見えてしまうからです。

面積効果による仕上がりイメージの差を回避するためには、できるだけ大きな色見本で色選びをします。そのうえで、明るい色はやや控えめな、暗い色はやや明るいトーンを選んでいきます。

外壁塗装業者に頼んで実際に塗装した家の写真を見せてもらうのも有効です。ただし、実物写真の場合も日差しの向きや天候によって違った見え方をします。また、塗装したての状態と、数年経過して色合いがなじんだころでは印象が異なります。

例えば同じ塗料でも光沢の有り無し、もしくは光沢の段階が複数あります。光沢は時間の経過とともになくなり、しっとりとした風合いに変化します。

同じ塗料を使用しても仕上がりが同じになるわけではありませんので、写真は参考として考えた方がいいでしょう。

ポイント2 家周辺と家全体の調和

調和を意識することも大切です。調和は大きく「家周辺」と「家全体」に分けられます。

家周辺の調和とは、家周りの風景や隣家などとなじむかどうかです。施主の家ですので基本的には外壁の色は自由です。しかし家は単体で建っているのではなく、街並みや風景の一部です。全体の調和も意識することで、落ち着いた外観が手に入りやすくなります。

なお、景観法による「景観ガイドライン」が定められている市町村も存在します。景観ガイドラインがある場合は、外壁の色選びに制限があるかもしれません。一般的な外壁であれば問題はないと思われますが、外壁塗装の色を決める前に景観ガイドラインの有無を確認しておきましょう。

もうひとつ、家全体の調和とは、屋根や付帯部分、サッシなどを含めた統一感です。外壁の色を考えるときは、屋根や付帯部分もセットで考えていきます。外壁をツートーンカラーにする場合は、色みが増えるので特に、付帯部やサッシと外壁塗装の色を同系で統一していくといいでしょう。

≪一緒に読みたい記事≫外壁塗装の色選びで失敗しない!ポイントを知って楽しく選ぼう

外壁塗装の塗料と種類について

外壁塗装の塗料は複数のグレードがあります。グレードは1から4の順に高くなり、グレードが高くなるほど価格帯が上がりますが、その分、耐久年数も長くなります。塗料の種類をグレード順に紹介します。

グレード1 アクリル樹脂系塗料

  • 耐用年数 5~7年
  • 価格帯 1,500~1,800円/平方メートル

外壁の塗料のなかでは安価なものの、耐用年数が短いです。より高性能の塗料が登場するようになった現在ではほとんど使用されていません。

グレード2 ウレタン樹脂系塗料

  • 耐用年数 8~10年
  • 価格帯 1,800~2,200円/平方メートル

ウレタン樹脂系塗料は、上位グレードであるシリコン樹脂系塗料やフッ素樹脂系塗料と比較するとお手ごろな価格帯です。耐用年数が10年程度ですが、それで問題がなければ選択肢のひとつでしょう。今後建て替えやリフォームを検討している家に向いています。

グレード3 シリコン樹脂系塗料

  • 耐用年数 10~15年
  • 価格帯 2,500~3,200円/平方メートル

近年主流の塗料です。「耐候性」「耐熱性」「耐水性」などに優れていて、耐用年数も下位グレードより長いのですが、価格帯はそこまで高いわけではありません。耐久性と価格帯のバランスが良いのが人気の理由です。ただし同じシリコン樹脂系塗料でも、耐久性は個々の塗料により異なりますので、耐用年数は個別に確認してください。

グレード4 フッ素樹脂系塗料

  • 耐用年数 15~20年
  • 価格帯 4,000~4,500円/平方メートル

高グレードの塗料で価格も高いですが、その分、長い耐用年数を持ちます。単純に耐久性が高いだけでなく、外壁が汚れにくくなる「親水性」や、カビや藻の発生を防ぐ「防カビ性」「防藻性」などの機能を持ちます。性能にこだわるなら検討してみましょう。

価格帯は重要ですが、耐用年数が長くなれば、次のメンテナンスまでの期間が長くなります。そのため、トータルコストを踏まえたうえで価格の妥当性を判断していくといいでしょう。

外壁塗装の塗料を選ぶ際には、まず塗料のグレードを選び、そのグレードのなかから好みの色を選んでいくと効率的です。

≪一緒に読みたい記事≫外壁塗装の依頼前に知っておきたい4つのこと〜塗料・工法・外壁材・補修〜

(7)外壁塗装をお得にするには?

外壁塗装を行う際に、助成金や補助金が受け取れることがあります。また塗装する原因によっては火災保険が適用されることがあります。

外壁塗装で助成金や補助金が受け取れることがある

住まいは生活の拠点になる重要な存在です。そのため家の保全や機能性の向上など、一定の工事では助成金や補助金を受給できます。

外壁塗装で受け取れる可能性が高いのは「断熱リフォーム」や「遮熱リフォーム」に対する助成金や補助金です。断熱性や遮熱性のある塗料は価格帯が高い傾向にありますが、助成金や補助金が受け取れるのであれば検討しやすいでしょう。

また、工事内容ではなく「高齢者世帯」や「子育て世帯」など住人の属性に応じて助成金や補助金が受け取れる制度もあります。お住まいの自治体にある制度を調べてみましょう。

補助金や助成金制度に該当する外壁塗装を行う場合は、正しく申請する必要があります。多くは工事前に申請を行うため、事前に要件や申請方法を確認しておきます。その年の予算が終了すると、正しく申請しても受け取れない点にも注意します。

≪一緒に読みたい記事≫外壁塗装工事で補助金が出るのにはどういった条件が必要?

外壁塗装で火災保険が適用になるケースとは

火災保険は火災に対する保険ですが、火災以外まで補償してくれる商品もあります。例えば「風災」への補償がある場合では、台風や強風によって外壁が被害を受けたときに火災保険が適用される可能性があります。火災保険が適用されると補修にかかる費用だけでなく、補修までの応急措置に対する費用や、補修に当たり発生した残存物の撤去費用といったものも補償される場合もあります。

≪一緒に読みたい記事≫外壁塗装が火災保険の適用になるのはどんなとき?申請の注意点も紹介

信頼できる業者を見つけて安心して外壁塗装を行おう

外壁塗装は家を守るために必要なメンテナンスです。外壁塗装の「時期」「塗料の種類」「色」など、決定すべきことは多く、決断に迷うこともあるかもしれません。またはじめてのことで分からないことも多く、不安に思う方も多いかと思います。妥協せずに信頼できる業者を選び、相談しながら満足のいく外壁塗装を行いましょう。

 

弊社は、外壁塗装に関する情報を正直に公開しています。中には外壁塗装業界の不都合な真実もありますが、お客様に有料な業者を選んでもらうために包み隠さずお伝えしているのです。

エスケーハウス株式会社は、おかげさまで南九州地区で売上No.1の実績があります。これも、正直にお客様のご満足と向き合い続けてきた結果だと考えております。

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