2020.11.20

屋根塗装の相場と費用が変わる要素をチェック

屋根塗装の金額

屋根塗装の費用は小さい額でないため、屋根塗装の前に相場を確認して資金も準備しておきたいと考える人は多いでしょう。また相場や費用を知ることによって、屋根塗装後にも効率よくメンテナンスすることが可能です。そこで屋根塗装の相場と、費用が変わる要素について解説します。

※まずは屋根塗装の全体像について知りたい方は「屋根塗装の相場や工程を確認しよう」をご覧ください。

屋根塗装の相場と費用が変わる要素について

屋根塗装の相場としては、一般的な30坪程度の家なら「35~60万円」です。相場に幅があるのはいろいろな要素で価格が決定するからです。価格を決定する要素として「屋根材」「塗料」「面積」「形状」「施工時期」などが関わってきますので、それぞれ順に紹介します。

屋根材による相場

屋根材によって作業や塗料が変わります。耐久性が低い屋根材であれば、屋根塗装の前に補修が必要でしょうし、劣化が激しければ通常1回の下塗りが2回になるかもしれません。そのため費用面から考えると、屋根材が傷む前に塗装を行うのがベストです。

また、屋根材によって屋根塗装の内容が変わります。金属の屋根材の場合はサビを削るための「ケレン作業」がいることがありますし、スレート屋根なら水がたまるのを防ぐために縁切りやタスペーサー挿入を行います。工程が変われば費用の相場も変わるのです。

※屋根材について詳しくは、「マイホームの屋根材を選ぼう!屋根材の種類ごとの特徴とは?」をご覧ください。

塗料による相場

屋根塗装の工事費用において、塗料価格が占める割合は2割程度になるため、塗料による差は大きいです。塗料は耐久性や性質によるグレードがあり、原則として機能性が高いほど価格は上がります。グレードごとの相場は以下のとおり。

グレード1 ウレタン塗料 1,700~2,200円/平方メートル

グレード2 シリコン塗料 2,300~3,500円/平方メートル

グレード3 フッ素塗料 3,800~4,800円/平方メートル

グレード4 無機塗料 4,300~5,500円/平方メートル

塗料のグレードを下げれば屋根塗装の費用も抑えることが可能ですが、低グレードの塗料は耐用年数も短くなります。そのため次回のメンテナンスまでの期間が短くなり、トータルコストは高くなるかもしれません。

また、スレート専用、鋼板専用などがあるので、屋根材によって選べる塗料が変わります。そして、塗料ごとに塗装の手間や乾燥時間が異なるため、工事にかかる時間も若干変化します。

※屋根塗装の塗料について詳しくは、「屋根塗装における塗料の種類と選び方のポイント」をご覧ください。

面積による相場

塗装面積が広ければ点検する箇所や塗料は多くなり、設置する足場の数や高圧洗浄の手間も増えるため、塗装工事全体でみると大きなものになるでしょう。手間や時間がかかれば人件費も上乗せされます。

前述のとおり、一般的な30坪程度の家なら「35~60万円」として、30坪、40坪、50坪……と、面積が10坪増えるごとに、10万円程度の費用相場が上がると考えておくといいでしょう。

形状による相場

屋根塗装の費用を大まかに算出する場合は、「面積×塗料単価(1平方メートル当たり)」で算出します。ただし、面積が同じでも、形状が複雑な屋根の場合は割高になります。また、屋根が急勾配であれば屋根用の足場が必要なことが出てくるでしょうし、複雑な屋根であれば塗装の手間も増えます。

複雑な屋根は結合部が多く雨漏りのリスクが高くなるため、補修箇所も多くなりがちです。さらに今後のために、より丁寧な作業が求められます。

施工時期による相場

屋根塗装の費用相場は塗装を行う時期によっても変わります。これは塗料や面積の問題ではなく、需要と供給の関係によるものです。屋根塗装の作業は通年可能ですが、降雨や降雪時は行えませんし、湿度が高すぎると塗料の乾燥を妨げます。そのため気候が穏やかな春や秋が屋根塗装に適した時期で、そうした「繁忙期」は人件費や資材確保の観点から費用が高くなりがちです。

なお、豪雪地帯は冬季の屋根塗装は難しいです。地域によっても差があるので注意しましょう。

屋根塗装をする前に必要性や資金計画をチェック

屋根塗装は費用相場だけではなく、屋根塗装の必要性も事前に確認したうえで資金計画を立てていきます。

屋根塗装の必要性と注意点

一般的な屋根塗装のメンテナンス時期は8~10年おきですが、屋根材と塗料、そして環境によってメンテナンス時期は異なります。屋根材が劣化する前に塗装して屋根の耐久性や耐水性を高めるのが理想ですが、塗装の効果が十分にある段階で屋根塗装を行うのは効率的ではありません。早い時期であれば屋根塗装ではなく部分補修で足りることもあるでしょう。

また釉薬を塗った屋根瓦のように、そもそも塗装の必要がない屋根材もあります。ただし塗装が不要だからといってメンテナンスが不要なわけではありません。一般的に屋根のメンテナンスというと屋根塗装を思い浮かべますが、例外もあります。屋根塗装を検討する場合はまず点検を行い、屋根の状態に合った最適なメンテナンスをします。

なお、塗装が必要な屋根材でも劣化が激しくなると、屋根塗装では対応できないことがあります。そのような場合は劣化した屋根材の上に新しい屋根材をかぶせたり、劣化した屋根材を撤去して新たな屋根材を設置したりします。大がかりなリフォームになるため、屋根塗装よりも費用相場は大きくなります。そうならないためにも定期的な点検やメンテナンスが重要なのです。

相場を参考に屋根塗装のメンテナンス計画を立てよう

相場を知りたい理由としては「費用が高いので適正価格を見極めたい」とか、「事前に工事費用を用意しておきたい」といった考えがあるのでしょう。屋根塗装を行う前には見積もりを取るためそこで費用はわかりますが、見積もり前に相場を知っておくことも重要です。

見積もりを見る際は、次のメンテナンスのことまで考えておくといいでしょう。例えば、近い将来家の建て替えを行うようなら塗料のグレードを上げるのはもったいないかもしれません。逆に、新築で1回目の屋根塗装の場合であれば耐用年数が10年以上の塗料を選んでおくと安心です。自身や家族のライフプランも考慮して、より効果的なメンテナンス計画を立てるといいでしょう。

なお、見積もりを見て屋根塗装の費用が準備できる金額であれば、外壁塗装も合わせて行うことも検討してみることをおすすめします。一緒に塗装を行うことで足場の設置費用を1回分節約することができるからです。

災害後の屋根の破損で火災保険が適用可能なケースもあるの?

屋根の修理を行う場合、破損原因によっては火災保険が適用されるかもしれません。「火災保険は火災に対する保険では」と思う人もいるかもしれませんが、火災保険の特約が付帯されている場合は、火災以外の損害に広く対応していることが多いのです。火災保険の特約には火災のほかに以下のようなものがあります。

  • 落雷、破裂、爆発
  • 風災(台風、竜巻、暴風など)、雹災(ひょうさい)、雪災
  • 外部からの物体の落下、飛来、衝突など
  • 漏水などによる水濡れ損害
  • 騒擾(そうじょう)、集団行動等に伴う暴力行為による損害
  • 盗難によって建物に生じた損傷、汚損
  • 水災(洪水、集中豪雨など)、土砂崩れ

屋根の破損としては「台風による屋根材の剥がれ」「暴風の飛来物による屋根の破損」などが考えられます。ただし、地震や地震による津波の被害は地震保険が適用されるため、火災保険とは別に考えます。

実際に保険金が適用されるかどうかは状況によりますが、火災保険適用までの流れは以下のとおりです。

  1. 業者による状況確認を行い火災保険が適用されるか見通しを立てる
  2. 火災保険が適用される見通しなら火災保険会社に申請
  3. 火災保険会社による状況確認
  4. 必要書類を作成、提出
  5. 保険金の受け取り

保険金を実際に受け取るまでの期限は一般的に、「請求完了日からその日を含めて30日以内」とされています。

施工業者と相談しながら進めていけると安心ですので、経験豊富な施工業者を選びたいです。なお、保険には損害に対して保険会社が保険金支払責任を負わないことをあらかじめ規定した「免責事項」や、損害が発生した場合も一定金額は自己負担とすることを定めた「免責金額」があるので注意が必要です。

≪一緒に見たい記事≫【0円リペア】屋根の修理費を火災保険で全額支払うには?

屋根塗装の相場を知れば計画的に屋根のメンテナンスができる

屋根塗装の相場は30坪程度の一般的な家でも「35~60万円」と幅があります。費用が変わる理由を知っておけば、「相場と比較して高め(低め)になりそう」と、自身の屋根塗装の費用をある程度見通すことが可能です。

資金面に余裕があれば将来を考えて塗料のグレードをアップさせたり、外壁塗装と屋根塗装を同時に行ったりすることもできるはずです。逆に資金面に余裕がなければ、繁忙期を外して値段交渉する方法もあるでしょう。屋根塗装の準備や情報収集を早い段階で始めて効果的にメンテナンスを行っていきましょう。

 

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