2020.11.20

マイホームの屋根材を選ぼう!屋根材の種類ごとの特徴とは?

コロニアル屋根の様子屋根材にはいろいろな種類があります。それぞれデザイン性や耐久性が異なりますし、その後の屋根塗装などのメンテナンス方法も異なります。人によって重視する項目が違うため、屋根材の違いをよく知ってから適切な屋根材を選んでいきたいものです。今回は代表的な屋根材である「スレート屋根」「ガルバリウム鋼板屋根」「瓦屋根」の3種をメインに紹介します。

※まずは屋根塗装の全体像について知りたい方は「屋根塗装の相場や工程を確認しよう」をご覧ください。

「スレート屋根」コストパフォーマンスが良好な屋根材 

スレート屋根は天然素材の「天然スレート」と、セメントが主成分の「化粧スレート」があります。

天然スレートは、粘板岩を薄く切断して板状にしたものです。自然の風合いと重厚感が魅力の石材で、ヨーロッパではお城や寺院などで使用されています。日本ではJR東京駅で天然スレートが使用されています。

天然スレートは魅力的ではありますが、高級石材となるため一般住宅向けではありません。そのためスレート屋根とはセメントで成型して着色した「化粧スレート」の屋根を指すのが一般的です。ここでも「スレート屋根=化粧スレート」として紹介していきます。

スレート屋根の特徴は以下のとおり。

  • 安価で軽量
  • デザインやカラーバリエーションが豊富

屋根材が軽量というのは、建物の重心が低くなるので耐震性において優位です。また、デザインやカラーが豊富なので、外壁との相性や形状に合わせて選べるでしょう。セメントが主成分ですので、耐火性と耐熱性もあります。

スレート屋根の耐久性と注意点

スレート屋根の耐用年数は20~30年位程度ですが、これは約10年おきに屋根の塗装を行うことを前提とした場合の耐用年数です。水を吸い込んでしまうセメントが主成分の屋根材なので、屋根塗装によって防水性を確保する必要があります。塗料が劣化してくると、コケやカビも発生しやすいです。さらに、割れや欠損などが生じると、塗料の劣化前でも浸水の恐れがあります。定期的に点検し必要な時期に修繕や屋根塗装を行っていくのがポイントです。

なお、スレート屋根は頂上部にスレート屋根を結合する「棟板金」があります。棟板金は高い位置にあるため環境は過酷です。点検の際は、劣化したり釘が緩んだりしていないか確認が必要です。

化粧スレートは厳密には、アスベストが含まれている「石綿スレート」と、アスベストの入っていない「無石綿スレート(ノンアスベスト)」があります。「石綿スレート」は2000年代より以前に使われていた屋根材で、現在はノンアスベストの屋根材に切り替わっています。2000年ごろにノンアスベストのスレート屋根が出始めたばかりの時期には、耐久性の低い商品もあり、10年程度で激しく劣化し、屋根塗装をしても防水性が回復しないような屋根材もあったようです。現在のノンアスベスト屋根材はしっかりとした耐久性を有していますが、念のため知っておくといいでしょう。

≪一緒に見たい記事≫スレート屋根を塗装するタイミングは?必要性や費用相場などをチェック!

「ガルバリウム鋼板屋根」軽量で加工しやすい屋根材

ガルバリウム鋼板は、基板が鉄で「アルミニウム55%、亜鉛43.3%、シリコン1.6%」で構成されたメッキを施したアルミ亜鉛合金メッキ鋼板です。金属の屋根材であるため、トタン屋根をイメージする人も多いかもしれませんが、サビやすいトタン屋根よりも耐久性は高いです。

ガルバリウム鋼板の特徴は以下のとおり。

  • 軽量で耐震性に優れている
  • 風に強い
  • 耐熱性が高い
  • 軟らかく加工しやすい

軽量さと加工のしやすさが大きな特徴です。さまざまな形状の屋根に設置できますし、鋼板をかみ合わせて施工できるため、風で飛ばされたり屋根材がずれたりしにくいです。

価格帯はスレート屋根よりは高めの傾向ですが、瓦屋根よりは安価です。ただし、スレート屋根はバリエーションが豊富で価格帯に幅があるので、必ずしも「スレート屋根より高い」わけではありません。外観は、全体的にスタイリッシュな印象で、加工によってさらにデザイン性を高めることも可能です。

ガルバリウム鋼板の耐久性と注意点

耐用年数は20~40年程度が目安です。場合によってはそれ以上持つこともありますし、環境の影響で想定以上に劣化が早いこともあり得ます。海風の吹く地域では耐久性が短くなりますし、水がたまる形状の屋根の場合ではサビのリスクが高まります。環境や屋根の形状に応じて、屋根塗装は10~15年間隔で行います。

ガルバリウム鋼板は耐久性や耐熱性がありサビにくい金属です。ただし、断熱性や遮音性は高くありません。断熱性が低いと夏場の暑さが心配ですし、遮音性が低い屋根では雨音が気になってしまうかもしれません。断熱性の低さは断熱材を、遮音性の低さは防音材を使用することで補うことができるものの、費用はかかります。また、勾配がない平屋根は水がたまりやすいのでガルバリウム鋼板は不向きです。

≪一緒に見たい記事≫ガルバリウム鋼板の屋根に塗装は必要?費用と塗装の注意点2つを紹介

「瓦屋根」重厚感がある昔ながらの屋根材

瓦といえば昔ながらの屋根材です。瓦の種類は複数ありますが、比較的多く使用されるのは粘土瓦のうち「陶器瓦(釉薬瓦)」と呼ばれる瓦です。粘土質の土を成形して高温で焼き上げたもので、粘土の成形後にガラス質の釉薬(ゆうやく)を塗って焼き上げます。

また、セメントが主成分の「セメント瓦」やコンクリートで作られた「コンクリート瓦」もあります。ただし両者は耐久性が低く現在ではほとんど使われることはありません。ここでは粘土瓦のうち「陶器瓦」について見ていきます。

瓦屋根の特徴は以下のとおり。

  • 耐水性や耐久性、断熱性、遮音性に優れる
  • 色あせしにくい
  • 屋根の塗装は不要

一般住宅で主流の「陶器瓦」は釉薬を塗ることによって高い耐水性を持ちます。陶器瓦は瓦そのものに耐水性があり色あせもしにくいので、屋根塗料が必要ない屋根材です。粘土瓦のなかには釉薬を塗らずに焼成する「無釉薬瓦」もありますが主流ではありません。

瓦屋根の耐久性と注意点

陶器瓦の耐用年数は25~50年以上と長いです。さらに耐水性、断熱性、遮音性なども優れています。ただし、屋根材の下に敷く「ルーフィング(防水シート)」は20~30年程度のものが多いので、20年に一度はメンテナンスをしたいところです。

さらに、ほかの屋根材よりも重量がある点にも注意が必要です。価格帯も高いため初期費用がかかるでしょう。

瓦屋根は日本家屋や平屋などのイメージがあり、「洋風の家には合わない」と考える人もいるかもしれませんが、洋風の「洋瓦」もあります。洋瓦にも粘土瓦やセメント瓦がありますが、セメント瓦は耐久性が低いです。

≪一緒に見たい記事≫自宅の瓦に塗装が必要かを見分ける方法!費用や注意点もチェック

その他の屋根材

その他の屋根材についても紹介します。

ジンカリウム鋼板屋根材

「ジンカリウム鋼板」は先に紹介した「ガルバリウム鋼板」と同じ金属です。会社ごとに違った名称で商標登録されているため、名前が違っています。同じ金属なら耐久性や性質も同じと言えそうですが、ジンカリウム鋼板屋根材は、ガルバリウム鋼板とは別の加工をされていることが多いので、耐久性も違ってくるのです。

一般的にはジンカリウム鋼板に石粒をコーティングした屋根材を「ジンカリウム鋼板」と呼ぶため、ここでもその認識で紹介します。なお、石粒がコーティングさされたジンカリウム鋼板は「自然石粒付き鋼板」「ストーンチップ鋼板」」などとも呼ばれます。

石粒がコーティングされている分、ガルバリウム鋼板よりも耐久性が高く、耐用年数は30~50年です。コーティングの石粒はガラス質で色あせがないため、屋根塗装のメンテナンスは必要ないとされていますが、価格帯はやや高くなります。

ジンカリウム鋼板の特徴は以下のとおり。

  • 石粒で表面をコーティングしているので雨が拡散され雨音が気にならない
  • 石粒が熱の伝わりを防ぐため断熱性が高く防火性もある

アスファルトシングル屋根材

「アスファルトシングル屋根材」とは、ガラス繊維にアスファルトを配合したシート状の屋根材です。作り方はガラス繊維基板にアスファルトをコーティングして表面を保護し、細かい石粒砂をその上に定着させます。日本ではあまり浸透していませんが、デザイン性が高くシート状のため、さまざまな形状の屋根に対応できます。

耐用年数は20~30年程度ですが、劣化が進むと石粒砂が落ちてくることがあります。屋根塗装は必須ではありませんが、色あせや美観が気になる場合や定着させた石粒砂を保護したい場合は塗装をします。

アスファルトシングルの特徴は以下のとおり。

  • 石粒で覆われているため傷付きにくい
  • 防水性、耐候性、耐久性などに優れている
  • シート状なので非常に軽量でデザイン性が高い

≪一緒に見たい記事≫アスファルトシングルは塗装が必要?悪徳業者を避けるポイントと費用相場も紹介

優先順位に応じて最適の屋根材を選ぼう

家の耐震性能を上げたいのならば軽量なガルバリウム鋼板屋根がおすすめです。初期費用と耐久性のバランスで考えるならスレート屋根もいいかもしれません。また、耐震性が高いとされる平屋でしたら、瓦屋根という選択肢もあります。家全体のことを考えながらご自身の希望に合った屋根材を見つけていきましょう

≪一緒に見たい記事≫屋根塗装の相場と費用が変わる要素をチェック

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