2021.2.25

外壁塗装と屋根塗装を同時に頼むとお得?メリットと注意点を紹介

 

塗装工事

 

「外壁塗装と屋根塗装を同時に行うとお得に工事ができる」というのを聞いたことはありませんか? それはそのとおりで、一般的には両者をまとめて行うことで工事費用がお得になります。ただし単純に費用だけで「お得」と判断するのは早計で、ケースによっては別々に行った方がいい場合もあります。外壁塗装と屋根塗装の関連性や、同時に行う場合のメリットと注意点を紹介します。

外壁塗装と屋根塗装を同時にするとどうしてお得になる?

外壁塗装と屋根塗装は共通する工程が多く、同時に行うことで効率的に作業できるため、作業効率が上がれば費用も抑えることができます。特に節約効果が大きいのは足場についてです。

足場の相場は15~20万円前後と意外とかかります。塗装が終わったら撤去してしまうものなので、それだけの費用がかかることに驚く人もいるかもしれませんが、足場は高所作業の安全性を高める重要な存在です。また、足場に塗料の飛散防止ネットを張ることで水や塗料の飛散を防ぐため、近隣とのトラブル防止効果も持ちます。

外壁塗装と屋根塗装を別に行うと、それぞれの工事で足場を設置しますが、同時に行えば1回の設置ですむため足場の費用が節約できるわけです。

「外壁塗装と屋根塗装を同時にしなくとも、足場設置を安く行ってくれる業者に塗装を頼めばいいのでは」と疑問に思うかもしれません。特に、見積もりで「足場代は安くします」「足場は無料にします」などと提示された場合はそう感じることでしょう。しかし、原則として足場は無料になりません。というのも、足場は大量の鉄パイプを現場まで運搬し、さらに技術をもって組み立てるもので、設置と解体それぞれ半日から1日かかる作業です。それだけの時間をかけて行う作業が無料になるのは、よほどの理由が必要だと考えられるからです。

足場は塗装業者が行うのではなく、外注するのが一般的です。外注する以上、塗装業者の一存で無料にすることは難しいはずです。「たまたま近くで足場を撤去するので、運搬にかかる手間が小さい」「繁忙期でないので設置する職人の人件費が抑えられた」などの理由で低く抑えられることはあるかもしれませんが、足場が無料、もしくは大幅に値引きされている場合は、本来足場にかかる費用が分散されてほかの費用に上乗せされていると考えた方がいいでしょう。

外壁塗装と屋根塗装を同時に行うことで、安全性を損なうことなく節約が可能です。同時に行うかどうか迷っている人は、コストメリットを知っておくといいでしょう。

※「外壁塗装における足場の重要性や相場も知っておこう」もあわせてご一読ください。

外壁塗装と屋根塗装を同時にするときの費用相場

実際の費用相場から、外壁塗装と屋根塗装を同時にするメリットを見ていきます。

外壁塗装と屋根塗装のそれぞれの相場

30坪程度の住宅の場合での、外壁塗装と屋根塗装を一緒に行ったときの相場は次のとおりです。

  • 外壁塗装の相場 60~130万円
  • 屋根塗装の相場 35~60万円
  • 外壁塗装と屋根塗装を合わせて行ったときの相場 80~140万円

単純に外壁塗装と屋根塗装を単独で行う場合の費用を合算すると「95~190万円」ですので、同時に行った方の費用相場が「15~50万円」程度安いことが分かります。近年は長く住める質のいい家にこだわる人が多いため、家の塗装は生涯で2~3回行う可能性があります。複数回塗装をする場合は、外壁塗装と屋根塗装の時期を合わせることで、トータルコストがかなりお得になるでしょう。

※参考1: 30坪の外壁塗装の費用相場は?塗料の種類や工程別の価格を徹底解説

※参考2:屋根塗装の相場と費用が変わる要素をチェック

塗装の相場が変わる要因

外壁塗装と屋根塗装の費用相場を紹介しましたが、あくまで目安です。外壁塗装の費用はその契約ごとに異なります。相場が変わる要因として代表的なのは塗料です。塗料は依頼側が選ぶため、費用グレードを把握しておきましょう。塗料は大きく3つのグレードがあります。以下に、低グレードの塗料から順に紹介します。

グレード1 ウレタン塗料

  • 価格帯 1,700~2,200円/平方メートル
  • 耐用年数 8~10年ほど

ウレタン塗料は柔軟性があり密着度が高い塗料です。耐用年数はやや短いですが、価格はリーズナブルです。シリコン塗料が主流になる前はメインの塗料でした。耐用年数よりも価格を重視する場合には有効な選択肢でしょう。なお、今でも付帯部分に限定して使用されることは少なくありません。

グレード2 シリコン塗料

  • 価格帯 2,300~3,500円/平方メートル
  • 耐用年数 10~15年ほど

シリコン塗料はウレタン塗料に変わり近年主流となった塗料です。ウレタン塗料よりも耐用年数が長いうえに、「耐熱性」「耐水性」「防カビ性」「防藻性」「低汚染性」など多くの性能を備えます。ただし、塗料に含まれるシリコンの割合より性能に差があるため注意が必要です。

グレード3 フッ素塗料

  • 価格帯 3,800~4,800円/平方メートル
  • 耐用年数 15~20年ほど

フッ素塗料は3つのうちで最も高いグレードです。価格帯は高いですが、それに見合った性能と耐久性を持っています。シリコン塗料と同じく「耐熱性」「耐水性」「防カビ性」「防藻性」「低汚染性」などの性能を備えているうえに、耐久性もシリコン塗料よりも高いです。

このほかにも、塗膜の劣化や破壊を促進するラジカルの発生を抑える「ラジカル制御塗料」、熱を遮る「遮熱性塗料」、紫外線で劣化しないセラミック素材を配合した「セラミック塗料」などの塗料が存在します。原則として耐久性と性能が良いほど価格も高くなりますので、予算と合わせて選択していくといいでしょう。

なお、塗料には「外壁用塗料」と「屋根用塗料」があるため、外壁と屋根の塗料は別に選びます。塗料グレードは両者共通です。

※それぞれの塗料について詳しくは、「外壁塗装で使われる塗料の種類や選び方について」「屋根塗装における塗料の種類と選び方のポイント」をご覧ください。

外壁塗装と屋根塗装を同時に行うメリットと注意点

外壁塗装と屋根塗装を同時に行う場合のメリットは、費用が抑えられることが大きいのですが、それだけではありません。また逆に、同時に行う場合の注意点もありますので順に見ていきます。

外壁塗装と屋根塗装を同時に行うメリット

外壁塗装と屋根塗装を合わせて考えることで、外回りのメンテナンス計画を総合的に考えることができます。例えば、将来的に建て替えやリフォームを考えている場合、それぞれの塗装の耐用年数は建て替えやリフォーム時に合わせるのが理想的です。外壁塗装と屋根塗装を同時にメンテナンスすることを前提にすれば、時期を合わせやすいでしょう。

また、外壁と屋根の塗装を同時に行うことで、工事回数を減らせるメリットもあります。塗装中は「窓が開けにくい」「洗濯物が干しにくい」など、生活に一定の制限が生じるため、まとめて塗装した方が住人の負担が少なくなります。生活上の制限については後述します。

外壁塗装と屋根塗装を同時に行う場合の注意点

実は、外壁塗装業者が屋根塗装を得意としているとは限らず、逆もまた然りです。外壁塗装の場合は外壁材、屋根塗装の場合は屋根材によって必要な技術が異なりますので、それぞれ専門の塗装業者でなくてはなりません。双方を得意とする塗装業者が近隣にあれば問題ありませんが、ない場合は塗装業者選びが困難になります。

また、一般的に遮るもののない屋根の方が劣化は激しいとされます。ほかの条件が同じなら、屋根の方が早く塗装が必要になるでしょう。外壁の耐用年数がまだ何年かある場合に、同時に外壁まで塗装するのはもったいないと言えます。

さらに、別々に塗装をする場合と比較すると合計の費用は抑えることができますが、1回当たりの費用総額は大きくなります。塗装時期に車の買い替えや子どもの進学などが重なると、自己資金が不足する事態にもなりかねません。

外壁塗装や屋根塗装ではリフォームローンが利用できる

「外壁と屋根がどちらも傷んできているので一緒に行いたいが、費用が大きくなるので困る」という場合には、リフォームローンを活用することで解決できるかもしれません。リフォームローンとは金融機関からリフォーム資金を借り、数年もしくは十数年かけて返済していく仕組みです。金利はかかりますし、返済能力があるかの審査も受けなければなりませんが、一括で支払う必要がないため自己資金を温存することが可能です。

リフォームローンと似た支払い方法に「クレジットカードの分割払い」があります。分割払いの回数に応じて1回の支払い金額を抑えることができます。ただし、クレジットカードの分割払いに対応しているかどうかは業者次第ですし、分解払いの回数に制限があることもあります。契約前にクレジットカードの取り扱いをよく確認しておく必要があります。

リフォームローンとクレジットカードはどちらも返済が必要です。返済額をよく確認し、返済に問題がないか見極めたうえで利用しましょう。

「外壁塗装をしたいけれど支払いが厳しい場合はローンをうまく活用しよう」をあわせてご覧ください。

外壁塗装と屋根塗装における生活の制限

塗装中は次のような影響が生じます。既述のとおり、外壁塗装と屋根塗装を合わせて行うことで負担の軽減を計ることはできますが、負担をまったく無くすことはできないため、制限を知っておきましょう。

  • 窓が開けにくい

高圧洗浄中は水しぶきが入ってきてしまう恐れがありますし、塗装中は塗料特有の臭いがするため窓の開閉が制限されます。

  • カーテンが開けられない

職人が窓の外で作業する可能性があるため、室内が見えないようにカーテンは常に閉めておくことになります。日当たりを重視する人にはストレスになるかもしれません。

  • 洗濯物をベランダや庭に干しにくい

高圧洗浄の水しぶきや臭い、塗料が飛ぶ恐れがある場所には洗濯物が干せません。業者が出入りするのでプライベートな洗濯物を目に入る場所に干したくない、という人もあるでしょう。

  • 騒音や臭いが発生する

丁寧に作業しても、足場を組む際の金属音や、高圧洗浄機の機械音は避けられません。これらは近隣住民とのトラブルにもなりかねないので、気を使う点でしょう。

塗料と屋根材の経年劣化について

外壁塗装と屋根塗装については「耐用年数が合わないことがある」と前述しました。塗料の耐用年数と、耐用年数を合わせるコツを紹介します。

外壁塗料と屋根塗料の耐用年数

あらためて塗料グレードごとの耐用年数を確認します。

  • ウレタン塗料の耐用年数 8~10年ほど
  • シリコンの耐用年数 10~15年ほど
  • フッ素塗料の耐用年数 15~20年ほど

一般に屋根の方が、環境が過酷で劣化が早いとされますが、屋根と外壁の劣化時期をそろえるためには、屋根の塗料グレードを上げる方法があります。上記でいえば、外壁はシリコン塗料を使用し、屋根はフッ素塗料を使用する方法です。フッ素塗料は価格帯も高くなりますが、屋根と外壁両方をフッ素塗料にするよりは費用を抑えることができます。

なお、現在の劣化状況を確認したい場合は、自己診断する方法と業者へ点検を選ぶ方法があります。自己診断では、次のような兆候があるか確認します。

  • チョーキング現象があり、外壁を触るとチョークのような白い粉が付く
  • 外壁の細かいひび割れ(クラック)がある
  • 塗膜が膨れて浮く、部分的に剥がれて欠損している
  • 汚れや藻、カビなどの付着

※自己判断するポイントは「外壁・屋根の塗り替え時期の目安」で詳しく解説しています。

ただし、これらの自己診断は主に外壁に関するものと考えてください。屋根は実際に「触る」「詳しく見る」ことが難しいからです。屋根の劣化状況については塗料の耐用年数を参考にし、厳密には業者に点検してもらうのがいいでしょう。

外壁材と屋根材の耐用年数

塗料に耐用年数があるように、外壁材や屋根材にも耐用年数があります。外壁材と屋根材ごとの耐用年数を紹介します。

外壁材1 モルタル

  • 耐用年数 30年程度
  • メンテナンス頻度 8~10年おき

モルタルはセメントに砂と水を混ぜたペースト状の外壁材で、外壁に直接塗って仕上げます。仕上げのバリエーションが多彩で、立体的な模様を施すことができるのも強みです。一方で仕上がりの精度は職人の技術力によるところが大きくなり、ひび割れしやすい性質を持ちます。

構造に影響があるようなひび割れは少なく、多くがヘアークラックと呼ばれる細かなひび割れです。ひび割れがあると不安ですし、ヘアークラックも放置するとそこから外壁内部に水が浸入するため補修が必要です。

外壁材2 窯業系サイディング

  • 耐用年数 30~40年程度
  • メンテナンス頻度 7~10年おき

窯業系サイディングはセメントと繊維質を主原料とするボードです。デザインが豊富で耐久性もありますが、セメントが水を吸いやすい性質のため防水性が重要で、塗装が劣化してきたら速やかに再塗装をしなければなりません。また、ボードとボードの継ぎ目にはコーキング材を埋め込みますが、これが劣化するとそこから浸水する恐れがあるので、コーキング材のメンテナンスも行います。

外壁材3 金属系サイディング

  • 耐用年数 30~40年程度
  • メンテナンス頻度 10~15年おき

金属系サイディングは主にガルバリウム鋼板を加工したものです。窯業系サイディングよりも耐久性は高いのですが、金属ですのでサビが発生する恐れがあります。そのため、窯業系サイディングと同じく塗装による防水性が重要です。また、継ぎ目にコーキング材を埋め込む点も窯業系サイディングと同様です。

外壁材4 ALCパネル

  • 耐用年数 50年程度
  • メンテナンス頻度 10年おき

ALCパネルは非常に軽いコンクリートで「軽量気泡コンクリート」とも呼ばれ、コンクリート内部に小さな気泡を含んでいます。防火性や耐久性は高いのですが、気泡を含んでいるためぬれると水分を吸ってしまいます。また、サイディングと同様に継ぎ目にはコーキング材を使用するため、やはり塗装による防水と、コーキング材のメンテナンスに留意します。

外壁は外壁塗装とは別に、ひび割れやコーキング材の補修も必要になる点がポイントでしょう。「外壁塗装のときにまとめて補修を行えばいい」と考えがちですが、コーキング材は一般的に塗装よりも劣化が早いです。外壁塗装の前に補修を行った方がいいケースもあるため、外壁の状態は常に気にしておきます。

※詳しくは「最適の外壁材を選ぼう!外壁材の種類と特徴について」をご一読ください。

2種類の屋根材の耐用年数とメンテナンス頻度

屋根材1 化粧スレート

  • 耐用年数 20~30年程度
  • メンテナンス頻度 10年おき

厳密には天然素材の「天然スレート」とセメントが主成分の「化粧スレート」がありますが、天然スレートは高級なため、一般住宅でスレートといえば通常は「化粧スレート」を指します。

屋根材2 ガルバリウム鋼板

  • 耐用年数 20~40年程度
  • メンテナンス頻度 10~15年おき

ガルバリウム鋼板は丈夫で軽量な金属で、耐久年数は20~40年と長いです。しかし傷が付きやすい屋根材ですので、定期的に点検とメンテナンスを行います。なお、ガルバリウム鋼板は表面がツルツルしているため、高い塗装技術が必要です。

※詳しくは「マイホームの屋根材を選ぼう!屋根材の種類ごとの特徴とは?」をご覧ください。

 

屋根塗装に関する失敗やトラブル

外壁塗装と屋根塗装は共通する工程が多いですが、同じ作業ではありません。そのため外壁塗装の業者に屋根塗装を頼んだことで生じるトラブルも少なくないようです。外壁塗装と屋根塗装の違いによる失敗やトラブルの例は以下のとおり。

  • スレート屋根の場合にタスペーサーの挿入が適切でなかった

タスペーサーを挿入することで屋根材と屋根材の間に水の通り道を作り、水がたまるのを防ぎます。カッターで切れ目を入れる方法もあります。「タスペーサーを工程のどのタイミングで挿入するか」「挿入箇所や数」などの専門技術と知識が必要です。

  • セメント瓦とコンクリート瓦において不適切な下塗り材を使用した

セメント瓦とコンクリート瓦は見た目が似ているため、きちんと見分ける必要があります。両者はそれぞれ適した下塗り材が異なるので、間違えて不適切な下塗り材を使用すると塗装がすぐ剥がれてしまう場合があります。

  • 屋根塗装特有の塗装が不要な陶器瓦(釉薬瓦)のメンテナンス方法を知らなかった

陶器瓦(釉薬瓦)はもともと釉薬でコーティングされているため塗装は必要ありません。表面がガラスのような層で覆われた美しい瓦ですので、街中で見たことがある人も多いでしょう。塗装は不要ですが、「瓦の配置がずれた」「瓦が破損した」などの場合は修復が必要ですので、状況に合わせたメンテナンスが必要です。

技術的な違いのほか、屋根の「アスベスト問題」も重要です。屋根のアスベスト問題とは、一時出回った「劣化の激しい屋根材」による弊害を指します。この問題には、従来屋根材に使用されていたアスベストが建築基準法によって規制され、屋根材に使用できなくなった背景があります。

アスベストを含む屋根材が製造禁止になったのは2004年で、それ以前はアスベストを使用した屋根材が適法に出回っていました。現在はノンアスベスト屋根材も十分な耐久性を有していますが、ノンアスベスト屋根材が出回った当初は耐久性の低い屋根材も流通していたのです。

アスベストからノンアスベストの移行期に製造された屋根材は、屋根材自体の劣化が激しいので「屋根塗装」ではなく、「葺き替え」が有効です。なお、劣化が激しいのはノンアスベスト屋根材製造初期の一部の屋根材だけですので、すでに問題のあるノンアスベスト屋根材を使用している住宅は少ないと考えられます。しかし、万が一のこともありますので、業者に相談して対処法を知っておく必要があります。

また、アスベストが健康被害をもたらすことは現在では常識となっているため、自宅の屋根材がアスベストを使用している「アスベスト屋根材」なのかどうかが気になる人もいるでしょう。メーカーによってはアスベスト屋根材の型番を公開していますので、家を建てたときの図面や設計書から屋根材の型番が分かる場合は確認してみるといいでしょう。

型番が不明のときは建築会社に問い合わせてみてください。なお、仮にアスベスト屋根材を使用していたとしても、通常の生活で健康被害が生じることは考えにくいとされています。ただし、リフォームや解体時はアスベストの飛散に留意しながら進めなければなりませんので、やはり専門知識がある業者に依頼する必要があります。

屋根塗装には屋根塗装特有の経験と知識が求められることが分かります。外壁塗装と屋根塗装を同時に行う場合は、業者の双方の実績を合わせて確認していきましょう。

外壁塗装や屋根塗装は火災保険が適用されることがある

例えば台風によって外壁や屋根が被害を受けた場合、火災保険の「天災」に関する特約が適用されることがあります。

火災保険の補償内容を確認する

火災保険というと火災に備えるイメージが強いかもしれませんが、それだけではなく、落雷や破裂、爆発、風災や水災などによる被害も補償対象です。一般的な火災保険の補償内容は次のとおりです。

  • 火災、落雷、破裂、爆発、水漏れ

ガス漏れによる破裂や爆発、水道管の損傷による水漏れなど

  • 自然災害

台風、風災、ひょう災、雪災、水災など

  • その他の損害

盗難とそれに伴う家や家財の破損、家に自動車が飛び込んできた場合の被害など

火災保険は幅広い補償がありますが、補償内容は自身で選んで加入します。台風の被害や雪災まで備えておきたい場合は、自宅における火災保険の補償内容を確認してみましょう。火災保険は最長10年の契約が可能ですので、契約当時の補償内容を忘れている人も多いかもしれません。

なお、2015年10月以降は火災保険の契約期間が最長で10年間となりましたが、それ以前は最長36年間でした。保険は自然災害による被害や加入者のニーズに応えて日々変化していますので、契約から年月が経過している場合は特に、補償内容の確認と見直しをおすすめします。

外壁塗装や屋根塗装で火災保険が適用されるケース

火災保険が自然災害に対応している場合、外壁塗装や屋根塗装に火災保険が適用される可能性があります。ただし、すべての外壁塗装、屋根塗装が対象になるとは限りません。具体的には次のようなケースが対象です。

  • 台風や強風によって外壁や屋根が破損
  • 台風や豪雨による雨漏り
  • ひょう災によって屋根や外壁に穴が生じた

加入している補償と損害がリンクしていることが重要です。経年劣化や補償対象外の損害であれば、火災保険の適用は受けられません。また、火災保険が適用されるかどうかの最終判断は火災保険会社が、正確には保険会社から派遣されてくる「損害鑑定人」が現地の状態を見て行います。

原則として、被害状況はそのまま損害鑑定人に見てもらいます。しかし、台風によって屋根や外壁が破損した場合は業者に依頼し応急措置を施すこともあるでしょう。そのようなときは、被害状況を記録してから応急措置を施すようにします。記録は自身で行ってもいいのですが、業者に依頼する方がスムーズです。というのは、のちに火災保険適用の申請書を提出することになるためです。申請には見積書が必要ですので、当初から業者に火災保険の申請に協力してもらった方が合理的です。

火災保険の申請方法に慣れた業者の協力を得ることが、火災保険適用のポイントと言ってもいいかもしれません。外壁や屋根の塗装には大きな費用がかかりますので、保険が適用できる場合はしっかり適用して外壁塗装と屋根塗装を行っていきたいですね。

※火災保険について詳しくは「外壁塗装が火災保険の適用になるのはどんなとき?申請の注意点も紹介」をご覧ください

外壁塗装と屋根塗装を同時に行う場合はより慎重な業者選びを

外壁塗装と屋根塗装を同時に行うと、効率的に作業できるため費用面のメリットがあります。一方で、必ずしも同時に行うのがよいわけではなく、劣化状態によっては別々に塗装した方がよいケースもあります。そのため、塗装時期を見極めて同時に行うかを検討します。また、両者の専門性は異なるため、塗装を同時に行う場合は業者選びがより重要になります。外壁塗装と屋根塗装を同時に行うことができる業者を見つけ、お得に外壁塗装と屋根塗装を行いましょう。

弊社は、外壁塗装に関する情報を正直に公開しています。中には外壁塗装業界の不都合な真実もありますが、お客様に優良な業者を選んでもらうために包み隠さずお伝えしているのです。

エスケーハウス株式会社は、おかげさまで南九州地区で売上No.1の実績があります。これも、正直にお客様のご満足と向き合い続けてきた結果だと考えております。

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