「折板屋根の塗装をしたいが、どの程度費用がかかるのか分からない」
「折板屋根の塗装工事費用を安くする方法はないの?」
こういった疑問をお持ちではないでしょうか。
屋根は雨風や紫外線にさらされており、建物の中でも傷みやすい部分です。
傷や汚れを放置しておくと、塗装では保護できないレベルまで損傷する可能性もあります。
この記事では、折板屋根の塗装について以下の項目を解説しています。
- 折板屋根の塗装にかかる費用相場
- 折板屋根の塗装費用を安くするためのポイント
それでは、みていきましょう。
折板屋根の塗装にかかる費用相場
140平方メートルの折板屋根を塗装するのにかかる費用は130万円ほどです。
費用の内訳は以下のとおりです。
- 屋根工事費(材料と施工の費用) 70万円
- 仮設工事費(外部足場とシート養生の費用) 40万円
- その他諸経費 20万円
屋根の工事費は、施工する塗料の種類によって変わります。
また、屋根の塗装工事は、工事全体の費用に占める仮設工事費の割合が高くなります。
折板屋根に使う塗料の種類と単価
折板屋根に使う塗料は、大きく分けて以下の4種類です。
- ポリウレタン系 1,800円/平方メートル
- シリコン系 2,000円/平方メートル
- フッ素系 2,500円/平方メートル
- 遮熱塗料 2,500円~/平方メートル
単価が高い塗料ほど塗装が長持ちし、耐用年数が長くなります。
金属屋根は熱を伝えやすく、室内の空調負荷を増加させる原因になります。
コストはかかりますが、金属屋根の弱点をカバーできる遮熱塗料が特に高い性能を発揮します。
折板屋根の塗装面積を算出するには
折板屋根は折れ曲がった構造をしているので、屋根面積と塗装面積は異なります。
塗装面積を求めるためには、屋根面積に折板屋根の形状に応じた係数を掛け算する必要があります。
折板屋根の形状にもよりますが、面積に対して1.3~1.7ほどの係数になることが多いです。
折板屋根は屋根面積=塗装面積とはならないことを、理解しておきましょう。
外部足場やシート養生などの仮設工事費もかかる
折板屋根の塗装工事は高所作業なので、安全性を確保するために外部足場が必要です。
外部足場には、作業効率や施工の質を向上する役割もあります。
また、近隣への飛散防止用シートも同時に施工しなければなりません。
仮設工事は、屋根工事をする際に必要な工事なのです。
折板屋根の塗装費用を安くするためのポイント
折半屋根の塗装費用を安くするには、以下のポイントを抑えておきましょう。
- 相見積もりで業者を選ぶ
- 屋根と同時に外壁も塗装する
- 塗料の安さだけではなく耐用年数も考慮する
1つずつ解説していきます。
相見積もりで業者を選ぶ
相見積もりすることで、工事費用を業者ごとに比較できます。
費用を安くできるだけでなく、工事に慣れた業者を選定できるメリットもあります。
同じ条件を提示して相見積もりをすることで、業者の比較が正しくできます。
屋根と同時に外壁も塗装する
折板屋根の塗装をする際には、外壁の工事も必要かどうかを確認しておきましょう。
屋根の塗装では、塗料飛散防止のシートや足場が必要なケースがほとんどです。
屋根と外壁工事用の足場は兼用できるので、同時に工事することで設置費用を抑えられます。
また、屋根と外壁工事を同じ業者に依頼すれば工期が短くなり、施工費も安くなります。
塗料の安さだけではなく耐用年数も考慮する
折板屋根の塗料を選ぶ際は、材料の費用だけでなく耐用年数も考慮しておきましょう。
耐用年数が少ない塗料は耐久性が低く、少ない年数での塗り替えが必要になります。
塗り替え工事には仮設材費や人件費がかかるので、安い塗料はかえって高くつく場合があります。
塗料の単価と耐用年数を考慮して、長期的な年数で費用が安くなる塗料を選びましょう。
まとめ:折板屋根を塗装する費用相場は条件により変わる
折板屋根を塗装する際の費用相場は、塗料の種類のみによって決まるものではありません。
仮設工事費が工事全体の費用に対する割合が大きく、耐用年数も考慮する必要があります。
様々な条件を総合的に判断して、折板屋根の塗装を検討しましょう。