断熱リフォームで補助金がもらえる!制度や注意点について解説
住宅の断熱性を高める断熱リフォーム。
断熱リフォームをすると補助金がもらえるのはご存知でしょうか?
この記事では、断熱リフォームにおける補助金の概要や、申請する際に注意するポイントなどを説明します。
補助金を利用すれば断熱リフォームの費用を大幅に節約できる可能性があります。
断熱リフォームでもらえる補助金は2種類
断熱リフォームでもらえる補助金は2種類あります。
- 高性能建材による住宅の断熱リフォーム支援事業
- 次世代省エネ建材支援事業
どちらも国が実施している補助金制度です。
申請するための条件や要項が似ているのですが、対象となる製品や補助金の上限金額などに違いがあります。
高性能建材による住宅の断熱リフォーム支援事業
高性能建材による住宅の断熱リフォーム支援事業は、「断熱リノベ」とも呼ばれています。
以下では、対象となる工事や補助金額を説明します。
対象となる工事
一定の省エネ効果が見込まれる、高性能建材(断熱材、ガラス、窓)を使用し、
天井や外壁、床、窓、ガラスなどを改修する工事が対象です。
これまでは、2箇所以上の改修工事が対象条件とされていました。
しかし、2019年(平成31年度)から窓のみの改修も対象となっています。
また、戸建て住宅に限定されますが、改修工事と同時に設置した家庭用蓄電システムや家庭用蓄熱設備も補助金の対象となります。
補助金の金額
補助金の金額は、補助対象経費の1/3以内です。
「補助対象経費」とは、工事費のうち補助金の対象となる断熱関連の費用をさします。
上限金額は以下となります。
- 戸建住宅:1住戸あたり120万円(窓のみの改修は40万円)
- 集合住宅:1住戸あたり15万円
家庭用蓄電システム、家庭用蓄熱設備に対しての補助金は、別途設定されています。
スケジュール
申請のスケジュールは、例年、以下の時期でおこなわれています。
- 一次公募:5~6月頃
- 二次公募:7~8月頃
二次公募は、戸建住宅のみの受付です。
次世代省エネ建材支援事業
次世代省エネ建材支援事業は、「次世代建材」とも呼ばれています。
以下では、対象となる工事や補助金額を説明します。
対象となる工事
高性能断熱パネル、または、潜熱蓄熱建材を使用した改修工事が対象です。
上記とあわせておこなう以下の改修工事も対象となります。
- 窓
- 断熱材
- 玄関ドア
- ガラス
- 調湿建材
改修時には対象となる工事かどうかをチェックしてみましょう。
補助金の金額
補助金の金額は、補助対象経費の1/2以内です。
上限金額は以下となります。
- 戸建住宅:1住戸あたり200万円
- 集合住宅:1住戸あたり125万円
次世代建材は、集合住宅の上限額が「断熱リノベ」よりも高い点が特徴です。
スケジュール
申請のスケジュールは、例年、以下のようにおこなわれています。
- 一次公募:5~6月頃
- 二次公募:8~9月頃
次世代建材の二次公募は、戸建住宅と集合住宅の両方を受付しています。
公募の日程も、断熱リノベとは違うためご注意ください。
断熱リフォームの補助金申請で注意すべきポイント
断熱リフォームの補助金には、申請時に注意しなければならないポイントがあります。
以下では代表的なポイントを3つ紹介します。
複数の補助金には申請できない
同じ箇所の改修工事を複数の補助金に申請することはできません。
しかし、別々の箇所であれば同時に行った工事でも複数の補助金に申請できます。
交付決定まで工事はできない
補助金の申請をした場合、交付が決定されるまでは工事ができません。
交付が決定する前に工事をしてしまうと、補助金がもらえなくなるので注意してください。
公募期間内でも申請分が予算に達したら募集が終了する
公募期間内であっても、申請分が予算に達してしまうと募集は終了します。
受付は先着順です。
補助金を希望する場合は、早めに準備をしておいたほうがよいでしょう。
まとめ:断熱リフォームの補助金を利用するためにはタイミングが大事
補助金の申請期間は決められており、2019年度(平成31年度)の公募はすでに終了しています。
補助金の公募は毎年おこなわれていますが、
申請できる条件や要項が変更になる可能性があるため注意しましょう。
また、断熱リフォームの補助金は、工事完了を報告する時期なども決められています。
補助金を利用して断熱リフォームをおこなう場合は、信頼できる業者にお願いして
計画的にスケジュールを組んでいきましょう。
断熱リフォームの費用の詳細は以下の記事でも確認できます。