サッシ交換の費用相場と工事方法|利用できる補助金についても解説
「古くなったサッシを交換したい」
「サッシの交換費用はどれくらいかかるのだろう?」
こういった疑問を持っている人は多いでしょう。
古くなったサッシはカビや結露が発生するため、新しいサッシに交換したいと考えている人もいるのではないでしょうか。
また、断熱効果のある高性能サッシを取り付けたいと希望している人も多いはず。
この記事では、サッシの交換費用や種類ごとの特徴、利用できる助成金についてご説明します。
サッシ交換の費用相場と工事方法
サッシ交換にかかる費用は、工事と本体の費用です。
工事や本体の価格は、工法やサッシの素材によって異なります。
サッシの交換工事には、3つの工事方法があります。
- カバー工法
- 壁カット工法
- 内窓の取りつけ
それぞれ詳しくご説明します。
カバー工法
工事費用:10~15万円/腰高窓(幅170cm×高さ120cm)
カバー工法は、既存サッシの上から新しいサッシの枠組みを取りつける方法です。
壁や床を取り壊さなくてもすむので、廃材や騒音の心配がありません。
そのため、工事費用や工期がほかの工法よりもかからないでしょう。
壁カット工法
工事費用:20~50万円/腰高窓(幅170cm×高さ120cm)
壁カット工法は、サッシ周りの壁を切断して既存の窓を取り外し、新しい部品を取りつける方法です。
既存の窓タイプを気にすることなく好みのサッシを選択できます。
しかし、壁を切断して既存のサッシを取り外すため、撤去費用と工事日数がかかります。
内窓の取りつけ
工事費用:5~30万円/腰高窓(幅170cm×高さ120cm)
内窓は、既存の窓に新しい窓を内側に設置する方法です。
二重に窓を設置するため、断熱効果や遮熱効果が得られるでしょう。
サッシの種類と特徴
サッシの素材には、以下の種類があります。
- 樹脂製サッシ
- アルミ製サッシ
- 木製サッシ
- 複合製サッシ
それぞれの特徴を解説していきましょう。
樹脂製サッシ
樹脂製サッシは断熱性と気密性に優れています。
夏は外からの熱い空気の侵入を防ぎ、冬は室内の温かい空気を逃しません。
アルミ製サッシに比べて熱伝導率が低いため、外気との温度差が起きにくく、結露やカビの発生を抑えられるでしょう。
本体価格:5~15万円/腰高窓(幅170cm×高さ120cm)
アルミ製サッシ
アルミ製サッシは耐久性があり、軽量で窓の開け閉めがラクに行えます。
価格も安いため日本で多く使用されていますが、断熱性に弱く結露やカビの発生を防げません。
本体価格:1~10万円/腰高窓(幅170cm×高さ120cm)
木製サッシ
木の温もりを感じられる木製のサッシは、ナチュラルテイストを好む人たちに人気があります。
天然の素材を使用するため、気候の影響を受けやすく、塗装などの定期的なメンテナンスが必要です。
本体価格:10~20万円/腰高窓(幅170cm×高さ120cm)
複合製サッシ
「樹脂製とアルミ製」「木製とアルミ製」など、異なる素材を組み合わせたサッシです。
それぞれの素材の特徴が活かされており、機能性に優れています。
本体価格:1~10万円/腰高窓(幅170cm×高さ120cm)
サッシの交換費用には補助金が出ることもある
サッシを交換する際、取り付けるサッシによっては国や自治体の補助金が支給されるケースがあります。
国からもらえる補助金
「高性能建材による住宅の断熱リフォーム支援事業」という制度があります。
補助金の対象には、以下のような工事があります。
- 外窓の交換
- 内窓の新設
- アルミサッシ交換
公募制のため、期間内であっても予算に達した時点で終了となります。
補助金を利用する際は、募集が終了していないか確認しましょう。
地方自治体が実施している補助金
それぞれの自治体で独自に実施している補助金制度があります。
対象となる工事は、以下のようなものがあります。
- 内窓の新設
- 熱ガラスへの交換
- アルミサッシ交換
自治体が実施している補助金と国の補助金とは併用できない場合が多いです。
どちらを利用すると多く補助金がもらえるか、工事を依頼する業者と相談して選択すると良いでしょう。
国の補助金と同じく、予算が達した時点で募集が終了するため、申請する前に確認してから工事を行ってください。
まとめ:費用を抑えたサッシ交換で快適な住まいへ
サッシの交換費用は、工法や設置するサッシの種類によって異なります。
最新のサッシは性能に優れており、結露やカビの発生を抑え、高い断熱効果を期待できるでしょう。
サッシ交換工事は国や自治体の補助金を利用できる場合があります。
補助金は工事前に申請する必要がありますので、工事を依頼する業者に相談してください。
費用を抑えたサッシ交換で、快適な住まいにリフォームしましょう。