リフォーム工事って将来でどのくらい必要か知っていますか?
「そろそろはじめてのメンテンナンス時期だな」と感じている方は見積りを行う機会があるでしょう。
「メンテナンス費用を少しでも減らしたい。」と一番安いお見積書で工事を行ったとしても実際は長い目で見ると
実は余計に費用がかかっているかもしれません。
今回は生涯のリフォーム工事でどのくらいの費用が必要なのか。シミュレーションしてみましょう。
シミュレーション 概要
夫婦 + 子供 2人 でシミュレーションしていきましょう。
夫 35歳
妻32歳
長男 6歳
長女 4歳
木造2階建て38坪程度の家を建てました!
屋根材→コロニアル
外壁材→窯業サイディング
メンテナンスを時系列で紹介
はじめてのメンテナンス→5年後 シロアリ対策
まずは家を建ててから5年後(夫40歳,妻37歳,長男11歳,長女9歳)まずは防蟻処理を
行う必要があります。
防御処理をしないとどのようになるか知っていますか?
こちらが築40年程度でシロアリ発生に気づきシロアリ対策を数回したことのある物件の写真です。
全面工事を行い外壁を撤去した際に発見されました。
現在はしっかりとリフォーム工事できれいきれいになりましたが、まだ大丈夫と思っていると
シロアリの発生より重要な躯体部分を食べてしまい、耐震関係にも影響してしまいます。
防蟻処理はしっかりと行うようにしましょう。
防蟻処理として1回140,000円程度の費用を見ておいた方が良いでしょう。
業者や使用する薬品によっても変わってきます。
防蟻処理を依頼する際は家を建てた工務店に依頼すると業者を紹介してくれることもあれば
実際に工務店さんが行ってくれることもありますが、鹿児島市には対応してくれる業者がたくさんおりますので
検索してみるのもいいかもしれません。
2回目のメンテナンス→10年後
2階目のメンテンナンス時期としては10年後(夫45歳,妻42歳,長男16歳,長女14歳)です。
長男も高校生になりました。子育てをしている中で一番お金がかかる頃ですね。
ここでなかなか家のメンテナンスまで行き届かないという方が多い年代部分でもありますが
このメンテナンスは長く家に住むためには行わなくてはならないリフォームです。
2年目のメンテナンスとして2回目の防蟻処理を行います。
また次に外装のメンテンスが必要になってきます。
防蟻処理
1回目のメンテナンス同様防蟻処理が必要になってきます。
1回目同様140,000円程度です。
外装のメンテナンス
築10年で初めての外装メンテナンスが必要になってきます。
外装メンテナンスの内容としてましては
・屋根 → 塗装
・外壁→ 塗装
・ベランダ→ 塗装
・コーキング→ 取替
などが必要になってきます。
こちらの工事は・・・
すべてバラバラにする必要はなく、すべて同時に行うことができます。
屋根・外壁塗装工事中の中でコーキング補修を行ないベランダ部分も補修も行うことができます。
施工に関しては「鹿児島でのレンガ調のサイディングボードの塗装工事」の記事を参考にしてみて下さいね。
また施工を依頼する際に家を建てた会社に依頼するのではなく、別なリフォーム会社や塗装会社が
鹿児島市にはたくさんありますので一度見積りを取ることをオススメします。
塗装業者やリフォーム業者は鹿児島にたくさん業者がいますのでどこに見積もりを頼めばいいのか
分からないという方も多いですね。
業者の選び方は「塗装業者の7つの選び方」の記事を参考にしてみて下さいね。
また、見積りは3~4社が適切です。
見積りを取りすぎると逆何がいいのかわからない。という方も少なくありません。
見積りの取得もほどほどに・・・。
塗装工事は130万円になりました。
3回目のメンテナンス→15年後
3回目のメンテンナンス時期としては15年後(夫50歳,妻47歳,長男21歳,長女19歳)頃です。
長男も成人し長女も高校生を卒業し大学生になりました。
15年目のメンテナンスとして3回目の防蟻処理を行います。
また便座やコンロが古くなり故障してしまいました。
なんだか給湯器の調子も悪くなってきて、取替ることにしました。
防蟻処理
3回目のリフォームということで防蟻処理を行う業者も固定してきたところではないでしょうか。
今回も140,000円で検討していきます。
水回り設備の一部取替
水回り設備一部取替に関しては必ず行わないといけないというわけではありません。
故障や不具合を感じてたり新しい設備に交換したりなど15年目~20年目の間工事を行う方が多いです。
・便座の取替
・給湯器交換
・ガスコンロ交換
などのリフォームを行うことが多いです。
費用に関しては500,000円程度です。
また中には年齢に応じて子供部屋などのクロスの張替を行う方もいらっしゃいます。
4回目のメンテナンス→20年後
4回目のメンテンナンス時期としては20年後(夫55歳,妻52歳,長男26歳,長女24歳)頃です。
子供たちが大学生を卒業して既に社会人として独立しています。
少し貯金が増えるようになり少しゆとりが出てきた頃ですね。
4年目のメンテナンスとして4回目の防蟻処理、2回目の塗装工事が必要となります。
防蟻処理
4回目の防蟻処理が必要です。
今までと同様140,000円程度です。
2回目の塗装工事
築20年目にして2回目の塗装工事が訪れます。
1回目の塗装工事で少し違和感を感じた方は再度業者選択から行う必要がありますが、
1回目の塗装工事で十分満足できた!という方は再度1回目施工会社に再度お願いしてもいいですね。
塗膜の劣化状況によって2回目の塗装工事の処理の仕方などが変わってきます。
場合によっては補修工事を行わなくてはならない場合があります。
参考ページは「鹿児島市にて外壁の塗膜剥部分を補修して塗装工事を行いました。」
そして今回の塗装工事の費用として1,000,000円程度です。
そして今回の塗装工事は外壁の塗装工事と付帯部の塗装を行っていき、屋根の塗装は行いません。
屋根のメンテナンスは次の通りです。
屋根のメンテナンス
ここで屋根の葺き替え工事が必要となってきます。
コロニアルは薄型軽量の為早めの葺き替えが必要と推奨しているメーカーも少なくありません。
築20年ということで葺き替えを行いました。
葺き替え工事に関しては2,000,000円程度でした。
5回目のメンテナンス→25年後
5回目のメンテンナンス時期としては25年後(夫60歳,妻57歳,長男36歳,長女34歳)頃です。
25年目のメンテナンスは防蟻処理のみです。
毎度同様140,000円程度です。
6回目のメンテナンス→30年後
6回目のメンテンナンス時期としては30年後(夫65歳,妻62歳,長男41歳,長女39歳)頃です。
築30年、孫も大きくなり水回り設備にの取替を行うことになりました。
防蟻処理
1回目のメンテナンス同様防蟻処理が必要になってきます。
1回目同様140,000円程度です。
外装メンテナンス
築30年目にして3回目の塗装工事が訪れます。
塗膜の劣化状況によって2回目の塗装工事の処理の仕方などが変わってきます。
場合によっては補修工事を行わなくてはならない場合があります。
参考ページは「鹿児島市にて外壁の塗膜剥部分を補修して塗装工事を行いました。」
そして今回の塗装工事の費用として1,000,000円程度です。
そして今回の塗装工事は外壁の塗装工事と付帯部の塗装を行っていき、屋根の塗装は行いません。
屋根のメンテナンスは次の通りです。
水回りリフォーム
・給湯機交換
・キッチン取替
・ユニットバス
・便器交換
・洗面台
などの水回りリフォームを行います。
3,500,000円程度でリフォームが可能です。
水回りリフォームに関しては設備によって費用が大きく変わってきますので
予算に合わせたリフォームで検討することができます。
定年退職までに必要なリフォーム工事の価格
1回目 →140,000
2回目→1,300,000
3回目→640,000
4回目→2,140,000
5回目→140,000
6回目→4,640,000
合計9,000,000円
今回30年で900万円のリフォーム費用を行いました。
リフォームやメンテナンスは30年以降もずっと続きますのでリフォーム費用に関して
家を建てる段階から視野に入れていた方が安心です。
生涯の合計リフォーム費用を抑える方法
30年のリフォーム工事を考えるとお家のメンテナンスに生涯「900万円程度」が必要だということが分かりますね。
生涯のリフォーム工事の費用を考えると少しでもメンテナンスコストを抑えたい。と感じているいます。
家のメンテナンスで費用を抑えることができるポイントは2つです。
塗装工事と屋根のリフォームに関してです 。
塗装工事について
外壁や屋根の塗装工事はメンテンナンスとして必ず行うリフォーム工事ですが、
今回は10年に1度行ってきましたが、それはシリコン樹脂を使用した塗料で施工した場合です。
そもそも塗装工事工事は「樹脂」で耐久性が変わり費用もそれに伴い変わってきます。
「アクリル・ウレタン・シリコン・フッ素」の4つの樹脂がありますが、10数年前まではアクリル樹脂や
ウレタン樹脂も使用されておりましたが、今ではほとんどシリコン樹脂が主流となって施工されています。
そのため塗装工事は10年に一度という考えが根強いです。
そんな中で生涯のメンテンナンスコストを抑えるためのポイントとして「フッ素樹脂」を使用して施工することです。
一般的にシリコン樹脂を施工すると耐久年数は10年~15年と言われており、フッ素樹脂を施工すると耐久年数は
15年~20年と言われております。
そこで30年という長い間で考えるとシリコン樹脂の場合10年に1回で3回の塗装工事が必要になってきます。
そしてフッ素樹脂の場合15年に1回の塗装工事で2回の塗装工事となります。
塗装工事は仮設足場の工事は必須になります。そのため塗装回数を減らすことで仮設足場の費用の
節約にもつながります。
シリコン樹脂の塗料の場合37坪程度の場合「120万~140万円」ほど必要になってきます。
そしてフッ素樹脂塗料の場合+20万円~+40万円程度になってくることがほとんどです。
Kさんの場合シリコン樹脂130万円30年で390万円が必要になりますが、
フッ素樹脂の場合+30万円で1回の塗装工事が160万円の場合30年で320万円が必要となります。
70万円の節約となりますね。
1回の塗装工事の費用は高くなってしまいますが長い目で見ると70万円の節約になります。
20年後の外装メンテナンスでのポイント
コロニアルは薄型軽量の為早めの葺き替えが必要と推奨しているメーカーも少なくありません。
今回は葺き替え工事でコロニアルへ葺き替えを行いましたがここでリフォーム節約の為のポイントです。
葺き替えを行う際は陶器瓦(防災瓦)の仕様がオススメです。
陶器瓦はメンテナンスフリーの瓦になります。今後の塗装工事などのメンテナンス費用は必要ありません。
またコロニアルは薄型軽量。棟部分は板金が施工されていますので台風などの自然災害で被害発生率が
高い傾向にあります。
実際のコロニアル被害の様子がこちらです。
台風などの自然災害は火災保険での修繕ができる為実質0円で修理できます。
と言われていることも多いですが、必ずしも全額負担されるわけではありません。
加入している保険や被害状況によって保険で賄える費用は変わってきます。
何より被害がないことが一番です。
陶器瓦は自然災害にも強く、メンテナンスフリーの為鹿児島市での屋根リフォームを行う際に
とても人気があります。
塗装と合わせて1回のメンテナンス費用は高くなってしまいますが30年後、40年後、50年後と考えると
価値のある工事にあります。
まとめ
生涯のリフォーム工事についてはいかがでしたか。
メンテナンスを伴うリフォーム工事は多く行う必要があります。
防蟻処理や塗装工事は行わないと建物自体の劣化が促進し、耐久性が損なわれていきます。
家に長く住み続ける為、家の価値を保つ為、高めるためにも定期的にメンテナンスを行うようにしましょう。