「マンションの塗装ってどのタイミングですればいいんだろう?」
こんな悩みを抱えるマンションオーナー様はいませんか?
この記事では、マンションを塗装するタイミングや費用相場などを紹介します。
具体的には以下の内容を解説します。
- マンションを塗装するタイミング
- マンションを塗装する方法
- 塗装にかかる費用相場
- 塗装にかかる工事期間
- マンション塗装での注意点
マンション塗装のコツをつかむことで、適切なタイミングで工事をおこない、
住民からクレームを受けることなくスムーズに完了できるようになるでしょう。
マンションを塗装するタイミングと方法
マンションを塗装するタイミングは、新築または前回のリフォームから12年後です。
実際には10〜15年を目安として、塗り替えを行うと良いでしょう。
ただし、タイル外壁の場合は塗装が必要ありません。
塗装が必要なのはモルタル外壁やコンクリート外壁、サイディング外壁のマンションのみです。
マンションを塗装するタイミングの見分けかた
マンションの塗装タイミングは、前回使った塗料の耐用年数で決まります。
しかし、前回使った塗料がわからない場合もあるでしょう。
以下では、塗装のタイミングを見分ける2つの方法を紹介します。
年数で見分ける
前回の外壁リフォームから12年が経過したら塗り替えを検討する時期だと考えましょう。
マンションで使う塗料は「シリコン塗料」または「フッ素塗料」が主流です。
早ければ12〜15年程度で寿命を迎える塗料のため、12年目に外壁を点検することが重要となります。
劣化症状で見分ける
マンションの塗装時期を見分ける最適な方法は、劣化状況を見ることです。
塗装が粉状になる「チョーキング」や、外壁に「ひび割れ」が発生している場合、
「塗装の剥がれ」が起こっている状態が塗り替えの目安となります。
塗装業者に依頼して塗り替えをおこないましょう。
マンションを塗装する方法
マンションを塗装する流れは以下のようになります。
- 塗装が必要かどうかを判断する
- 業者に見積もりを依頼する
- 工事の契約をする
- 足場を設置する
- 外壁を洗浄する
- 下地補修をする
- 下塗りをする
- 仕上げ塗りを2回する
- 足場の解体
上記のような手順で行います。
塗り替えが必要だと判断したら、塗装業者に見積もりを依頼しましょう。
マンション塗装をした場合の耐用年数
マンションの塗装をした場合の耐用年数は塗料で決まります。
マンションで使う塗料の耐用年数は以下のようになります。
- ウレタン塗料:8〜10年
- シリコン塗料:10〜15年
- ラジカル塗料:14〜16年
- フッ素塗料:15〜20年
おすすめは、耐用年数が最も長いフッ素塗料です。
マンションの塗装は大掛かりな工事となるため足場費用だけで100万円以上かかります。
耐用年数が長い塗料を使って塗り替えの回数を減らせば、長期的には工事費を抑えられます。
マンションを塗装する場合の費用相場と工事期間
マンションを塗装する場合の費用相場は、5階建てで500〜800万円です。
上記は、足場費用や材料費、人件費などを含めた外壁塗装の総額です。
共用部の塗装なども含めると5階建てで1000万円を超える可能性があります。
具体的な費用はマンションの構造や面積、使う塗料によって変わります。
業者に見積もりを依頼して確認しましょう。
マンション塗装にかかる費用の相場
一例として、3〜7階建てのマンションの外壁塗装のみの費用相場を紹介します。
- 3階建て:150〜500万円
- 4階建て:300〜600万円
- 5階建て:500〜800万円
- 6階建て:600〜900万円
- 7階建て:700〜1,000万円
共用部などの塗装もする場合は上記に4割程度の費用が追加されると考えましょう。
マンションを塗装する場合の工事期間
マンションの塗装にかかる工事の期間は50戸程度のマンションであれば3〜5ヶ月、
100戸以上のマンションだと半年〜1年はかかるでしょう。
具体的な工事期間は業者に見積もりを出してもらって確認する必要があります。
マンションを塗装する際の注意点
マンションを塗装する際には3つの注意点があります。
- 相見積もりで最適な業者を選ぶ
- 自社施工の会社に依頼する
- 早めの告知をして住民に対策してもらう
上記の3つを守るだけで費用を安くして、住民からのクレームを抑えられるでしょう。
相見積もりで最適な業者を選ぶ
マンションの塗装を依頼する業者は相見積もりで選びましょう。
相見積もりとは、同じ工事条件で複数の業者に見積もりを依頼する手法です。
相見積もりをすると、価格や工事内容を比較できます。
比較してみて、極端に価格が高かったり安かったりする業者があれば
詐欺や手抜き工事の危険性があります。
価格が大きく異なる理由を必ず尋ねてみましょう。
自社施工の会社に依頼する
塗装会社には、依頼を受けた会社が工事をする「自社施工の会社」と、
依頼だけ受けて工事は下請けに任せる「営業専門の会社」があります。
営業専門の会社に依頼すると、仲介料として工事費の何割かが消えてしまいます。
実際の工事に使うお金が減るため、工事品質が低下するおそれがあります。
自社施工をする会社なら仲介料がかからないため、
工事品質が同じなら費用を安くできるでしょう。
自社施工をしているかどうかを相見積もりの際に業者に確認してください。
早めの告知をして住民に対策してもらう
マンション工事をする場合、住民に告知をしなければいけません。
告知は、工事が決まった段階で迅速に行いましょう。
塗装工事をしている期間は洗濯物が干せなかったり、悪臭がしたりするおそれがあります。
住民からクレームを受けるリスクが高まるため、早い段階で告知しておきましょう。
まとめ:マンション塗装は時期を見極めて効果的に実施しよう
マンション塗装は最適な時期に行うことでメンテナンスコストを抑えられます。
最適な時期とは、前回のリフォームから12年後となるでしょう。
実際にマンションの壁を確認してみて、劣化しているようなら業者に見積もりを依頼してみてください。
マンションの塗装以外のリフォーム方法については
「マンションの大規模修繕におけるコツや費用・工期を解説!」で詳しく解説しています。
ぜひチェックしてみてください。