「マンションの外壁塗装をする周期が分からない」
「マンションの外壁塗装を長持ちさせる方法を知りたい」
そのような疑問をお持ちではないでしょうか。
外壁の塗装は外壁材を保護する役割があり、建物の寿命にかかわる大切な工事です。
この記事では、マンションの外壁塗装について以下の項目を紹介しています。
- マンションの外壁塗装をする周期の目安
- マンションの外壁塗装の周期を長くする方法
- マンションの外壁塗装にかかる工期の目安
それでは、みていきましょう。
マンションの外壁塗装の周期は耐用年数で決まる
マンションの外壁塗装をするべき周期は、塗料の耐用年数によって決まります。
ここからは、耐用年数と塗装の関係について解説していきます。
耐用年数とは何なのか
耐用年数とは、塗料が外壁を保護できる期間のことです。
塗料の耐用年数は材料の種類ごとに異なり、グレードが高い塗料ほど長くなります。
外壁塗装の耐用年数は、税務処理で使われる「法定耐用年数」とは意味が異なります。
混同しないように注意しておきましょう。
耐用年数の長い塗料とは
耐用年数が高いと言われている塗料は2種類あります。
- フッ素系塗料 15〜20年
- シリコン系塗料 10〜15年
フッ素系塗料の耐久性は非常に高いですが、価格も高いのがデメリットです。
シリコン系の塗料は価格と耐久性のバランスが優れており、近年では最も人気があります。
外壁塗装は築何年目に行うべきか
国土交通省は、外壁塗装などの大規模修繕を12年サイクルで行うことを推奨しています。
塗料の種類にもよりますが、13~16年間隔で実施しているマンションが多いようです。
あくまでも目安なので外壁の劣化状況をみて、判断するのがよいでしょう。
マンションの外壁塗装の周期を長くする方法
マンションの外壁塗装周期を長くするには、以下の方法があります。
- グレードの高い塗料を使用する
- 質の高い塗装工事をする
- 3回塗り以上の塗装をする
1つずつ解説していきます。
グレードの高い塗料を使用する
フッ素系やシリコン系などのグレードの高い塗料を使用することで、塗装周期を長くできます。
塗料の費用は割高ですが、長期的にみると塗装周期を伸ばすことで工事費を節約できます。
質の高い塗装工事をする
外壁の塗装では欠かせない基本の工程があり、1つでも省くとヒビや剥がれの原因となります。
マンションの塗装工事に慣れていて、質の高い施工をしてくれる業者を見極めましょう。
相見積もりをすることにより、優良な業者を選定できます。
3回塗り以上の塗装をする
外壁の塗装工事では、下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りが基本です。
しかし、塗装面の劣化が酷い状態では、下塗りを2回しなければならない場合があります。
下塗りは塗装面が塗料を吸い込まないようにする大切な工程です。
外壁の状況をみて、適切な判断ができる業者に工事を依頼しましょう。
マンションの外壁塗装にかかる工期の目安
マンションの外壁塗装の工事は50戸以下で1~2ヵ月、50戸以上では2か月以上かかります。
工事の流れは以下のとおりです。
- 足場の設置
- 外壁の下地処理
- 養生
- 外壁の塗装
- 足場の解体
それぞれの工程について、詳しく解説していきます。
足場の設置~外壁の下地処理
外壁を塗装するための足場を組みます。
作業中の金属音が大きく、近隣からクレームを受けるケースもあります。
設置した足場の外側に、塗料の飛散を防止するための保護シートを取り付けます。
保護シートの設置後、高圧洗浄機で外壁の汚れを落としてからひび割れなどの補修をします。
養生〜外壁の塗装
下地処理が完了したら、塗料が付いてはいけない部分を保護するために養生作業を行います。
ここからはいよいよ外壁塗装ですが、基本的には下塗り・中塗り・上塗りの3回に分けて塗装をします。
3回塗りの間には、それぞれ乾燥させる期間が必要です。
また、天候によっては塗装工事ができない場合もあるので、工期が計画段階よりも延びることがあります。
足場の解体
塗装が完了したら、養生材や足場を撤去します。
組立て時よりも工事が早く進みますが、養生材の飛散や足場材の落下には十分注意が必要です。
近隣の住人には解体工事が始まる旨を必ず伝え、事故を起こさないよう適切な処置を施しましょう。
まとめ:マンションの外壁を塗装するなら適切な周期を知ろう
マンションの外壁塗装には、適切な周期があります。
適切なタイミングで塗装をすることで、外壁を長持ちさせられます。
質の高い工事業者を選定して、外壁の状態をキレイに保ちましょう。
マンションの外壁を塗装する費用を知りたいなら「マンションリフォームの費用相場を内容別で紹介!工事費を安くするコツとは」もチェックしてみましょう。