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2019.10.9

和室リフォームのコツや事例から費用相場まで詳しくチェック

新築のころ青かった畳はいまや茶色くツルツル。
砂壁はポロポロと掃除が大変なだけのやっかいな壁に。

時の流れによって、くつろぎの空間であるはずの和室が
「お荷物部屋」になってしまうのは悲しいものです。

「和室をきれいにしたいけど、どうせなら安くリフォームしたい」
「どんな部屋にリフォームすればいいのかイメージが湧かない」

この記事では上記のように感じている方に向けて、以下のポイントを紹介します。

和室のリフォームを検討しているのであれば、ぜひ最後まで読んでみてください。

 

和室のリフォームにかかる費用や相場は?

一口に和室のリフォームと言っても、リフォーム内容によって費用や工期は違います。

まずは一覧表でチェックしてみましょう。

ここからは、それぞれのリフォーム内容について、さらに詳しく解説していきます。

 

和室の床(畳新調・床材変更など)のリフォーム

畳はとてもエコな建材です。
畳表と言われる表面部分をひっくり返したり、取り換えたりすることで、約40年使えます

そんな畳をリフォームする方法は3種類あります。

さらに、新畳にする場合、
縁なし正方形の「琉球畳」や、あえて畳のセオリーから外れた「モダン乱敷き」などもあります。

また、将来の介護に備えたり、ソファーなどの大きな家具を置いたりしたいのであれば、
フローリングへの変更がおすすめです。

ただしフローリングへのリフォームでは、
床下地のかさあげ工事が必要ですので、その分費用がかかることは知っておきましょう。

 

和室の壁のリフォーム

壁のリフォームは部屋の雰囲気をガラッと変えることができます。
古くなった壁は、ぜひリフォームを検討しましょう。

ここでは4種類のリフォーム方法をご紹介します。

それぞれの方法は、壁の面積によって費用や工期が変わるので、注意しましょう。

壁は部屋の面積として大きなウェイトを占めており、湿度や温度・ニオイへ大きな影響を与えます。
そのため材料の特徴をよく把握したうえで、なるべくいい材料を使いたいものです。

たとえば木の壁やタイルは優れた材料ですが、壁全面に使うと費用がかかりすぎます。
アクセントとして腰壁など部分的に採用するとよいでしょう。

 

押入れを使いやすい収納へリフォーム

和室の押入れは布団を収納することを前提に作られており、ほとんどの場合2段になっています。

大量の布団や座布団を入れる必要がないのであれば、ぜひリフォームを検討しましょう。

おおざっぱに区切られた押入れから、
生活スタイルに合わせた収納へリフォームすれば、格段に使い勝手がよくなります。

押入れのリフォームの種類と費用の目安は次のとおりです。

これらを組み合わせて、自分に合った収納へとリフォームします。

収納リフォームの中で特におすすめしたいのが、壁や床・棚板などに調湿建材を使用することです。

押入れは湿気がたまりやすい場所なので、
せっかくリフォームするのなら、調湿建材で解決しておきましょう。

また、実際のリフォームでは棚の撤去費用や廃棄物処分などに5万円程度かかることも
覚えておきましょう。

 

建具のリフォーム

床や壁をリフォームしたのに、ふすまや障子などの建具が古いままでは目立ちます。
ぜひ建具のリフォームもいっしょに検討しましょう。

ここでも一覧表で建具リフォームの種類と費用について確認します。

上の表から分かるとおり、既存のふすまや障子を活用するかどうかで費用は3倍~5倍変わります。
予算と部屋のコーディネートに合わせて、どの方法にするのか選ぶとよいでしょう。

 

和室リフォームで知っておきたいポイント

ここでは和室のリフォームをする際に、おさえてきたいポイントを3つに絞ってご紹介します。

 

和室リフォームの費用をおさえるコツ

リフォームをするうえで一番気になるのは、やっぱり費用のこと。
費用をおさえるための具体的な方法はいくつか存在します。

 

●補助金を活用する

国や県・市町村などの行政は、一定の条件でリフォームに対して補助金を出しています。
使える補助金はあなたの工事の状況によって種類もさまざまです。

どんな補助金が使えるのかは、工事担当の業者や役所に直接たずねてみることをおすすめします。

各自治体の補助金を調べることができるサイトもありますので、参考にしてください。

 

●安い建材やDIYで費用をおさえる

リフォーム費用は「材料費」+「工賃(人件費)」+「諸経費」の合計です。

なるべく安くしたいのであれば、いずれかの価格をおさえる必要があります。

材料費をおさえるのであれば、
工事の内容と材料を把握したうえで、安い材料がないのか、業者と話合ってみましょう。

工賃をおさえるのであれば、一部DIYで作るという手もあります。
たとえば、ふすまの張替えや壁の塗り替えなどは、自分でやれないこともありません。

ただし、プロのクオリティには及ばないので失敗する覚悟が必要です。

 

●安い業者を選ぶ

あまり知られていませんが、リフォーム業者によって価格は変わります。

簡単に言えば、全国展開の大手リフォーム会社ほど価格が高く、
小さな工務店ほど安くなる傾向があります。

大手リフォーム会社は高い信用がある反面、
広告や営業にお金をかけており、その分が価格に入っています。

大手だと実際の工事は下請けに発注しているケースもあります。

一方地域の工務店やリフォーム会社では、
広告にお金を使わず、下請けではなく自社で工事をしているケースが多いです。

そのような業者を選ぶことができれば、費用をおさえることができるでしょう。

 

おしゃれにリフォームするコツ

ちょっとした工夫やコツを知っておくだけでも、とてもおしゃれな和室にリフォームできます。

せっかくですから、そんなコツを知って理想の部屋をイメージしてみてください。

 

●色彩はシンプルに

自然と共生してきた日本人の住居には、濃くも薄くも、シンプルな色彩の素材が使われていました。
そのためあえて色数を減らした、シンプルなコーディネイトが和室には似合います。

 

●照明はデザイン+用途で選ぶ

部屋の雰囲気を作る重要な要素である照明。
和室に合うデザインとしては、すっきりとしたものや、きれいな曲線のものを選ぶとよいでしょう。

少し崩した感じの和室なら、北欧家具など洋風の照明がピッタリくることもあります。

デザインだけではなく、どんなシーンで使われる部屋の照明なのかを考えることも大切です。

  1. 毎日を過ごす居間なのか
  2. 眠るための寝室なのか
  3. 客をもてなす客間なのか

それぞれのシーンに最適な明るさや、照明をつるす高さを考慮して配置すると、
ワンランク上のおしゃれな雰囲気を演出できます。

例えば寝室の照明であれば、少し暗く暖かい電球色で、少し高めの位置に設置するとよいでしょう。

居間の照明なら、明るめの蛍光灯色で、低い家具に合わせた低めの位置に配置するとよいでしょう。

 

●自然の「和素材」を活用する

和素材というと、和紙や竹、白木などがイメージされますが、他にも漆や石・砂利などもあります。

このような素材をアクセントとして使う意識を持つと、部屋の雰囲気をガラッと変えることができます。

とりわけ和モダンなどの和洋折衷の部屋にしたいときに、和素材は大活躍するでしょう。

和素材には以下のような使い方があります。

  • 壁の一面だけ和紙や石の壁にする
  • 建具の引手部分に竹の素材を使う

このように、アクセントとして和素材を使うことで、上手に和の雰囲気を演出することが可能です。

 

将来の介護やバリアフリーに備える

リフォームを予定している部屋で将来的に介護をする可能性があるなら、
バリアフリーに備えておきましょう。

ただし、注意点もあります。

 

●介護を考えると、床はフローリングがおすすめ

車いすや歩行器など、車輪がついた介護用品を扱うことを考えると、
やはりフローリングがよいでしょう。

畳の上を繰り返し車輪で走行すると擦り切れます。

また、畳はフローリングに比べ摩擦抵抗が高いので、車輪を動かす際に重くなり、扱いづらくなります。

 

●段差解消や手すりの下地について

敷居などに段差があるのなら、床や建具のリフォームといっしょに解消しておくのも一つの方法です。

また壁のリフォームと同時に手すり用の下地を入れておくと、
後々手すりが欲しくなったときにとても役立ちます。

 

●やみくもなバリアフリーはかえってよくない?

実はバリアフリーは、かえって高齢者に悪影響を与える可能性もあります。
たとえば、生活の中で段差を上り下りする高齢者は、知らず知らずのうちに足腰を鍛えているのです。

もちろん、足腰が弱って転倒する危険性が高まれば、段差解消をする必要があるでしょう。

しかし、問題のない段階で先回りしてバリアフリーにしてしまえば、
一気に足腰が弱る原因になってしまいます。

そのため、バリアフリーに備える際にこの視点を持っておくことはとても重要です。

 

どんな和室にする?おしゃれなリフォーム事例3選

和室にはある程度固定されたイメージがあるため、
逆にどんな部屋にすればいいのかイメージが湧きにくいものです。

ここではテイスト別に3種類の事例をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

 

足裏の贅沢!琉球畳の部屋

いまや定番になった琉球畳は、素材や色が豊富で自由度が高い床材です。

また、ふつうの畳に比べ目が細かいものが多いので、
足裏の感触がとても気持ちがいいのも特徴でしょう。

琉球畳の部屋にするためのリフォーム費用は、
畳のみで15万~35万円程度で、畳のグレードによって変わります。

 

温故知新!和モダンの部屋

日本の伝統家屋の良さを活かしながら、
西洋的な素材やインテリアをじょうずに取り入れた和モダンの部屋。

優しく明るい色からシックで落ち着いた色まで、
どちらでもコーディネイトできるので、好みの雰囲気に作りやすいでしょう。

和モダンの部屋にするためのリフォーム費用は20万~50万円程度が目安です。
部屋の状況や使う素材によって、価格は変動します。

 

あえて「バリアアリ―」でいつまでも元気!小上がりの部屋

一般的なリフォームでは介護に備えた「バリアフリー」として、段差解消が勧められます。

しかし、介護を予防するための考え方として、
反対の「バリアアリー」という言葉があるのをご存知でしょうか。

バリアアリーとは、障害を避けるのではなく、あえて障害を設けることで克服する考え方です。

まだまだ元気な高齢者が住んでいるのであれば、
そんな「バリアアリー」の小上がりの部屋がおすすめです。

リフォーム費用の目安としては25万~45万円程度。
小上がりに床下収納を作るのかどうかや、畳のグレードによって価格は変わります。

 

まとめ:あなたに合った和室リフォームで快適に

今回は和室をリフォームする際の費用から知っておきたいポイント、
おしゃれなリフォーム事例までを解説しました。

和室のリフォームは深く考えなければ、ただの畳と壁の張替えで終わります。
しかし、せっかくお金をかけるのなら、自分に合った雰囲気やスタイルにこだわりたいものです。

時間をかけて理想の和室をイメージできれば、とても満足度の高い部屋にリフォームできるでしょう。

また、和室リフォームにかかる費用の相場や値下げの方法は以下で解説しています。

和室リフォームの費用相場と抑え方を解説

 

この記事を読んだ方の理想のリフォーム像が明確になり、快適な和室で生活できることを願っています。

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