間取り変更リフォームで失敗しないコツや費用を抑えるポイントを紹介!
「使わなくなった子ども部屋をそろそろ有効に使いたい」
「親との同居が決まったけど部屋が足りない」
「2人でくらすにはリビングが広すぎるし、冷暖房が効かない」
このような部屋の広さに関する悩みや不満があるのなら、間取り変更リフォームを検討しましょう。
この記事では、以下の点を分かりやすく解説しています。
ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
間取り変更リフォームの費用相場と工期から特徴まで
間取り変更リフォームの種類別に、費用相場と工期を確認しておきましょう。
検討したい間取り変更リフォームのおおまかな費用や工期を把握することで、
イメージがつきやすくなります。
以下ではそれぞれのリフォームの特徴をさらに詳しくみていきましょう。
壁の撤去で部屋をつなげるリフォームについて
「子ども部屋が不要になったから、隣の狭いリビングとつなげたい」
「ダイニングと和室を一つにして広く使いたい」
このように、部屋を広くしたいときには壁の撤去で部屋をつなげるリフォームを検討しましょう。
部屋が広くなると明るく開放的になるだけでなく、
風通しが改善して結露しなくなるなどのメリットもあります。
壁の撤去と一口に言っても、壁1枚を撤去するケースもあれば、
1部屋丸ごと撤去してしまうケースもあります。
まずは部屋を広げることでどのような生活スタイルを目指すのか、
しっかりとイメージを固めましょう。
壁の撤去リフォームの注意点として、
撤去できない壁や柱があるということは、知っておきましょう。
耐震や耐風などに重要な役割を担っている「耐力壁」という種類もあります。
撤去を想定している壁が、「耐力壁」の場合には撤去できなかったり、
代わりに補強が必要となったりするケースもあります。
間仕切りで部屋を分けるリフォームについて
「夫婦2人で使うにはリビングが広すぎる」
「お客さんが来たときだけ見えなくなるスペースを確保したい」
このようなときには間仕切りで部屋を分割するリフォームを検討しましょう。
部屋を分けることで冷暖房の効率がよくなり、プライバシーを確保できます。
また、歩ける高齢者にとって狭い部屋の方が転倒の危険性が下がるので、
あえて部屋を狭くするケースも考えられます。
このリフォームには大きく分けて3つのパターンがありますので、
目的や好みに応じて最適な方法を選びましょう。
- 間仕切り壁を増設
- 引き戸やプリーツカーテンを増設
- 間仕切り壁とドアや引き戸を同時に増設
間仕切りによるリフォームは、壁の撤去に比べると、場所を選ばずに工事ができます。
しかし、部屋を分ける際にコンセントや照明、スイッチなどが不足するかもしれません。
そのようなケースでは追加工事が必要になるため、計画的に進める必要があります。
間取り変更リフォームで失敗しないためのコツ
思い切って間取りを変更したのに、使い勝手が悪かったのでは本末転倒。
後悔したくないものです。
しかし、間取り変更リフォームには、復元が難しい工事もあるため注意が必要です。
以下では間取り変更リフォームで失敗しないためのポイントをおさえておきましょう。
間取り変更をする理由を明確に
間取り変更をしたいと考えるきっかけはさまざまです。
しかし、焦ってリフォームを決定する前に
「なぜ間取り変更を考えたのか?」という理由をハッキリさせましょう。
理由を明確にすると、その悩みを解決できる他の選択肢にも気づけます。
具体的によくある3つのケースで考えてみましょう。
●今の間取りが使いにくいケース
「長年ガマンしてきたけどキッチンが狭すぎる」
「いいかげん脱衣室がほしい」
「義母のベッドからトイレまでの距離が長い」
上記の悩みの理由を考えたうえで、実施される間取りリフォーム案と、他の方法は次のとおりです。
●家族構成の変化に伴うケース
「2人分の子ども部屋が不要になった」
「義母と同居することになり部屋が足りない」
「週末に孫が遊びに来た時だけ広い部屋がほしい」
これらの悩みの理由と解決する方法を考えてみましょう。
●快適な空間にしたいケース
「部屋が狭いうえ窓が少ないから暗い」
「リビングが広すぎて冷暖房が効きにくい」
「トイレやお風呂が古いし狭い」
世界で一番くつろげる空間であるはずの自宅だからこそ、不快なポイントは気になるものです。
採光や風通し、水回りなどの悩みの理由を深掘りして、解決方法も考えてみましょう。
再び変更しやすい方法を知っておく
今は間取り変更したいと考えていても、数年で元に戻したくなる可能性があります。
簡単に戻せる方法を選択すれば、失敗した時にも対策がしやすいでしょう。
以下は、再工事がしやすいリフォームの種類です。参考にしてください。
将来の暮らしも視野に入れる
介護が必要になった親や子ども夫婦との同居、年齢とともに変化する夫婦の生活スタイル。
将来を見据えたリフォームができれば、失敗や後悔を防ぐことができます。
- 間取り変更のついでに介護ベッドが置けるフローリングに床を変更
- 間仕切り壁は手すりが設置できる位置に補強下地を入れる
- 間仕切りは、孫が来た時に広く使えるように可動式間仕切りに
上記のような可能性のある生活スタイルをイメージして、リフォームに反映させましょう。
間取り変更リフォームの費用を抑えるコツ
間取り変更は大掛かりになるほど費用がかさみます。
ぜひ間取り変更リフォームで費用を抑えるコツを知っておきましょう。
安く仕上げる方法を選ぶ
既存の状態を活かしたリフォームをすれば、工事を簡素化できるため安く発注できます。
※例:既存の床をはがさずに、上から新しいフローリング材を貼る(工賃カット)
また、間仕切りを作って部屋を分けるリフォームでは、
選択する間仕切りの種類によって費用が大きく変わります。
※例:ガラス引き戸ではなく、アコーディオンカーテンにする(約10万円コストダウン)
工期の長さも費用に大きくかかわりますので、気にしておきましょう。
1ヵ月以上の長期工事になれば人件費や仮の住居費などもそれだけ大きくなります。
短期の工事で済む方法を選択することで、費用を抑えましょう。
費用が高い工事を避ける
安あがりになる方法を知っておくだけでなく、高額な工事を避けることも重要です。
キッチンやバス・トイレなど水回りの移動リフォームは費用が高くなります。
理由は、配管工事や床工事が必要になる分、工賃や人件費がかさむからです。
階段や廊下の位置を変更するケースでも費用が高くなります。
階段や廊下リフォームは1から作り直すので、移設工事が高くなるのです。
和室と洋室など雰囲気の違う部屋をひとつにする場合も費用がかさみますので覚えておきましょう。
理由は、雰囲気を統一するための内装工事や、床・壁の下地補強工事が必要だからです。
上記のような高額になりやすい工事を選択する場合には、必要性を十分に検討しましょう。
業者を上手に選ぶ
複数の業者から見積もりを取ってみると、同じリフォーム内容でも価格が違うケースがあります。
価格の差は、どこから生まれるのでしょうか?
価格差の要因は、大きく分けて2つあります。
- 広告宣伝費をかけているかどうか
- 設計や工事を「下請け」と「自社」どちらで行っているのか
テレビなどでCMをしていて、設計や工事は下請けに外注している業者ほどリフォーム費用が割高です。
上記には全国チェーンの大手リフォーム会社が該当します。
工事費用を安くするためには、
地元のリフォーム会社に直接依頼するほうが低価格となる可能性があります。
ただし、小さな工務店は工事の品質にバラツキがあるので、腕がよい業者を見極める必要があります。
コスパを重視し過ぎて「工事の品質」が落ちては本末転倒なので、注意が必要です。
また、地元密着の中堅リフォーム会社の中には、
広告費をかけず自社で設計・工事を行う業者が存在します。
お住まいの地域にこのような中堅リフォーム業者があれば、
高品質・低価格でリフォームできる可能性が高まります。
まとめ:間取り変更リフォームで快適な居住空間に
家族構成や生活スタイルが変化したときに、ぜひ検討したい間取り変更リフォーム。
今回は間取り変更リフォームの代表的な方法と、その費用や工期・注意点までを解説しました。
高い金額を払うのであれば、最適な業者に依頼して、最高のリフォームをしたいものです。
金額の詳細については以下も確認してみましょう。
この記事を読んだ方が良質な間取り変更リフォームによって、
理想の生活を手にすることを願っています。