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2020.7.17

在来浴室で浴槽だけ交換することはできる?

お風呂の浴槽だけを交換するリフォームがあります。例えば浴室全体のリフォームは必要なくても、
浴槽にひびが入ってしまったり、浴槽の汚れが気になったりするケースです。

在来浴室からユニットバスへ交換するリフォームが主流になっていますが、在来工法のお風呂が十分
に使えるのならば、費用をかけてまでユニットバスへリフォームしなくともいいと考える人もいます。
今回は在来浴室で浴槽だけを交換するリフォームについて紹介します。

まずはお風呂のリフォームの全体像を知りたい方はこちらの記事もご一読ください。
“種類や工法がいくつもある! お風呂のリフォームで満足度を上げるコツは?”

 

在来浴室で浴槽交換をするメリット

在来浴室とは、在来工法で作られたお風呂のことです。在来工法を簡単に言うと防水性を施した部屋に
浴槽を置き、コンクリートやタイルで仕上げたお風呂です。ユニットバスのような規格がないので、
デザインや部材を自由に選ぶことができますが、部屋自体は通常の部屋と変わらないため、防水性能は
高くありません。

在来浴室で浴槽だけを交換する第一のメリットは、浴室全体のリフォームよりも工期が短く、費用が
抑えられる点です。「浴槽の破損」「浴槽が狭い」といった不満にピンポイントな対応もできます。
ほかに不満がないのに浴室全体をリフォームするのは不経済ですので、浴槽交換だけですむのなら
選択肢のひとつとなるでしょう。また、すぐではないものの数年以内に建て替えを考えている場合も
浴槽のみの交換の方が経済的です。

浴槽交換はお風呂の機能性を高める効果もあります。入浴は特にリラックスできるので、浴槽を良い
ものにするとお風呂がより良い空間になるでしょう。例えば、シンプルな四角い浴槽だったものを、
足を預けられる流線型のものにしたり、腰かけることができる段差付きのものにしたりすると、
入浴の質が向上します。

また、浴槽の断熱性は日々進歩していますので、浴槽を新しいものに変えるだけでお湯の保温力が増し
ます。浴室全体の断熱性はユニットバスには及びませんが、リフォームした分の効果はしっかりと
感じることができるでしょう。

浴槽交換をするなら知っておきたい浴槽の種類

浴槽には素材によっていくつかの種類があり、それぞれの素材によって特質が違うので、どんな素材の
浴槽を選ぶのかは非常に重要です。

浴槽1 FRP(ガラス繊維強化プラスチック)

「ガラス繊維強化プラスチック」は樹脂素材のひとつです。軽くて肌触りも滑らか、そのうえ価格が
手ごろなので主流の浴槽になっています。商品数が多くさまざまな形状、カラーの浴槽があります。
ただし汚れやすいので、日々のメンテナンスは必須です。

浴槽2 人工大理石

天然大理石ではありませんが、樹脂で作られた人工大理石です。滑らかな手触りや温かみのある風合い
が魅力です。また、汚れが落ちやすい点もメリットでしょう。

主にポリエステル系とアクリル系のものがあり、アクリル系の方が耐久性、耐熱性が高く、透明感や
肌触りも優れています。ただしアクリル系の材質の方が高価です。形状やカラーも豊富ですので、
高級感を求めており、かつデザインにこだわりたい人は検討してみましょう。

浴槽3 ステンレス

主な浴槽のなかで最も低価格なのがステンレスです。だからといって使い勝手や素材には問題はありま
せん。ステンレスはサビや傷に強く、メンテナンスが容易で耐久性も高いです。ただし、金属特有の
肌触りや質感があるため、好みが分かれるところです。

断熱材を吹き付けているため保温性も高く性能自体は良いものですが、見た目も質感も金属そのものですので、ステンレスへの浴槽交換を検討している場合は家族とよく相談するといいでしょう。

浴槽4 ホーロー

ホーローの浴槽は鋳物や鋼板の表面をガラス質でコーティングしたものです。ガラス質でコーティング
されているため耐久性があり、とろりとした光沢感があります。ポットや食器などのキッチン用品でも
人気の素材で、保温性も高いです。

美しい浴槽ですが重量がありますので、建物によっては2階以上の場所に設置できません。
また、価格もやや高いです。

浴槽5 木製(ヒノキ)

木製浴槽の代表といえばヒノキ風呂でしょう。ヒノキはきめ細かい木目でリラックスできる香りが
します。また木製ならではの温かみのある浴槽です。もともとは腐りやすかったのですが、
近年は防腐加工技術が発達し、腐敗に強いものが登場しています。根強い人気がありますが、
原料が限られるためヒノキの浴槽は高価です。

このように、浴槽にも多くの種類があります。「浴槽の交換だけだから選ぶのは簡単」と考えるかも
しれませんが、浴槽交換の選択肢は意外とあるのです。せっかく浴槽を交換するなら素材にも
こだわって選びましょう。

浴槽交換の方法・工期・費用

浴槽交換にかかるリフォーム費用は、一般的に10~50万円程度で、工期は2日程度です。
ただしこの価格は一般的な価格の浴槽を使用した場合です。通常より高価な浴槽を交換する
リフォームでは、より価格は高くなるでしょう。

リフォーム内容は浴槽のみを撤去して、新しい浴槽を設置するシンプルなものですが、
設置方法はいくつかあります。

  • 据え置き型

浴室の床の上に浴槽を設置するタイプ。元の浴槽も据え置き型なら、浴室の床を解体しないで浴槽交換
ができます。ただし高さがあるため浴槽の出入りが大変ではないか確認した方がいいでしょう。

  • 埋め込み型

浴槽を完全に浴室内に埋め込んで設置するタイプ。床との段差がほとんどなくなるので、浴室が広く見
えます。入浴時の目線が低くなる分、浴室を広く感じやすいです。ただし体を洗うときに出る泡が浴槽
に入り込むことがあります。

  • 半埋め込み型

浴槽の半分を浴室内に埋め込んで設置するタイプ。浴槽のまたぎやすさを確保しつつ、泡が入り込むの
を防ぐことができます。

浴室のスタイルや窓の位置などを考慮して設置方法を決めましょう。また設置方法により費用や工期が
変わってきますので、それぞれの設置方法の工事内容を確認したうえで最終的な判断をすることをおす
すめします。なお床を解体することで大きな浴槽への交換も可能ですが、やはりその分費用は高くなり
ます。

では、従来浴室ではなくユニットバスの浴槽のみを交換することは可能なのでしょうか? 浴槽のみの
交換が可能なユニットバスはありますが、種類にもよるので一概には言えません。ユニットバスの浴槽
交換が可能かどうかはリフォーム業者に確認することをおすすめします。

浴槽交換で注意する点

浴槽のみの交換でも満足いくお風呂にすることは可能ですので、予算や家の状態に合わせて柔軟に
リフォームを行いたいものです。ただし浴槽交換には次のような注意点があります。

  • 注意点1 部分リフォームを別に行う場合、リフォーム費用が高くなることがある

浴槽交換以外の部分リフォームとしては、ドアの交換、手すり設置、給湯器の交換などがあります。
浴槽交換を行う前に、これらの交換や設置が必要かどうかよく確認します。

部分リフォームをそれぞれ何回かに分けて行う場合は、浴室全体のリフォームを行うのと費用があまり
変わらない可能性もあります。リフォーム費用が大きくなると、リフォーム費用を抑えるために浴槽の
み交換するメリットがなくなります。

  • 注意点2 浴槽交換のつもりが大きなリフォームが必要になることがある

浴槽交換のために床を解体したら、シロアリ被害や躯体(くたい)構造への腐食が見つかる場合もあり
ます。事前にこういった被害を知るのは難しい部分もあるので、万が一の場合にどのような措置が
必要で、費用はどの程度になるのか、リフォーム業者に確認しておくといいでしょう。

  • 注意点3 浴槽交換のすぐあとに大きなリフォームが生じることがある

前のケースと似ていますが、こちらは浴槽交換のあとにシロアリ被害や腐食が発覚するケースです。
もしも浴槽を交換したあとに天井や壁の傷みが生じ浸水が起こると、近いうちに浴室全体のリフォーム
が必要になってしまいます。

浴室全体、および浴室周辺の劣化が少ないなら浴槽交換は有力な選択肢ですが、浴室設置から15年以上
経過している場合は、浴室全体のリフォームもあわせて検討したうえで結論を出した方がいいでしょう。

浴槽を交換して充実のリラックスタイムを手に入れよう

浴槽交換はリフォームとしてはお手ごろな部類に属します。お風呂がくつろげる空間なのは浴槽の存在
があってこそです。浴槽の質や肌触りを良いものにしたり、サイズを大きいものにしたりすることで
入浴の質を上げることができるでしょう。

浴室全体のリフォームが不要なケースで、浴槽をもっと良いものにしたいと考えている場合には、
浴槽リフォームを検討してみてください。

参考:

  • 【宮崎本社】
    〒885-0005 宮崎県都城市神之山町1990-1
    [TEL]0986-45-9311 [FAX]0986-45-9317
  • 【鹿児島本社】
    〒892-0841 鹿児島県鹿児島市照国町11-20 4F
    [TEL]099-210-7275 [FAX]099-210-7276
  • 【宮崎営業所】
    〒880-0934 宮崎県宮崎市大坪町倉ノ町4412-2
    [TEL]0985-34-9831 [FAX]0985-34-9832
  • 【日置営業所】
    〒899-2504 鹿児島県日置市伊集院町郡9-1
    [TEL]099-272-7755 [FAX]099-272-7758
  • 【鹿屋出張所】
    〒893-0037 鹿児島県鹿屋市田崎町1169-1
    [TEL]0994-43-3515
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